テントマットって色々な仕様のものが出ていて、選べる楽しさがある分、何を選べば最善か迷います。マットそれぞれ特性があって、例えば発泡マット・クローズドセルマットであれば空気がもれる心配がないから、岩がゴツゴツした箇所で遠慮なく使えるし、空気を入れるという手間がない分、休憩時にもパパッと使いやすいですし、エアマットレスはコンパクトに持ち運べるし、グレードが上がれば暖かさが増すなど応用幅にとんだ商品が多くあるという利点があります。中には軽量性は失われますが、準備のしやすさや寝心地の違いなどで自動膨張式のマットがあったりと、アクティビティになぞった使い方ができます。
僕は主に登山を楽しむことが多いのですが、そういうアクティビティにおいてテントマットに求める事は
・準備~撤収のしやすさ
・就寝時の快適性
といったところで、あとは所有感があると最高です。
そんな我儘をしっかり受け止めてくれるマットにエクスペドのシンマットがあります。
このマットにはバルブが2つ装備されているんですが、それぞれ空気を入れるバルブと空気を抜くバルブというように用途が異なるんです。このバルブによってとにかく空気が入れるのが楽でもあり、抜くのも楽なんです。
マットに空気を入れる、その行為における「楽」さが本当に素晴らしくて、付属のポンプバッグをバルブに装着するんです。この装着するのもとっても簡単だし、空気を封入している最中に外れる心配も少ないんです。
このポンプバッグにとにかく沢山の空気を溜め込むことができるので、おおおそ3回ほどで膨らます事が出来ちゃいます。これがあれば山の中で、テント場で貧血にならずに済みます。おまけにポンプサックそのものが防水なので寝袋の収納袋として使えるという一石二鳥な使い方も出来るんです。
エクスペド シンマットの寝心地の良さ
マットの形状は縦に深い溝があるタイプなので、体がマットの上で安定して寝やすいんです。横に溝があるタイプのものと比べると僕の場合は寝心地がいいなあという感想をもってます。そしてマットが長方形なので、落ちる心配が少ないです。軽さを重視すれば、マミー型の軽量なタイプもあるんですが、寝相があまりよろしくないのか、ちょいちょい足がマットから落ちて寒さで目を覚ますことが時々あったんです。だから寝心地重視でこの形状にしています。
このマットは主に3シーズンでの活躍を想定しているんですが、同じ縦に溝があるタイプで、化繊中綿が封入された冬用スリーピングマットもあるんです。ロフトはどちらも7センチで、化繊中綿が封入されていないもので-4度ぐらいまで使用でき、それ以上寒くなるような季節~山では中綿が封入されているものを使うというように使い分けてます。
いわゆる1年通して使うマットの形状、ロフトは変わらずなので、体に馴染ませて快適な睡眠を楽しんでます。