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【縦走登山】絶景が待ち受ける北アルプス最奥エリア水晶岳の難易度別ルートを紹介!

【縦走登山】絶景が待ち受ける北アルプス最奥エリア水晶岳の難易度別ルートを紹介!

水晶岳(すいしょうだけ)は北アルプス(飛騨山脈)の奥深くに位置する山で、日本百名山の1つです。水晶岳単体での登山ルートはなく、他のいくつかの山との縦走となり、日帰りはできません。そのため初心者には向いておらず、登山経験者が挑戦するのにおすすめの山です。今回はそんな難易度の高い水晶岳を含む縦走コースを紹介し、併せて周辺のおすすめスポットもお伝えします。

水晶岳の基本情報と魅力

水晶岳は標高2,986m、黒部川源流域では最高峰の山です。美しい山名の由来は、実際に水晶が採れることからきていますが、山肌が周囲の山々に比べ黒っぽいことから、別名「黒岳(くろだけ)」とも言われています。

水晶岳の歴史は古く、戦国時代末期、当時の加賀藩が樹木保全と国境警備の目的で毎年縦走していたと記録にあり、古地図には水晶を意味する「六方石」が採れる山として「六方石山」と記されています。その後、明治時代末期には登山家の志村烏嶺が「日本アルプス中まれに見る崇高、雄偉の一霊峰」と称え、大正から昭和に活躍した登山家の加藤文太郎は「山らしい山」と語っています。

そんな秀峰水晶岳へは、夏に行くことをおすすめします。水晶岳に最も近い山小屋「水晶小屋」の営業期間が7月10日から9月30日までのため、初めて水晶岳に登るならこの期間がおすすめです。山小屋閉鎖期間中も登山はできますが、テント泊となる上、秋から翌年の春までは積雪期のためアイゼンなど本格的な雪山の装備と、雪山登山スキルが必要です。

水晶岳へ行くには、装備+スキル+体力が要りますが、その分、他を寄せ付けない圧倒的な景観が見どころといえるでしょう。

山の名前水晶岳
標高2,986m
都道府県富山県
エリア北アルプス
山域北アルプス南部
地図・天気など詳細情報

魅力その①迫力ある展望が楽しめる

挑戦的な縦走ルートが待ち受けるこの山は北アルプスの奥深くにあり、エリア一帯はまさに登山家のための秘境です。

水晶岳へ向かう数ある縦走ルートの中でも奥黒部ヒュッテから赤牛岳を結ぶ読売新道を通るルートは、北アルプスの最深部といわれるだけあって素晴らしい風景が続きます。

読売新道は長く、標高差がある上、ガレ場など危険個所もあるので体力をそがれますが、赤牛岳から水晶岳へと続く稜線の美しさや山頂からの360度の眺めはまさに圧巻。大自然の美しさが時のたつのを忘れさせるくらい疲れた体に心地よく浸み込んでいくのがわかります。

水晶岳の縦走ルートはいずれもロングコースのため、樹林帯、岩場、森林限界を超えた先の絶景など、場所によりさまざまな景色が楽しめるのも魅力の1つです。写真を何枚撮っても足りないくらい美しい自然が出迎えてくれます。

魅力その②静かな登山が楽しめる

水晶岳の登山道はハードな縦走のため登山者自体が少なく、静かな山行がたっぷり楽しめます。山の中に足を踏み入れると心地よく自然と調和し、心身がリフレッシュされるのを感じるでしょう。雄大な景観に目を奪われたり、ひょっこり出会えたライチョウの愛らしさに癒されたりと美しい自然に包まれて、まるで自身が大自然に一体化しているかのような感覚を味わえます。

観光登山の人混みや渋滞を起こす登山コースに疲れた方、人々の群れから離れ、静寂と平穏を求める方にこそ、ぜひおすすめしたい山です。

魅力その③挑戦心をくすぐる健脚向けの登山道

水晶岳への縦走ルートは高度感のある危険箇所が少ないため、初心者や恐高症の方にも安心して楽しめる絶好の登山コースです。しかし、その代わりにザレ場が多く存在し、足元には注意が必要です。

