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木曽駒ヶ岳の雪山登山-難易度や注意点をレビュー・駒ヶ岳ロープウェーについて

木曽駒ヶ岳の雪山登山-難易度や注意点をレビュー・駒ヶ岳ロープウェーについて

今年7日目の山行は厳冬期の木曽駒ヶ岳へ。雪のアルプスは初めて。
高所恐怖症の自分にとって八丁坂の急登は乗り越えられない壁かもしれないと不安だった。気温も。

元々の予定は2月18日(土)やったけど、天気が悪そうなので急遽2月17日(金)に変更。16日は21:30まで仕事で帰宅して24時前就寝。2時起床で出発。3時今回の相方を乗せて菅の台BC駐車場へ向かう。

高速の途中で辺りが明るくなると雲1つ無いことに気付く。一気に眠気が覚めてテンションが上がる。

駒ヶ岳ロープウェー「しらび平駅」までのアクセス

7時に駐車場(1日800円)に着くと、お手洗いやら着替えやら準備。トイレは暖房?がついてて暖かくてありがたかった。平日で夏や秋の最盛期でもないので、そこまで人は多くない。

バスの乗車券(片道830円)を購入し、8時15分の始発バスに乗るべく、7時30分位から列に並ぶ。係の人が来て第1便に乗れるのは自分達までとのこと。さすがにじっとしてるだけやと寒いから早く乗れてラッキー。

駒ヶ岳ロープウェーの割引制度

30分程バスに揺られてしらび平駅到着。ロープウェイのチケット売場、石井スポーツ、mont-bell、好日山荘、カモシカスポーツ等の会員証提示で割引になる、とのことで、ダメ元でヨドバシカメラのアプリを提示してみるとOKで20%割引(往復2,540円→2,030円)。復路のバス乗車券も同時に購入。

駒ヶ岳ロープウェーの乗車時間・千畳敷駅

ロープウェイ乗車時間は7分程度。途中の滝が凍っていたり、富士山が見えたり、一瞬にして雪景色に。
ロープウェイを降りて温度計を見ると-10℃。思ったより気温が高くて一安心。 

アイゼンを装着して外に出ると白と青の世界。標高が高いので空は濃いめの青。群青。ロープウェイ駅から2本のトレースが延びていて、向かって左の山側トレースは雪崩の恐れがあるため使用禁止とのこと。もちろん下側のトレースを進む。

スタート時のレイアリングを紹介

  • インナー…MILLETのアミアミ
  • ベース…アイスブレイカーの150
  • ミドル…MILLETのアルファダイレクトジャケット
  • アウター…MAMMUTのシェル
  • パンツ…Finetrackのコアノパンツ
  • レインパンツ…mont-bellのストームクルーザー
  • グローブ…ブラックダイヤモンドのソロイスト
  • 靴下…ダーンタフの厚手
  • 靴…AKUのハヤツキ
  • 顔まわり…ニット帽とバラクラバ(ネックゲイター的に)
  • サングラス…調光レンズの眼鏡

木曽駒ヶ岳の雪山登山ルート

千畳敷駅から駒ヶ岳へ

千畳敷散策エリアを進むといよいよ本格的に登り開始。目の前に急坂が立ちはだかる。八丁坂。

しかしステップがしっかりあって歩きやすい。登る程に傾斜はきつくなる。

雲1つ無い晴天、ほぼ無風で後ろから太陽に照らされながら歩いていると暑い、汗だく。より本格的な傾斜になる前にウェア調整。ミドルを脱ぐ。

適温になって快適に登る。傾斜がきついのもあるけど空気が薄いので息があがらないよう、止まりつつゆっくり登る。

初めは登りきれるか不安な登りも思ってたほどではないと感じられる。それでも後ろをを振り返ると、足を滑らせたら止まらんやろなって傾斜。八丁坂は左右を岩壁に囲まれていて迫力がある。

八丁坂の終わりが近づくと九十九折になる。斜面のトラバースを繰り返すトレースは狭く、靴1つ分。ここは足を引っかけないよう少し慎重に。

歩き始めから1時間程で乗越浄土到着。宝剣岳が格好いい。

伊那前岳方面に向かう方もいたけど、今回は木曽駒ヶ岳ピストン。予想通りここからは風が強く小屋の陰で再度ウェア調整、ミドルを着る。

少し登ったら中岳到着。岩陰で行動食を。御嶽山もバッチリ見える。

写真を撮りたいけど、カメラバッグのバックル、スマホが入っているシェルのファスナー共にグローブをしているとあけにくい。結局グローブを外して素手で写真。一瞬で手は凍える…。グローブすれば一瞬でぬくもるけど。反省点やな。

