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ドライバッグの選び方-アクティビティ別のおすすめモデル

ドライバッグの選び方-アクティビティ別のおすすめモデル

ドライバッグは濡れては困るものを収納して持ち運ぶのに便利な防水性能に優れたスタッフバッグです。今回は様々なドライバッグの中でも使いやすく特徴ある8モデルを紹介します。

ドライバッグとは

ドライバッグはさまざまなアクティビティで活躍する防水機能に優れた収納アイテムです。

登山ではダウンジャケットやダウンシュラフなど濡れては困るものを汗や雨から守ります。また結露や雨などで濡れたテントをザックに収納する際、ザックの中にある他の物を濡らさないようにするために役立ちます。

登山だけでなく海や川のレジャーで濡れたものを収納することで、他の荷物を濡らさないように持ち運ぶことができたり、カヤックやパックラフトなどにおいては、装備全般を濡らさないように運搬することができます。

ショルダー付きのドライバッグにおいては雨の日にスマホなどのガジェットを濡らさずに携行するのに便利です。背負えるドライバッグはカヤックやパックラフトに荷物を持ち運ぶのに便利なモデルです。

日本でこそドライバッグが重量

世界でも多雨地帯であるモンスーンアジアの東端に位置する日本は年平均で1,718mmの降水量があり、世界平均880mmの約2倍に相当します。日本の降水量は季節ごとの変動が激しく特に3~10月の登山シーズン中は雨が多い季節です。だからドライバッグがあることで安心安全に登山を楽しむことができます。

上の図は国土交通省出典の洪水を受けやすい国土であること示した図です。上は年間降水量月別の比較で右は世界各国の降水量です。

ドライバッグの魅力

ドライバッグには多種多様なモデルが存在します。

登山において装備の軽量化を重視する方には、軽量で耐水性と耐久性を備えたダイニーマ製のドライバッグや、ポリウレタンコーティングによって耐水性を強化したシルナイロン製のドライバッグが人気です。

また中のものが外側から視認できるようにクリアウィンドウを備えたドライバッグは、多くのドライバックを必要とする海や川のアクティビティで大変便利です。

ドライバッグ単体で使用するショルダー付きのタイプは、素材に耐久性のあるものを使用することで岩などに擦れてもバッグが破けないように作られています。

ドライバッグのデザイン

多くのドライバッグは荷物の出し入れする開口部分にロールトップクロージャーを採用しています。そして縫い目にはシームテープ処理が施され、しっかりと外側からの濡れに対してデザインされています。

シームテープには種類があり、多くのモデルはポリウレタン製のアイロン圧着式です。このタイプのシームテープは使い続けていると劣化し、張り替える必要があります。Amazonなどでシームテープを購入し当て布をして、温度を低くしたアイロンで圧着することができます。

ダイニーマ製のドライバッグの中には、シームテープもダイニーマテープを使用している高級なモデルもあります。このモデルは圧着タイプではないので劣化しづらい特徴があります。

ドライバッグの使い方

上で紹介したように開口部分はロールトップクロージャーになっているモデルが多いです。しっかりと中のものを濡らさないようにするためには、必ず3回以上ロールしてクロージャーで止めるようにしましょう。1、2回だけだと開口部分から水が浸入して中のものを濡らしてしまいます。

ドライバッグは中に空気を入れて開口部分を閉めることで浮き輪代わりになります。製品によっては浮き輪として使用する前提で作られたドライバッグもあるほどです。

また水を持ち運ぶことができるため、時にエマージェンシーアイテムとして活用することもできます。

またドライバッグを使用することで、レインカバーを省く方もいらっしゃいます。レインカバーを着けたり外したりする手間が省けます。ザックが雨に濡れることで保水して重くなることが懸念されるので、ザックの素材で検討するようにしましょう。

ドライバッグの容量

ドライバッグには様々なサイズがあり、何を収納するかを決めてからドライバッグを選ぶようにしましょう。以下は登山においてドライバッグの中に入れる代表的なアイテム一覧です。

  • ダウンシュラフ
  • 保温着として活用するダウンウェア
  • 着替え
  • ライターや燃料類
  • トイレットペーパー
  • モバイルバッテリー
  • カメラなどの電化製品
  • ファーストエイド
  • テント(テントを濡らしたくないというより、濡れたテントで他のものを濡らしたくない)

続いてドライバッグの容量ごとで収納できるアイテムをリストアップしてみました。

  • 1L…トイレットペーパー単体、ファーストエイド、モバイルバッテリー、ライターや燃料類
  • 2L…300g以内のダウンジャケット一着、コンパクトカメラ
  • 4L…500g以内のダウンジャケット一着、一眼レフカメラ、着替え一式
  • 8L…合計800g前後のダウンウェア上下、1kg前後の山岳用テント
  • 13L…1キロ以上の冬用ダウンシュラフ、3シーズン用のダウンアイテム一式
  • 15L以上…ザックの容量と合わせて防水ライナーとして活用

