利用したのは【青春18きっぷ】で、2023年春は値段は据え置きで5回分12050円。
単純に1回あたり2410円で、この金額で普通列車なら1日どこへ行っても何回乗り降りしてもいいのです!シェアもできて使い方次第で色々遊べるロマンあふれる切符なのです。※表紙写真は金刀比羅宮の桜と町並み(香川県琴平町~まんのう町)の景色です。撮影は3月後半です。
春を先取りする今回の山旅スポット
▼写真は土讃線の観光列車「四国まんなか千年ものがたり」乗車できませんが近くで見れます
私が選んだ場所は香川県の金刀比羅宮(ことひらぐう)で「こんぴらさん」というと分かりやすいと思います。「一生に一度は訪れたい場所」と言われていて、私は今回で三度目です(笑)
車だと山陽自動車道、瀬戸中央自動車道、高松自動車道と進んで善通寺インターで下ります。岡山インターから1時間で到着できます。駐車場には困りませんが無料駐車場はすぐにいっぱいになるし、うどん屋さんは時間よりも前に閉まるのではやく出かけることをお勧めします。
今回は青春18きっぷの旅、目いっぱい楽しむために自宅の最寄り駅はまだ暗い中、始発で出発してJR琴平駅に到着したのは10時41分、約5時間の長旅でした。途中3回の乗り継ぎがあったり瀬戸大橋を渡る時の美しい風景などを楽しんだりしているとあっという間に到着しました。
JR琴平駅はとても小さい駅舎ですが、コンビニ、コインロッカー、観光案内所もあります。けっこう距離を歩くことになるので飲み物をここで買っておくといいですね。
駅を背にして立つと正面にこの鳥居、そして奥に見えるのは象頭山(ぞうずさん)です。
象頭山は山自体が天然記念物になっていてここから見ると左側中腹に【金刀比羅宮】が鎮座しているのが望めます。最高峰は大麻山(おおさやま)でその他に象頭山・琴平山・愛宕山の山から成り立っているのでぐるりと周回して4つのピークを踏むことができます。
金刀比羅宮・オススメこんぴらグルメ
金刀比羅宮は785段の階段を登り切った所に御本宮があります。ここまででもご利益かなりありそうですが、更に583段登った所に【奥社】(おくのやしろ/おくしゃ)があります。5年前に訪れた時はその前年の豪雨で土砂崩れで立ち入り禁止、奥社まで行くことが出来ませんでした。なので今回はその時のリベンジ、奥社に初めて行けるのでとても楽しみです。
もうひとつのお楽しみ!外せないのがこんぴらグルメ!
てんてこ舞い
表参道に入ってからすぐ左手にあるうどん屋さん「てんてこ舞い」で早速うどんを頂きました。
築150年の江戸時代に建てられたとても古い建物、列が出来ていてもセルフなので回転が速いし店内もとても広く席に困りません。
頂いたのはしょうゆの冷の小です。本当は大にしたかったけどこの後もあるので我慢我慢(笑)
つやつやでモチモチでコシがあって本当に美味しかったです。
http://www.nakanoya.net/tentekomai/
- 営業日:定休日なし(臨時休業あり)
- 営業時間:9:30~16:00(売切御免)
讃岐平野の絶景と桜の名所へ
さて小腹も満たしたところで記念すべき一段目を踏みしめます。
ここからは両脇にお土産屋さんをみながらどんどん段数を増やしていきます。
約半分の365段上がってきた所でこの【大門】が現れます。ここで一旦振り返ってください。
随分上がってきたのが分かります。そして広がる讃岐平野の姿に思わずわぁ~っと声が出ます。
次から次へと上がってこられる人気の場所ですね!
大門をくぐると白い傘が見えます。そこには鎌倉時代から続く【五人百姓】さんたちがいらっしゃいます。由緒ある「加美代飴(かみよあめ)」を販売されてるので購入をお勧めします。
ここから「桜馬場」と呼ばれていて名前の通りここは桜の名所です。
大門から150メートル程続く石畳の道の両側に数十株の桜が植えらていて満開の時にはとても奇麗な景観を楽しめます。石燈籠に舞い散る桜吹雪の様子も素敵でしょうね!
それから神馬(しんめ)やこんぴら犬やアフリカ像の象などをみながらやっと500段目!
