紅葉の有名スポットとして知られる栗駒山。しかし、その魅力は紅葉だけに留まらず、春夏の登山でも栗駒山の魅力を存分に味わうことができます。自然あふれる栗駒山の魅力やおすすめの登山コースについて、以下でご紹介します。
栗駒山ってどんな山?
宮城、岩手、秋田の3県にまたがる栗駒山。高山植物の多様性や秋の紅葉が魅力の山です。
登山コースは豊富にあるため、初心者から上級者まで登山を楽しめます。また、麓には温泉施設がいくつかあり、下山後にゆっくりと温泉に浸かるのもおすすめです。
山名 | 栗駒山(くりこまやま) |
場所 | 宮城県・岩手県・秋田県にまたがる |
標高 | 1,626m |
天気・アクセス | 栗駒山の詳細情報 |
自然の恵みを楽しめる【栗駒山】の魅力
豊かな自然に恵まれた栗駒山。以下では、栗駒山の魅力をシンプルにご紹介します。
栗駒山の紅葉は全国屈指!全山が赤く染まる圧巻の景色
全国屈指の紅葉スポットとして知られる栗駒山。秋には全山が赤く染まり、まるで紅葉の絨毯のような美しい光景が見られます。栗駒山の紅葉は、「神の絨毯」とも呼ばれ、紅葉シーズンはたくさんの登山客で賑わいます。
自然の恵みを楽しめる「栗駒山の花めぐり」
栗駒山は、花の百名山の一つに数えられており、春から夏にかけて、たくさんの高山植物が咲き乱ます。東北を代表するヒナザクラをはじめ、イワカガミやイワイチョウなどが見られます。
また、中腹には世界谷地や名残ヶ原、しろがね草原などの高層湿原があり、湿原いっぱいに咲く高山植物のお花畑も見物です。
東北の名峰を望む大パノラマ
栗駒山の山頂は全方位の展望が広がっています。月山や鳥海山、蔵王連峰や早池峰山などの東北の名峰が望めます。
栗駒山の難易度別登山コース
栗駒山の登山道は9つあり、初心者から上級者まで幅広く登山を楽しめます。
①中央コース
②東栗駒コース
③表掛(御沢)コース
④裏掛(新湯)コース
⑤大地森(世界谷地)コース
⑥湯浜コース
⑦須川コース ※通行規制区間あり
⑧産沼(自然観察路)コース
⑨天馬尾根(秣岳)コース
以下では、栗駒山のおすすめ登山コースを3つご紹介します。
初心者向け:王道の短距離ルート【東栗駒~中央コース】
宮城県側から登る「東栗駒~中央コース」では、いわかがみ平登山口から栗駒山を周回します。中央コースは山頂までの最短ルートです。登山道も整備されているので、登山初心者におすすめです。
東栗駒コースでは、沢沿いを歩く道や東栗駒山からの稜線歩きなどが楽しめます。東栗駒山コースは、滑りやすい場所がいくつかあるので、登りで利用するのがおすすめです。
※総所要時間は休憩時間の10分を含む
初心者~中級者向け:花々を愛でる【産沼コース】
岩手県側から登る「産沼コース」は、須川高原温泉の登山口からスタートします。登山口のすぐ脇からは温泉が湧いており、硫黄の香りが漂っています。また、中腹には名残ヶ原と呼ばれる湿原があり、ヒナザクラやイワカガミ、ワタスゲやキンコウカなどが咲き乱れるので、お花見登山を楽しめるでしょう。
※総所要時間は休憩時間の1時間15分を含む
中級者向け:好展望の稜線歩き【天馬尾根コース】
秋田県側から登る「天馬尾根コース」では、秣岳(まぐさだけ)を越えたあたりから、素晴らしい展望の稜線歩きが楽しめます。尾根からは栗駒山の山容や、南奥羽の山並みが美しく広がります。また、道中にある「しろがね草原」では、高山植物のお花畑や秋の草紅葉なども魅力です。
※総所要時間は休憩時間の40分を含む
栗駒山の登山口へのアクセス方法
ご紹介した3つのコースについて、登山口へのアクセス方法は以下の通りです。
いわかがみ平登山口(東栗駒~中央コース)
・マイカー
東北自動車道 若柳金成ICより車で約1時間
※紅葉シーズンは交通規制あり
・公共交通機関
東北新幹線・栗駒高原駅、JR石越駅からバス運行あり
※紅葉シーズンのみ運行
須川温泉登山口(産沼コース)
・マイカー
東北自動車道 一関ICより車で約1時間20分
・公共交通機関
JR一関駅から季節限定でバス運行あり
▼バスの詳細はこちらから
岩手県交通株式会社 (iwatekenkotsu.co.jp)
秣岳・天馬尾根コース登山口
・マイカー
東北自動車道 一関ICより車で約1時間30分
・公共交通機関
JR一関駅~須川温泉 季節限定でバス運行あり
須川温泉~秣岳・天馬尾根コース登山口 徒歩で約40分
▼バスの詳細はこちらから
岩手県交通株式会社 (iwatekenkotsu.co.jp)
栗駒山下山後のおすすめ山旅スポット
栗駒山の麓には温泉が豊富に湧いており、下山後にひと風呂入るのがイチオシの楽しみ方です。以下では、日帰り入浴におすすめの温泉施設をご紹介します。
須川高原温泉
1,100年以上にわたって、みちのくの秘湯として愛されてきた「須川温泉」。強酸性の泉質が特徴で、異なる4つの浴室が楽しめます。天然蒸気ふかし湯の「おいらん風呂」や露天風呂の「大日湯」、大浴場の「須川の湯」や中浴場の「霊泉の湯」があります。
施設名 | 須川高原温泉 |
場所 | 岩手県一関市厳美町祭畤山国有林46林班ト |
泉質 | 酸性・含硫黄・鉄(Ⅱ・Ⅲ)・ナトリウム・硫酸塩・塩化物泉(低張性酸性高温泉)pH2.2 |
入浴料 | 大人700円、子供350円 |
施設HP | 須川高原温泉【公式サイト】 (sukawaonsen.jp) |
新湯温泉 くりこま荘
栗駒五湯のひとつである新湯温泉。「くりこま荘」の温泉は、源泉100%の掛け流温泉で、日本古来の湯治文化にこだわっています。温泉は内風呂と露天風呂があり、硫黄がほのかに香る白濁湯が特徴です。
施設名 | 新湯温泉 くりこま荘 |
場所 | 宮城県栗原市栗駒沼倉耕英東95-2 |
泉質 | 含硫黄-カルシウム-硫酸塩泉(硫化水素型) 低張性弱酸性低温泉 |
入浴料 | 大人500円、子供300円 |
施設HP | 宮城県栗駒山と世界遺産「平泉」の秘話 秘湯の宿・新湯温泉 くりこま荘 (kurikomaso.jp) |
自然あふれる栗駒山の登山を満喫しよう
栗駒山の魅力や登山コースについてご紹介しました。栗駒山は自然豊かな山で、初心者から上級者まで幅広く登山を楽しめます。栗駒山の麓には温泉地がいくつかあるので、下山後にゆっくりと湯に浸かるのもよいでしょう。