上の容量はあくまでも参考値です。

ダウンを収納するのに便利なドライバッグ

濡れては困るものの代表格としてダウンがあります。ダウンは濡れてしまうと空気を溜め込む嵩がなくなり、最悪の場合ただの塊になってしまいます。

ダウンはたくさんの空気を溜め込むことで保温力を維持するものなので、圧縮しないとボリュームのあるアイテムになります。このようなダウンを収納するのに便利なドライバッグが、コンプレッションタイプのドライバッグです。

コンプレッションするためのストラップがドライバッグに取り付けられていることで、ロールトップでクローズした後に空気を抜きながらコンパクトにすることができます。中の空気が抜けるeVent素材を備えているなど、優れた素材とデザインが特徴です。

ドライバッグおすすめモデル8選

ここからはどのようなアクティビティと目的で使用したいかで、おすすめのドライバッグを8モデル紹介します。

軽量で長く使えるダイニーマ製ドライバッグ『山旅ドライバッグ』

ダイニーマ製のドライバッグで1.43という厚みは引き裂き強度に優れており、ハリのある素材感が特徴です。縫い目にはダイニーマテープでシームされているため極限まで軽量化にこだわったアイテムです。

開口部分にマジックテープがついているため防水性能が高まり、ダウンアイテムを圧縮して収納しやすいデザインに仕上がっています。

高い耐久性と軽量なダイニーマは半透明素材なので中身の識別が可能なのも特徴です。登山において軽量化をこだわる方におすすめのドライバックです。

Sサイズは2L前後で、300g以内の軽量なダウンウェアを1着収納するのに適しています。重量17g。

Mサイズは5L前後で、300g以内の軽量なダウンウェアを2着、5〜600gのシュラフを収納するのに適しています。重量20g。

Lサイズは8L前後で、300g以内のダウンウェア2着+300g代のダウンシュラフという組み合わせや、800〜1㎏のダウンシュラフを収納するのに適しています。重量25g。

シートゥサミットのドライサックの中で最も軽量『ウルトラシルナノドライサック』

素材には15デニールのシルナイロンを使用し、ロールトップクロージャーは細めのタイプで、ウルトラシルドライサックと比較すると30%軽量です。薄い素材なので中身を確認しやすく、楕円形のボトムでウェアなどパッキングしやすい形状です。縫い目はダブルステッチで補強されシームテープ処理が施されています。

カラーは3色展開でサイズは7種類です。重量13〜46g。

クリアウィンドウを備え中のものがわかるドライバッグ『シートゥサミットビュードライサック』

クリアウィンドウを備えたドライサックです。クリアウィンドウにはTPU素材を使用し軽く、耐久性に優れた70デニールナイロンで耐水圧10,000mmのドライサックです。ドライサックの中のものを視認できる使いやすさは一度経験すると虜になる方も多いようです。重量も軽く、登山だけでなく旅行にも便利なドライサックです。ボトム部分は円形で不透明素材の鮮やかな色が特徴のドライサックです。

カラーは5色展開でサイズは7種類です。重量32〜130g。

コンプレッションタイプの代表格『シートゥサミット ウルトラシルコンプレッションドライサック』

シートゥサミットには2種類のコンプレッションタイプのドライサックがありますが、ウルトラシルコンプレッションドライサックは軽量なモデルに位置付けられます。トップリッドはストラップが絡まりにくいデザインで中に入れたものをバランス良く圧縮できるように4本のストラップで構成されています。

サイズによって選べるカラーが異なり、6つの容量展開です。重量38~108g。

ファーストエイドの収納に特化したドライバッグ『モンベルアクアペルファーストエイドバッグ0.5L』

ドライバッグの中に小物袋が内蔵されていて、ハサミなどの鋭利な物を整理して収納しておくことができます。また外側から視認しやすいようにドライバッグのカラーは赤色です。重量50g。

スマホ用ドライバッグ『モンベル モバイルドライポーチ』

スマートフォンを入れたまま操作が可能なドライポーチです。開口部が大きく開くためスマートフォンの出し入れが容易です。ドライポーチの両面はTPUラミネートによる透明素材が使用されているためスマートフォンによる写真撮影も可能です。ポーチの外側にはトラップを装着することができるループホール付きで、首から下げたり、カラビナを取り付けて落下を防止するなど、便利に使用することができます。

カラーはブラックとオレンジから選ぶことができます。重量28g。

背負えるドライバッグ『オルトリーブエクスプローラー』

円柱形の大容量防水バックパックです。2種類の容量展開で35L、59Lの2種類から選ぶことができます。オルトリーブは耐久性のある素材と高度な溶着技術が特徴のドイツのブランドで、バイクパッキングユーザーに大変人気のあるブランドです。

重量は35L/640g、59L/790g。

耐久性に優れたドライバック『エクスペドFoldDryBagEndura』

耐摩耗性を備えたウォータースポーツシーンに使い心地が良いドライバッグです。420デニールのリップストップナイロンという厚みに関わらずしなやかな素材で、使用しない時は小さく折りたたんで持ち運ぶことができます。

一般的な3回ロールしてクローズする方法以外に、両側の縦に取り付けられたデイジーチェーンを利用したロールダウン方式でも止めることができます。これによってロールトップがひっくり返ることがなく安心した防水性を維持した状態を保つことができます。重量は50Lで322g。

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