登山をした時に炊きたてのご飯を食べるのを諦めていませんか?
- クッカーが焦げ付いてしまう
- 炊飯は面倒で時間がかかる
- アルミクッカーじゃないと炊飯ができない
そんな固定概念を覆すのがポリ袋炊飯です。熱伝導率が悪いチタンクッカーでも炊きたてのご飯を楽しむことができます。今回はポリ袋炊飯の方法と、どんなクッカーでも炊飯ができることを証明するためにエバニューのコンパクトなチタンクッカーでポリ袋炊飯に挑戦してみます。
ポリ袋炊飯とは
ポリ袋炊飯とは、その名の通りポリ袋に米を入れて炊飯をすることを言います。ポリ袋炊飯は普通にクッカーを使って炊飯をする方法と比較すると以下のようなメリットがあります。
- 袋に入れて湯煎するだけで簡単
- 難しくないから誰でもできる
- 袋の中で炊飯するのでクッカーが汚れない
- チタンクッカーで炊飯ができる
- 蓋がなくても炊飯ができる
代表的な5つのポイントを挙げてみましたが、いずれも登山の時に炊飯をするのにとても便利なことばかりです。
使用するポリ袋は湯煎が可能なアイラップ
使用するポリ袋は、袋のラップ「アイラップ」がおすすめです。アイラップはポリエチレンを使用した耐冷温度マイナス30度、横が210mm、縦350ml、マチ40mmの寸法でフィルムの厚さが0.009mmあるイワタニから出ている製品です。アイラップを使う時には以下の注意点があります。
- 袋に圧力をかけるとマチ部分に穴が開くことがある
- 120度以上になると袋が破けることがある
このようなことに注意してポリ袋炊飯をする必要があります。
またポリ袋は炊飯だけでなく湯煎調理や冷凍食品の保存にも適している袋なので、山に冷凍食品を持っていき、そのまま湯煎をすればおかずが完成します。例えばコンビニで購入したハンバーグや無印良品のカレーなど、温めるだけでおかずになる食品をアイラップに移し替えて冷凍をしておいて、山の上で湯煎をして食べれば完成するという手軽さは大変魅力的です。
ポリ袋炊飯に必要なもの
準備するものは6つだけです。
- 米(食べたい量)
- 水(1合に対して約200ml)
- ポリ袋「アイラップ」
- クッカー
- ストーブ
- 燃料
お米の匂いが気になる人は時短のために無洗米がおすすめです。
自宅での準備と持ち運び方法
お米は食べたい量をポリ袋のアイラップに入れておきます。準備はこれだけです。アイラップは念のために二重にしておきます。
いざポリ袋炊飯に挑戦!
それではポリ袋炊飯に挑戦してみましょう。まず初めに持ってきたお米の入ったポリ袋に必要な水の量を入れます。お米1合に対して約200mlのお水を入れましょう。最初にこれをすることでお米にお水を吸わせます。今回はクッカーが小さいのでお米の量が0.7合でお水の量は140mlです。
水を入れたら空気を抜いてポリ袋の口を結んで閉めます。
次にクッカーにお水を入れてお湯を沸かします。
- ポイント:お米の入ったポリ袋をクッカーの中に入れて、その後にお水を沸騰した時にこぼれない程度入れます。先にお湯を沸かして後からポリ袋を入れるとお湯が溢れてしまうので注意しましょう。
お湯が沸いたらポリ袋を入れて約25〜30分湯煎をします。今回使用しているクッカーはエバニューのTi570カップです。非常に小さく55gと軽量なクッカーなので湯煎をするときにお湯が溢れやすいので火加減に注意が必要です。
お湯が沸いたクッカーの中にポリ袋を入れてお米がどんな状態かを確認してみました。
- 15分経過:中心に芯が残っている
- 20分経過:中心に芯が少し残っている
- 25分経過:芯がない
上のことからもポリ袋を入れた炊飯の時間は25分が理想だということが分かりました。また湯煎をするので蒸らす必要もなくすぐに食べることができます。
今回はポリ袋を使った炊飯に挑戦してみましたが、ポリ袋を使っておかずを湯煎調理したり温めることもできるので、クッカーを汚さずお湯を沸かすだけで食事を調達することができます。ぜひ皆さんも山で美味しいご飯を楽しむためにポリ袋炊飯に挑戦してみてください。