マウンテンカラ

今年もいよいよ渓流釣りを楽しめる月がやってきた!と思ったのは既に過去の話。渓流解禁の多くは4月1日から。マウンテンカラメンバーは各々それぞれでマウンテンカラを楽しんでいたわけだが、メンバーが集まって出かけることが出来たのは解禁から数週間経過したのち。

どこに行こうかと思案しつつも僕らに与えられた日程は2日間。できるだけ釣りとランを楽しめる時間を確保したいという共通した思いから、近場×釣果期待を加味して向かった先は奥多摩方面。

奥多摩駅で待ち合わせした僕らはこの時期大混雑のバスに乗り込んで、奥へ奥へと距離を伸ばしていく。

今回のコンセプトは“お酒も食事も楽しもう!”というもので僕はてっきり、肉やらソーセージやらお酒のおつまみになる食材をじゃんじゃんザックに詰め込んで行こうと思っていたんだけど、高橋くんからピシャリ!
『マウンテンカラなんだから、ここは最低限に釣りあげた魚をタンパク源としていただくんだから、持ち込むのはお酒と調味料、野菜程度に留めようよ。』というストイックな提案が飛んできた。

 

奥多摩道の駅

『この甘えを堪えてこそ釣果の期待も膨らみ、釣りに集中できるもんなんだ』と合点した僕は、ザックにお酒と調味料、そして米のみを拵えて奥多摩に向かった。野菜はせっかくだから地元にある道の駅などで調達しようということになり、テン場に向かう前に野菜調達に励んだ。

 

奥多摩のイワナ

道を歩くと目に飛び込んでくるのはヤマメやイワナを想起させる文字や絵柄。普段歩いていればなんてことのない景色でも心変われば興奮を掻き立てられる材料になるのはおもしろいもんだ。

テンカラポイントへラン開始

テンカラポイントへラン開始

今回のメンバーは僕を含めて高橋くん、
ナミネムくんの3人。今晩のタンパク源を必ずやゲットしようと考えた僕らは3人バラバラになって渓へ降りて釣りに励もうと考えた。ナミネムくんはテント場をスタートに。僕は2,3キロ先の渓から、高橋くんは更に2,3キロ先の渓からというように取り決めて早速目的地へと走り出した。

釣りを開始して数時間。魚影は見える、なのに毛ばりに喰いついてくれない。
し、渋い、、テント場の管理を務めるスタッフの方に聞いてみた際は『先日、数千匹放流したようですよ』という。『今日は平日だし、人もそんなに見ていないから釣れる日だと思う』とお墨付きをもらっていたので『釣れない=食べられない』という残念な結果は皆目、頭に現れなかった。

 

奥多摩の渓流で摘んだクレソン

しかし釣れないのだ。どうしようと考えるも、一人ぼっちだった僕はそこにキラリと光るものを手にして『今日の山からの恵みはこれしかない』と川一面に咲き乱れたクレソンを摘んで持ち帰った。

 

テンカラ竿をチェックする

『ごめん。僕はクレソンだけど、みんなの釣れた魚を食べさせてくれる?』と戻りの道中復唱していた。そして皆に釣果を確認してみると『僕も釣れなった』と高橋くん、ナミネムくん共々に残念な結果を報告した。僕のクレソンは大げさではなく今晩のご馳走になる。

僕たちは何とも腑に落ちない結果を噛みしめて『夕方こそ釣れる時間』だからと、諦め切れずに毛ばりを投げ続ける。しかしながらついに大逆転が起きることはなかった。

奥多摩の山菜を満喫

奥多摩の山菜類

当然ながらこれもアウトドア。釣れた魚をありがたく頂戴して大満足なのを望んでいたけど、道の駅で購入した野菜やキノコ類と、僕が川で採取したクレソン、そして持ち運んだお米と調味料を目の前に、お酒を楽しみつつ、お腹も満たすためにどう調理するのが最高か?を中年男子3人で話し合うのもアウトドアの醍醐味なわけだ。

 

奥多摩のテント場で乾杯

世も更け『とりあえずビールで乾杯しよう!』ってことで、僕が持ってきたIKEAで手に入れたプラスチックのシャンパングラスにIPAを注ぐ。するとナミネムくんがザックからそろりとほんのちょっとの肉を出す。ニクイ!
やっぱり肉っていいもんだ。と思いながら乾杯!

