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メリノウール製ミッドレイヤーを低山ハイキングで活用!『ウールパワー フルジップジャケットプロテクション400』

メリノウール製ミッドレイヤーを低山ハイキングで活用!『ウールパワー フルジップジャケットプロテクション400』

登山やハイキングで利用するミッドレイヤーの多くがフリースのような化繊素材が主流で、最近ではアクティブインサレーションと呼ばれる中綿入りのミッドレイヤーが人気です。そんな中今回紹介するメリノウール製のミッドレイヤーは少数派ながら、フリースやアクティブインサレーションとは異なった魅力があります。

今回はメリノウール製ミッドレイヤーとしてウールパワーのフルジップジャケットプロテクション400を取り上げたいと思います。

製品概要

ブランドウールパワー
製品名フルジップジャケットプロテクション400
製品概要フルジップジャケット プロテクション 400は、電気系統を扱う技術者を作業中の火花や感電から保護するために作られました。本国スウェーデンでは、警察官や土木作業員や鉄道作業員、電力会社、鉱山企業の作業員のユニフォームにも採用されています。
特徴・他に干渉しにくい小ぶりなファスナースライダー
・あごとの干渉を防ぐスライダーカバー(ファスナー上端)
・首裏にWoolpowerのロゴが無いサイレントなデザイン
価格(税込)¥22,000
平均重量483g
素材ウール84%、アラミド14%、ポリウレタン1%、合成繊維1%

管理人の評価レビュー

総合評価★★★★☆
快適性★★★★★
軽量性★★★☆☆
保温性★★★★☆
コストパフォーマンス★★★★☆

メリノウール製ミッドレイヤーのメリットとデメリット

ミッドレイヤーの素材として代表的な3つを挙げだして、メリットとデメリットをまとめてみました。

※横スクロールで表がスクロールできます。
素材重さ保温性抗菌・防臭ストレッチ性汎用性
メリノウール
フリース
インサレーション

上に挙げたした5つの項目(重さ、保温性、抗菌・防臭、ストレッチ性、汎用性)について細かく紹介して行きたいと思います。

重さについて

今回紹介するウールパワーのフルジップジャケットプロテクション400は実測値でMサイズ483gです。

同じジャケットタイプでフリースの代表格、パタゴニアのR1テックフェイス・ジャケットがMサイズで326gです。

アクティブインサレーションの代表格、パタゴニアのナノエアがフード付きで346gです。

重さについてはアクティブインサレーションが最も軽量で、メリノウール製ウールパワーのミッドレイヤーは若干重さがあります。

保温性

保温性は重さと比例しますが、特に注目する点としてはデッドエアを囲い込むことができる素材であるか?という点です。

ウールパワーのメリノウールは空気の層を作ることができる独自で開発した生地「ウルフロッテ・オリジナル」を使用しています。この生地はテリー編と言われるパイル状の編み方で空気のポケットを作り、これによって保温性を生み出しています。

アクティブインサレーションも同様に空気の層を取り込むことができる綿をメインの素材としているので保温性に優れています。ポーラテックのアルファダイレクトなどは、表裏に生地がない、インサレーション剥き出しのミッドレイヤーなので、程よい保温性と優れた通気性を備えた生地です。

メリノウールとアクティブインサレーションに比べるとフリースは保温性というより冷気をシャットアウトする耐候性に優れている素材です。これによって体を冷やさないようにすることができるミッドレイヤー素材です。

抗菌・防臭

アクティブインサレーションやフリースが化繊素材なのに対し、メリノウールは天然の抗菌作用があり雑菌が付着しにくい特徴があります。これによって不快な臭いの元となるバクテリアの繁殖を防ぎます。

一泊二日以上の縦走登山などで衣服のニオイが気になる人にはメリノウールのミッドレイヤーは大変おすすめです。

ストレッチ性

ミッドレイヤーによって様々ですが、最もストレッチするのがフリースというイメージです。アクティブインサレーションは表生地にシェル素材が使用されているため、このシェル素材がストレッチすると、どうしても重量が嵩んでしまうため、ストレッチしなければいけない部位にフリース素材が使用されているタイプのものが多いです。