足元の注意を怠らず、目指すべき頂上への興奮を感じながら地形と一体となって一歩一歩進んでいくことで、山岳の力強さと神秘を身近に感じることができるでしょう。

また、水晶岳の縦走ルートは自己の限界に挑戦する成長の旅でもあります。山行を無事終えたときには大いなる達成感と共に「ついに終わってしまった…」という一抹の寂しさを味わうかもしれません。次もまた挑戦したい、と思わせてくれる素晴らしい登山道です。

水晶岳の難易度別おすすめ登山コース

水晶岳へは、他の山々の尾根伝いに登るロングコースの縦走ルートでしか行けません。コースタイムが長いため日帰りはできず、2泊3日の行程が必要です。縦走コースは数多くありますが、その中からおすすめを2つ紹介します。

【これぞ縦走路の醍醐味】裏銀座縦走~新穂高温泉コース

人気の北アルプス裏銀座縦走コースを経てゴールの新穂高温泉へと向かう2泊3日のロングコース。数々の山を経由しながら小屋泊やテント泊で歩き進めていくためゴール時の達成感は半端なく、大きな感動に包まれます。

総距離40.2㎞
コースタイム24時間52分
累積標高上り:3,526m 、下り:3,697m
難易度★★★★☆

【1日目】

北アルプス裏銀座登山口(高瀬ダム)→(3時間30分)→烏帽子小屋→(1時間20分)→烏帽子岳→(30分)→烏帽子小屋

※休憩時間:約1時間

高瀬ダムからトンネルを通り、吊り橋を渡って舟窪岳方面へ向かうと20分ほどで「北アルプス裏銀座登山口」と書かれた標識が出てきます。ここから日本三大急登の1つであるブナ建尾根がスタート。途中の権太落としを経て烏帽子小屋までの標高差約1200mをグングン登っていきます。

烏帽子小屋に着いたら重い装備は置いて烏帽子岳を往復します。

【2日目】

烏帽子小屋→(3時間)→野口五郎小屋→(15分)→野口五郎岳→(40分)→真砂岳→(1時間20分)→東沢乗越→(40分)→水晶小屋→(30分)→水晶岳→(30分)→水晶小屋→(1時間15分)→ワリモ岳→(30分)→鷲羽岳→(1時間)→三俣山荘

※休憩時間:約2時間

烏帽子小屋から野口五郎岳を経て水晶小屋へと向かう登山道が北アルプス裏銀座と呼ばれるルートで稜線が非常に美しく、飽きることのない風景が続きます。水晶小屋から水晶岳へ登ると赤牛岳、黒部ダム、立山などの景観に圧倒され、鷲羽岳だけでは槍ヶ岳から穂高連峰の絶景に魅了されるでしょう。

【3日目】

三俣山荘→(1時間40分)→三俣蓮華岳→(1時間20分)→双六岳→(50分)→双六小屋→(1時間20分)→弓折岳→(40分)→銀平山荘→(2時間20分)→小池新道登山口→(20分)→わさび平小屋→(15分)→笠新道登山口→(40分)→笠ヶ岳・双六岳・わさび平登山道入口→(10分)→新穂高ロープウェイ

※休憩時間:約1時間

最終日は三俣山荘から新穂高温泉に向けて下りがメインとなるルートです。三俣蓮華岳を登り、双六岳、双六小屋へと美しい景色を楽しみながら歩いていきます。

テント場のある双六小屋から弓折乗越、鏡平山荘を経て弓折岳へ、さらに小池新道へ出ると道はどんどん下っていきます。シシドウヶ原までは熊頻出地帯なので熊除けを。小池新道を出ると道が平らになり、ところどころ舗装路も。新穂高ロープウェイが見えたらゴールです。

【駐車場】

駐車場は七倉ダムの七倉山荘を利用します。登山客や観光客向けの温泉旅館なのでトイレ、登山ポストなど揃っています。

  • 収容台数:50台
  • 料金:無料
  • 時間:24時間出入り自由
  • 標高:1,058m

【秘境感満載!】折立起点の絶景周回コース

北アルプス最深部の秘境と呼ばれる雲ノ平、黒部五郎岳を通る2泊3日の周回コース。深々とした自然に包まれ、絶景を眺めながらの山歩きが堪能できます。