 

奥多摩で楽しむ山ごはん

素敵な屋根を備えた炊事場は広いテーブルが備えてあり、快適で料理がしやすい晩酌会場となった。そして平日だからか貸切りという特典付き。

 

奥多摩で楽しむ山ごはん

ここまで来る道中、道端で目にしたツクシやふきのとうを摘んでいた僕らは、さっと湯がいて醤油とお味噌で頂戴する。うまい!

 

グッドスチーム

ナミネムくんの秘密兵器、簡単に蒸し料理ができる<グッドスチーム>で柔らかくした芋を塩とオリーブオイルであえてシャンパンのつまみに。これもうまい!!

 

奥多摩で楽しむ山ごはん

大量にあるクレソンは様々な味つけ(味噌和え、ワサビ漬け和え、醤油和え…)とバリエーションを楽しむ。

 

奥多摩で楽しむ山ごはん

そしてお酒と野菜に胃が満たされた後の最後のメインディッシュは暖かなお米。僕たちは心から叫んだ、声にも出して交わした。「肉が食べたい!」と。ここ数年で一番肉が欲しかった時といっても過言ではないと思う。

 

奥多摩で楽しむ山ごはん

少なくなったワサビ和えをお米にのっけて頬張る。
「うまい!!でもひもじい」
なんだか不思議な心持ちのまま酔いに任せてぞろぞろとテントの中へ。「明日は朝一で再度釣りに励み、朝ご飯こそ魚だぞ」と言葉を交わし寝静まる。

 

奥多摩のイワナ

次の日起きたのは6時ごろ。ナミネムくんは『今度は毛ばりをドライではなくて沈ませてみる』と逆さ毛ばりを使って釣りを開始。するとなんと見事にヤマメをゲット。

もうここまでくると魚にたいするありがたみしか湧いてこないから「ありがとう!と言葉をかけてそっとリリース」。僕たちはナミネムくんに負けじと毛ばりを投げる。とにかく投げ続ける。

どれだけ釣りに没頭しただろうか、僕たちの誰かが発した「そういえばバスの時間何時だろう」という言葉に我に返り、マウウテンカラ部2017年Vol.1は幕を閉じた。

計画性なくテンカラに没頭していた僕らに待っていたツケは、重い荷物を背負ってアスファルトを6キロバス停まで歩いていくということだった。

昨晩僕たちは『おかずの全ては野菜、山菜』というディナーを楽しんだわけだが、みんな以前より山菜に興味を持ち始めていた。このアスファルトの道のりでも、ふとした場所にワラビをみつけ、お土産にと摘んでみた。

 

ナミネムくんが持ち帰って調理したワラビ

ナミネムくんが持ち帰って調理したワラビ

数は少ないので山分けとまでいかないこの山菜をナミネムくんに託し、奥多摩へと向かったわけだが、やっぱり地元のおばさま方は詳しく、「まあ、まだ取れるのね」とか「ここまで開いていたら苦くて食べられないわよ」といった助言を頂き、3人して「山菜面白い!」と、これからのマウンテンカラに確実なエッセンスを加えてくれるだろう追加の楽しさを発見した。

 

奥多摩駅前のIPA

ちょっと噂に聞いていた奥多摩駅前にあるBeer Cafe VERTERE (ビアカフェ バテレ)に向かった僕らは大好きなIPAで乾杯。みなそれぞれに食べたい『肉』を頼んでシェアをしながら、今年のマウンテンカラ計画と、今回の反省を語り合う。