今回は【具だくさん☆きしめん】を山で作ったので紹介します。
スタンドコジ―からすくい上げたこのツヤツヤ輝く美しいうどん!おいしそうでしょ♡
うどんは名古屋のお土産で頂いた【宮きしめん】で、半生タイプの物です。
でも半生タイプという事は避けて通れないのが「お水を大量に担ぎ上げないといけない」のと、その「ゆで汁の処分」をどうするかという事。
でもそれはちょっとしたアイデアで全て解決できます。
スタンドコジ―とジップロックorジェットボイルミニモで『簡単・早い・暖かい』を実現
使用したのは【スタンドコジ―×ジップロック】または【ジェットボイルミニモ】です。材料はどちらも同じです。
使用した「宮きしめん」は私は初めて見たけど名古屋ではとても有名なんだそうです。
- たっぷりのお湯で麺を9分間ゆでる
- 湯切りして器に盛る
- 添付の粉末だしを260㏄の湯でとかしてうどんに掛ける
という手順で作るように書いてあります。さてどうやって山で作るのでしょう。では早速紹介します。
『簡単・早い・暖かい』具だくさん☆きしめんのレシピ
事前準備
- きしめん(半生タイプ)はたっぷりの熱湯でゆでます。
- 本来は9分間ゆでる所、1分短縮して8分間で切り上げます。
- 冷水ですぐに洗ってザルで水を切り、ジップロックSサイズに移します。
- 家でここまでを前日夜か当日朝にやっておきます。(写真はジップロックに1人分を入れた物)
- コジ―にセットして必要に応じて保冷剤も入れて携行します。(今回は保冷無し)
持っていく食材(1人分)
- ゆでたきしめん1パック
- 添付の粉末だし1袋(そのうち半分使用)
- 水320㏄
- お好みの乾燥具材色々※
- お好みのフリーズドライスープ(湯切り用に必要。今回はクノールきのこのポタージュ)
レシピのポイント
①水320㏄は最終的にうどんに160㏄、スープに160㏄使うことになります。
②うどんには本当は水260㏄必要だったのを160㏄に減らす分、粉末だしの量も減らします。
※乾燥具材について(左下より時計回りに)
- 「おだしがしみたきざみあげ」常温180日保存可能、日常的にも大活躍のあげです。
- 「うどん屋さんのごぼう天」スーパーでよく見かけます。九州発祥だけど美味しいので入れます。
- 「富澤商店 乾燥ほうれん草」そのまま使えて便利です。
- 「えび天ぷら」スーパーでおなじみの商品。きしめんなのでイメージでえび天を入れました。
- 「ヤマキかつおパック」1グラム個包装の使い切りタイプです。
これらを小物保存袋に1人分入れます。(好みの量でいいですが水分吸うと膨らむのでほどほどに)
「食品に使用不可」と書いてある保存袋もあるので必ず「食品にも使える」タイプのものを使ってください。写真の「Wチャック袋」は食品保存用で百均で購入しました。えび天ぷらは丸ごと使いたかったのでパッケージのまま持っていきました。
同じセットを2つ作って【スタンドコジ―×ジップロック】と【ジェットボイルミニモ】でそれぞれ作ってみます。
現地での作り方:スタンドコジ―×ジップロック編
ステップ1:湯を沸かす
320mlの水を使って湯を沸かします。軽量化を意識して今回はチタンマグカップ(容量420ml)とアルコールストーブを使っています。
アルコールストーブと台は百均の物です。今回うっかり風防を忘れてきてしまい、沸騰までに20分も掛かってしまいました。風が強い場所などは風対策をしっかりするか、気温が低い時はガスバーナーを最初から使った方がいいです。
わかりやすいようにジップロックをコジ―から出しています。乾燥ほうれん草を入れます。ここまでは家でやってきても変わらない事にあとから気づきました。
ステップ2:湯切り
お湯が沸いたら「半量」をジップロックに注ぎ、素早くほぐしながら全体にお湯を行きわたらせます。ジップロックをコジ―から少し出して片端をつまんで傾けて湯切りします。
ポイント
- 作業の間、残りの湯は火にかけたままにしておきます。
- 山旅コジ―はフタをしっかり外に折り返すと湯切りが簡単です。
- 湯切りの湯はスープ用に使うので別のチタンカップに注ぎます。
ステップ3:味つけとトッピング
添付の粉末だしの半量を入れ残りのお湯を注ぎ素早く混ぜ具を入れます。
ちなみに完成直後は60度ありました。うどんを一番美味しく食べられる温度は65度らしいので、なかなか近い温度です!外気温が寒かったにしては優秀な結果が出ました!
チタンカップに移した湯にカップスープの素を入れることで2品目も完成しました。
(結構冷めているのでまだ燃料に余裕があればアルコールストーブで温めなおすといいです)
【具だくさん☆きしめん】スタンドコジ―×ジップロックのバージョンが完成しました。
つるつるツヤツヤの美味しいきしめんを山でも再現できました。湯の処分の心配も全く要りません。かつおの風味が香って食欲をそそります。好みでお湯を増やしてもいいですね。
現地での作り方:ジェットボイルミニモ編
ステップ1:湯を沸かす
320mlの水をジェットボイルにいれて湯を沸かします。(2分半で沸きました)
ステップ2:温める
湯が沸いたらゆでてきていたうどんと乾燥ほうれん草を入れて温めます。
ステップ3:湯量を半分に減らす
火を切ってジェットボイル容器の底にカバーをしたらマグカップに湯を半分移してきのこのポタージュを作ります。
ステップ4:味つけとトッピング
添付のだしを半量入れて混ぜ、具をのせて完成です。
【具だくさん☆きしめん】ジェットボイルミニモのバージョン
完成もあっという間!盛りつけが出来るジェットボイルミニモの方がかなり見栄えはいいです。
でも湯量を半分にしているので、いくら容器がコジ―に覆われているといってもこちらはみるみる温度が下がっていきました。(温度計は使っていません)
直接加熱できるジェットボイルは湯切りする必要がないので、ポタージュスープは作らずにたっぷりのうどんだしに浸して食べた方が温度が保てそうでした。
食後の様子
この差はすごい!かつお節が細かく張り付いてジェットボイルの汚れはかなり手ごわいです。
一方コジ―で食べた方はこのジップロックを畳んで持ち帰るだけで済みました。
どちらにしても【先に短めにゆでておく】ことと【ジップロックは湯切りする】ことで大量のゆで汁処分問題は解決しました!いいとこ取りして色んな麺にも応用しようと思います。
おまけ
ペーパーで綺麗にお掃除したもののこのジェットボイルでコーヒーを入れる気にはなりません。
ジェットボイルミニモには専用ケース以外の鍋も使えるように五徳が付属しています。
その五徳をセットして、マキネッタを使ってコーヒーを入れました。
正面奥にぼんやりと廃虚の姿、見えるのは昭和の時代の華やかだった行楽地の幻。
背後には果てしなく続く巨大なメガソーラー。私が迷い込んだ世界はどこ?
非日常の不思議な気分に浸りながらコーヒーを飲みました。
今回登った場所は広島県の西部、廿日市市にある野貝原山(のがいばらやま)719.2mです。
廿日市20名山にもなっていてピークハントする人もいますが、マニアの間で大変有名なのが廃虚となっている【のうが高原跡地】です。登山道沿いに【のうが高原跡地】はありますが、この山に登られる際は崩壊が進んで危険なので建物内には入らないよう気を付けて下さい。
(広島県廿日市市上川末バス停より登山開始。アクセスは車でのみ可能)