中岳から少し下ると木曽駒ヶ岳への登り返し。これまでの登りの疲れと酸素の薄さでしんどい。これまで以上にゆっくりゆっくり、でも噛み締めるように登る。

風が強くてバラクラバでしっかり顔を覆うけど、息苦しい。ただでさえ酸素薄いのにしんどすぎる。手でバラクラバを引っ張って呼吸しやすくしながら歩く。これも改善点やな。

更に強くなる風の中、最後の急登をこえると木曽駒ヶ岳山頂。360°見渡せる。御嶽山、北アルプス、南アルプスに富士山、空木岳等々。少し雲がかかってるけど槍ヶ岳もバッチリ。

立っていられない程ではないけど、ピッケルのリーシュが真横になるくらいの風(15m位かな)。山頂でまったりコーヒー飲みたかったけどさすがに無理。

冷えきる前に下山開始。昼頃から風強まる予報通りどんどん強くなる。歩いていたらよろけることもある。ポールやピッケルを支えに。

木曽駒ヶ岳と中岳のコルに着いて、はぁ、中岳の登り返ししんどいなぁと思って見上げたら太陽の下に虹らしきものを発見。環水平アークかな?

相変わらずゆっくり中岳も登りきると、後は下るのみ。ゴリラさんに挨拶して宝剣岳を見るとなんとてっぺんに登ってる強者がいる。

乗越浄土から八丁坂の激下り。始めの九十九折は慎重に。

そこを越えたらあとはさくさく…と思ったけど、風無く、真上から受ける太陽の陽射しが強く熱中症になりそう。ベンチレーション開けたりオーバーヒートしないよう気を付けて。

登り同様、ステップがあって高度感もなく歩くことが出来た。八丁坂を下りきって右手にショートカットのトレースがあるけど、雪崩の恐れありなので左のトレースを。

ロープウェイ駅直前にある僅かな登りが1番しんどい(笑)その登り途中見上げると太陽の周りの虹がさっきよりもはっきり。ぐるっと一周太陽の周りを。環水平アークやと思ってたけど、ハロや!って思わず大きな声が出てゴール。

帰りの駒ヶ岳ロープウェー

ロープウェイは毎時55分なので13時55分まで40分程休憩。そういえば一滴も水分補給してなかったし、行動食もほぼ食べてなかったから山専ボトルの白湯とタマゴパンを食べてしばし休憩。

ロープウェイはあっという間やけど、駐車場までのバスでは眠気に勝てず、隣に座った相方の肩にもたれたり、頭カクンッてなって頭突きしたり申し訳なかった。

登山終わりのおすすめ立ち寄りスポット

明治亭のソースカツ丼

バスで少し寝たからか眠気も冴えて、1番のお楽しみ、明治亭のソースカツ丼を食べに。菅の台BC最寄りの店舗は開いてなくて、少し離れた本店へ。明治亭は7年ぶりくらい。迷わずヒレカツ丼。

柔らかいお肉の衣にたっぷり染み込んだソースのスパイスが鼻に抜けるー、染みるー、癒されるー。

早太郎温泉 こぶしの湯

たらふく食べたら早太郎温泉 こぶしの湯へ。自然の中にある温泉で解放感溢れる露天風呂。木曽駒ヶ岳に来た時はここに決まり。

駒ヶ岳SAでお土産を購入したらノンストップで帰阪。

急登やら風やら不安やったけど、無事初めて雪のアルプスに登ることが出来ていい達成感。次はどこに登ろうかな。

今回、ウェアのことで考えさせられたこと

グローブについて

ブラックダイヤモンドのソロイストを使用した。文句無しの保温性で、暴風にさらされても全く寒くない安心感。でも、やはり操作性が悪すぎる。

カメラバッグのバックル、スマホを入れているシェルの胸元ファスナー等億劫になる。しっかりしているが故にインナーとアウターはマジックテープできっちり。実質インアウト一体型。

手袋を外すと一瞬にして凍えるし…。保温性、防風性しっかりめのインナーと分離型アウターグローブが必要かな。

バラクラバについて

いつ買ったかどこのブランドか分からんバラクラバを使用したけど、とにかく息がしづらい。高山病体質なので死活問題。次のFWで呼吸しやすいバラクラバ探そう。

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