資生堂パーラー 神椿
今日のお楽しみのグルメのひとつ【神椿】に寄り道します。
ここは資生堂パーラーで、ここだけにしかないメニューがあります。
左側の季節のパフェもいいけど、やっぱりおすすめは【神椿パフェ】1230円。
讃岐名物のおいりやしょう油や和三盆なども使われていて和洋ミックスでかわいい♡
ちょっとリッチな時間を過ごしました。
山登りを始めるのはまだまだ先だけどせっかくなので色々楽しんでいます。
- カフェの営業日:年中無休
- 営業時間:9:00〜17:00(注文は 16:30 まで)(レストラン別)
金刀比羅宮御本宮へ
旭社(あさひやしろ)や賢木門(さかきもん)を過ぎたらいよいよ!あとこの133段登り切ると
金刀比羅宮御本宮です、785段登り切りました。
普段全く信仰心のない私でも神々しく感じました。
祀られているのは大物主(おおものぬし)で海の神様・技芸の神様だそうです。
左の広場に行くとおみくじをひいたり御守を手に入れることができます。
右の広い所に行くと讃岐平野が一望できます。
そろそろ今日のメイン、奥社に向かいます。御本宮の右手裏の鳥居をくぐって進みます。
途中の菅原神社の近くに熊が登っているように見える木もあるのでそういう発見もしながら進みます。熊にみえると言えば見えます。この木のちょっと前に子熊の木もありました。
御本宮から奥社まで583段。なかなかの段数ですが前の二人の様に普通の格好でも歩けます。
とてもよく整備されています。
下から約1時間40分位で到着しました。
ここが奥社です。ここまでよく上がってきました。とても人気で小さい子供さんからお年寄りまでたくさんの人が参拝されていました。
一般の方はここで折り返しますが、私たちは「山登り」も楽しみに来たのでまだ先に進みます。
奥社を背にして鳥居をくぐったら1セット分の階段を下ります。すぐ左手に現れたのがこの「大麻山登山口」の案内板です。ここから約1時間かけて山頂を目指します。
最初は右側をずっと巻いて歩きます。さっきまでの参道と違って完全に登山道、右は急斜面になっているので雪の季節はかなり危険です。雪がなくてもかなりズルズル滑ったのでゆっくり進みました。
森を抜けると開けていてその先に青い空と鉄塔が現れました!
さっきまでの厳かな感じから一転、このギャップには驚きました。
このゆるやかな傾斜の歩きやすい道をあるいて行くと三角点とカワイイ山頂標識がありました。
大麻山616.3m到着しました。
残念ながらここには眺望はありません。でも大丈夫!
ちょっとだけ先に行くとぱぁ~っと視界が開けて今日一番のこの風景が見えました!
広がる讃岐平野と瀬戸の海にかかる瀬戸大橋
讃岐のシンボル、讃岐富士とよばれる飯野山
大麻山まで登らないとこの風景は楽しめませんでした。奥社まででもう引き返そうかな?と思ったけど頑張って歩いてきて良かったです。風景をたっぷり楽しんだので来た道を戻り無事下山しました。
休憩なども入れて4時間半、8.3キロの行程でした。でもここで旅は終わりません。
大麻山下山後の旅グルメ
下山後に温泉にするかグルメにするか、、、やっぱりグルメ(笑)
FRESH JUICE & KAKIGORI たなかや
たなかやさんに入って讃岐地ビールで下山後の乾杯をしました。
骨付鳥 田中屋さんの隣にあるカフェです。時間がない時にサク飲みできます。
早く閉まる店が多い中、ここは遅くまで開いてそうです。
うどんのハシゴもしたかったけど「こんぴら時間」(私が命名)があるみたいで、だしがなくなったり何かの理由で早くお店を閉めるみたいです。開いてるお店を求めて歩き回ったけどあ~なかなか2杯目にありつけない!
宗家 金比羅饂飩 狸屋
やっと見つけたのが表参道から少し離れたところにある狸屋さん。
閉店ギリギリで入った私たちの後にもまだ3組も入ってきました。それでもとても感じよく接してくださって気持ちよく2杯目を美味しくいただくことが出来ました。
写真はぶっかけ冷です。
- 営業時間:10時~17時
- 定休日:不定休
最終の便だとちょっと危険なので少し早めの列車に乗って戻りました。瀬戸大橋を渡り返す時がちょうど陽が沈む時間と重なり車窓からこんな素敵な風景も観ることが出来ました。
桜の見頃について
今回桜の季節を先取りした訪問でしたが、例年桜の見頃は3月下旬~4月上旬です。
約3500本の桜があるそうです。
毎年4月10日に行われる神事「桜花祭」では満開の桜のもと昔ながらの祭儀装束に身をつつんだ神職や巫女や祭員さん達が桜の花を手にもって街を歩くそうです。この日にあわせて訪問出来たら最高でしょうね!
春の青春18きっぷは4月10日まで使えるのでよかったら山登りや旅の参考にしてください。
こんぴらさん訪問の様子の動画は以下でご覧いただけます。