ウールパワーのフルジップジャケットは、編み物なので繊維そのものがストレッチし動きを妨げません。ストレッチ性能と一緒に見るべきポイントとしてシルエットがありますが、アクティブインサレーションやフリースと比較すると、フルジップジャケットプロテクション400は少しゆったりとした着心地なので、その点においても動きやすいミッドレイヤーと言えます。

汎用性

デザインにもよりますが、メリノウールのミッドレイヤーはアウターとして部屋着にも最適だし、そのまま外着としても着用し続けることができる汎用性の高さは圧倒的に高いと思います。

フリースもまた比較的汎用性に優れたデザインのものが多いですが、登山やトレイルランニング向けのアイテムの多くがアウトドアライクなデザインなので、普段使いに躊躇します。

アクティブインサレーションの多くがダウンジャケットのような見栄えですが、通気性に優れたアイテムなので、普段の保温着としての活用には適していません。よって汎用性が高いアイテムとは言えません。

ウールパワーのフルジップジャケットプロテクション400の特徴

ここまで紹介してきたように、メリノウール製のジャケットをミッドレイヤーとしての使用するには、薄手のフリースやアクティブインサレーションと比較すると保温力があるため、行動量が少ない寒い季節の登山やハイキング、少し肌寒い時のアウタージャケットのような使用に適した素材と言えそうです。

メリノウール製のミッドレイヤーには様々なものがありますが、ウールパワーのフルジップジャケットプロテクション400は、アウターとしても適した保温力が魅力のアイテムです。

首周りのデザイン

首周りを温めると身体全体が暖かくなります。だから寒い季節にはネックウォーマーがあると便利ですが、ウールパワーのフルジップジャケットプロテクション400を着用するならば、ネックウォーマーは必要ありません。

首回りには高めに設定された襟で保温力に優れています。最も高いところまでジッパーを閉めると顎の下あたりまで、メリノウールの生地で包み込んでくれます。

ジッパーが顎に干渉しないようにジッパーフラップが施されていて、首に当たって気になるような事がありません。

裾のデザイン

一般的なミッドレイヤーのジャケットと比較すると、着丈が長く作られていてお腹や背中を冷やさないように防寒性の高いデザインを採用しています。

背中側は着丈が長くなっているため、かがんだ時の背中の露出を避けることができます。これは特にサイクリングをしている時に便利です。

袖口のデザイン

手を温めるのに最も最適なのが手首を温めるということです。そして手首を温めるのに重宝するのがサムホールです。ウールパワーのフルジップジャケットプロテクション400は、リストゲイターのような手を包み込むような袖の長さに、サムホールが付いているのでグローブが必要な時でも、瞬時に手を温めることができます。

静電気が起きにくい生地

製品名にある「プロテクション」は、ウール本来の難熱性や難溶性に加えて帯電防止、アーク放電防止などの機能が備わった安全性能の高い製品です。

ウールパワーの生産国スウェーデンでは電力会社や鉱山企業の作業員ユニフォームに採用されるなど過酷な状況下で働く人のためのジャケットに採用されています。

このような特徴は、登山でのレイヤリングに最適で、ミッドレイヤーの上に着用したハードシェルやレインジャケットの脱ぎ着をしても、乾燥した日に静電気が起きづらく快適です。

より保温力が欲しい人におすすめのウールパワーのアイテム

今回紹介したフルジップジャケット400は、ジャケットタイプでは最も薄手のウルフロッテ400を使用したミッドレイヤーです。

ウールパワーには、これよりも厚手のウルフロッテ600を使用したフルジップジャケット600があります。デザインは同様で、厚手なのでさらに保温性が高いアイテムです。

まとめ

運動量が比較的少ない寒い季節の登山やハイキングに適したミッドレイヤーではありますが、最もおすすめなのが寒い場所でのアウターウェア、自宅におけるリラックスウェアにとても快適です。

ちょっと寒いと思えば首までジッパーで包み込み暖かく、ちょっと熱いものを手に持つときや、手首が寒いと感じた時に重宝する長めに作られた手首周りのデザインとサムホールがお気に入りポイントです。

自宅で過ごすことの多い方や、肌寒い季節にキャンプを楽しむ方、とにかくあらゆる方に、ひとつあるととっても便利で快適に過ごせるメリノウールジャケットです。

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