サーマレストのテントマットの中で最も汎用性が高く、テント泊登山者に人気のモデルがネオエアーXライトです。そしてこのネオエアーXライトがより静かに、より厚みを増したテントマットに改良され快適性が向上しました。今回は過去のモデルと比較しながら実際の寝心地の良さをレビューします。
商品概要
ブランド | サーマレスト |
商品名 | ネオエアーXライトNXT R |
商品説明 | より静かに、より厚く、そしてこれまでと同様に象徴的な、最も汎用性の高いオールラウンドな超軽量エアパッドの次のレベルです。 |
価格(税込) | ¥39,600 |
重量 | 354g |
サイズ | 51×183cm |
収納サイズ | 23×10cm |
R値 | 4.5 |
厚さ | 7.6cm |
管理人の評価・レビュー
総合評価 | ★★★★★ |
快適性 | ★★★★★ |
軽量性 | ★★★★★ |
コンパクト性 | ★★★★★ |
コストパフォーマンス | ★★★★★ |
ネオエアーXライトNXTの位置づけ
サーマレストのマットレスの中で最も軽量でコンパクトに収納できるのがファスト&ライトシリーズです。ネオエアーXライトNXTはこのシリーズの中でネオエアーウーバーライトに次いで軽いモデルに位置付けられます。
ネオエアーXライトNXTは軽いだけでなくR値(断熱性を表す数値)が4.5あり、厳冬期を除くオールシーズンモデルとして使えるモデルです。このことからも3シーズンの登山で寒さを気にすることなく安心して就寝できることからテント泊初心者に人気のあるモデルです。
以下はファスト&ライトシリーズの中でもエアー式マット3種類の比較表です。全てレギュラーサイズで比較しています。ネオエアーXライトNXTが軽量性と断熱性を両立したエアーマットであることがわかります。
※横スクロールで表がスクロールできます。モデル名 | ネオエアーウーバーライトオリオン | ネオエアーXライトNXT | ネオエアーXサーモNXT |
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重量(g) | 250g | 354g | 439g |
価格(税込) | ¥42,900 | ¥39,600 | ¥44,000 |
サイズ(cm) | 51×183cm | 51×183cm | 51×183cm |
収納サイズ(cm) | 15×9cm | 23×10cm | 23×11cm |
R値 | 2.3 | 4.5 | 7.3 |
厚み(cm) | 6.4 cm | 7.6cm | 7.6cm |
より静かに、より厚みを増して快適になったテントマット
サーマレストのエアーマット『ネオエアーXライトNXT』の内部には熱反射シートが使われています。今までのエアーマットは厚みのあるシートが1枚使用されていましたが、今回のリニューアルで薄いシートを3枚重ねる構造に変更されています。
この変更によって以下の3点が改良されました。
- マットレスの上で動いたときに生じるアルミシート特有の音が低減
- 従来のエアーマットより1.2cm厚くなって7.6cmの厚みに変更
- 断熱性能が向上しR値が4.2から4.5にアップ
それぞれの改良について実際にゴツゴツした岩場で寝てみて試してみたのでレビューをしていきます。
アルミシート特有の音が低減
エアーマットの良いところは軽くてコンパクトで寝心地が良い点です。しかし人によってはエアーマットの上に寝転んだ際にシートから出る音が苦手という方も多いのではないでしょうか?
寝相が悪く、体を横向きにして寝る僕も苦手と感じる1人です。
今回音が多く生じることが想定される石がゴロゴロしている地面の上で嫌な音がしないか試したところ、あら不思議!以前のモデルと比較したらかなり音が低減されています。寝返りをうったときや横向きで寝ている時に以前聞こえていた『バリバリ』という音で気になることが少なくなっていることがよくわかります。
この違いはエアーマットの音が苦手だと感じている方に是非とも一度試してもらいたいリニューアルポイントです。
7.6cmの厚みに変更されて寝心地が向上
従来のエアーマットより1.2cm厚くなり、テント場における地面の凹凸を拾いにくくなって寝心地が向上しています。厚みが増すことで気になるのが重量ですが、レギュラーサイズで従来製品が350gなのに対して354gと、わずかな増加に抑えられています。
断熱性能が向上しR値が4.2から4.5にアップ
途中で起きてしまう例として多いのが「寒さ」ですが、特に地面からの冷えは大敵です。この時重要なのがテントマットのR値です。今回のリニューアルでR値が4.2から4.5と0.3もアップされており、オールシーズン対応なので汎用性・安心感が非常に高まりました。
継続して使いやすい『ネオエアーXライトNXT』の特徴
サーマレストのエアーマットの魅力はこれだけではありません。引き続き使いやすい構造と破れづらい安心感のある素材を採用しています。
空気の出し入れがしやすいウイングロックバルブ
ウイングロックバルブと呼ばれる羽がついたような構造のバルブは逆止弁内蔵で、注入時は空気が抜けず、レバーをひねると空気が一気に抜ける仕様です。これによってエアーマットを膨らませる速さ、撤収の速さが魅力です。
付属のポンプザックによるエア注入
エアーマットを購入すると楽に空気を入れることができるポンプザックが付属しています。登山で疲れたあと、口を使って空気を入れるのはなかなかのストレスですが、ポンプザックをバルブに接続すれば素早くエアーマットを膨らませることができます。
パンクしにくい高強度のナイロン
30デニールのリップストップナイロンを使用しているため、凹凸がある地面でテントマットを使用してもパンクしにくく安心です。
サーマレストのエアーマット『ネオエアーXライトNXT』の展開
サーマレストのネオエアーXライトNXTは全部で6種類のサイズ展開です。
※横スクロールで表がスクロールできます。サイズ名 | マックス RW | マックス L | RS | R | RW | L |
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形状 | 長方形 | 長方形 | マミー型 | マミー型 | マミー型 | マミー型 |
重量(g) | 510g | 553g | 326g | 354g | 442g | 473g |
価格(税込) | ¥44,000 | ¥46,200 | ¥37,400 | ¥39,600 | ¥41,800 | ¥44,000 |
サイズ(cm) | 64×183cm | 64×196cm | 51×168cm | 51×183cm | 64×183cm | 64×196cm |
収納サイズ(cm) | 28×12cm | 28×12cm | 23×10cm | 23×10cm | 28×12cm | 28×12cm |
R値 | 4.5 | 4.5 | 4.5 | 4.5 | 4.5 | 4.5 |
厚み(cm) | 7.6cm | 7.6cm | 7.6cm | 7.6cm | 7.6cm | 7.6cm |
上の表を見てもわかるようにマックスはテントマットの形状が長方形です。カバーする領域が増えていることで寝相が悪い方におすすめのマットです。
製品名に「L」がつくモデルは196cmと長めのタイプなので背が高い方向けのエアーマットです。
RSは反対に168cmの短めタイプなので背の低い方や、軽量化を行いたい方に人気のあるモデルです。
Rは最もスタンダードなモデルで、このエアーマットの横幅を広くしたのがRWです。
まとめ
ネオエアーXライトNXTは、安心感と寝心地の良さだけでなく専用の収納袋に入れればマミー型のレギュラーで23×10cmとコンパクトにして持ち運ぶことができます。
競合他社のエアーマットと比較しても354g(マミー型のレギュラー)は非常に軽量で、これからテント泊登山をはじめてみようとしている方にとてもおすすめのテントマットです。
また冒頭でも触れたように、エアーマットを使用していて音が気になる人にとっても是非一度試してもらいたいエアーマットに仕上がっています。