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日帰り登山もおすすめ!苗場山登山の難易度別ルートを初心者にもわかりやすく解説

日帰り登山もおすすめ!苗場山登山の難易度別ルートを初心者にもわかりやすく解説

苗場山は日本100名山の一つで、新潟県湯沢町と津南町、長野県栄村の境に位置します。登山道が整備されており、日帰りで行けるコースも多いため、初心者の方にもおすすめです。

今回はそんな苗場山のおすすめコースやスポットについてご紹介します。

苗場山の基本情報と魅力

2,000mを超える苗場山の山頂部は展望に優れ、広大な高層湿原となっています。

苗場の名の通り、水田の苗代のような景観が特徴です。7月中旬ごろから数々の高山植物が咲き誇り、9月下旬以降は湿原の草紅葉もみられます。

そのため苗場山の登山時期は6月~10月中旬ですが、特に7月、9月、10月が人気です。

昔から信仰の山として知られ、鈴木牧之の「北越雪譜」にも名山として登場しています。

山の名前苗場山(なえばさん)
標高2,145m
エリア中部地方
詳細情報苗場山の地図・天気

魅力① 山頂の湿原はまさに雲上の楽園

苗場山山頂の湿原には、無数の池塘が点在し、高山植物が咲き誇ります。

また、7月ごろになると、ミヤマホタルイなどの水生植物が一斉に芽吹き、田植えを終えた水田のような景色が広がります。

その光景は「雲上の楽園」と形容され、一見の価値ありです。

魅力② 9月下旬以降は一面の草紅葉が絶景

苗場山の紅葉は9月半ばごろから色づきが始まり、10月上旬にかけてピークを迎えます。

10月中旬には草紅葉が一面に広がり、木道、草紅葉と空や池の青が素晴らしいコントラストをみせ、まさに絶景です。

魅力③ 苗場山自然体験交流センターに宿泊して、夕焼けや日の出の景色を堪能

日帰りで行けるコースの多い苗場山ですが、宿泊することでより苗場山の魅力を堪能できます。苗場山山頂はガスでおおわれていることも多く、広大な湿原が広がっています。

日帰りでは、時間帯や天気によっては美しい景色をみられないこともあるでしょう。宿泊することで、夕焼けや日の出と合わせた湿原の景色を楽しむことができます。食事もおいしく、宿泊施設としても満足度が高いです。

苗場山自然体験交流センターについて

営業期間:6月~10月末(毎年変動があるため、詳しくはFacebookをご確認ください。)

お問い合わせ・予約:080-7183-4024(苗場山観光株式会社予約専用ダイヤル)

受付時間:10時~17時

苗場山の難易度別おすすめ登山コース

苗場山は日帰りで登れるコースが多いことも魅力の一つです。

今回はアクセスもよく、日帰りで苗場山の景色を楽しめるコースを2つ紹介します。

1.【関東方面からのアクセス良好】和田小屋から山頂を目指す祓川(はらいがわ)コース

祓川コースは、関東面からのアクセスが良く、一貫して難所がありません。そのため、登山初心者向けの日帰りコースとして人気のコースです。

コース・所要時間(目安)

①祓川登山口→36分→②和田小屋→4時間23分→③神楽ヶ峰→1時間30分→④苗場山頂→1時間3分→⑤神楽ヶ峰→2時間4分→⑥祓川登山口

必要日数日帰り登山
総コースタイム8時間22分
距離14.6㎞
累積標高1246m
難易度★★★☆☆

コース概要

和田小屋から先は、かぐらスキー場のゲレンデに入っていきます。

ゲレンデわきの登山口に入ると、しばらくは展望のない樹林帯の登り道が続きます。岩が多いため足元に注意しましょう。

道が開けてくると、最初の休憩ポイントである下の芝に到着です。木道脇にベンチが用意されていて、樹々の合間から反対側の山の稜線が見渡せます。

中の芝は最初の絶景ポイントです。樹林帯を超えて木道が敷かれており、すぐわきに高山植物がみられます。秋は赤く色づいた紅葉風景に様変わりします。

さらに木道の先に進むと、上の芝です。天気が良いと尾瀬や日光方面の山も見え、神楽ヶ峰までの道中は眼下にカッサ湖が見下ろせます。

神楽ヶ峰を過ぎると、ようやく苗場山の登場です。いったん登り返しとなり、富士見坂という坂を稜線の鞍部まで下っていきます。ここから急な坂になっている部分もありますが、難しいところは特にありません。

山頂まで登りきると、雄大な湿原風景が広がります。

駐車場について

祓川登山口の駐車場は標高1218mに位置しています。500円チップ制で、20台ほど駐車可能です。駐車場横にトイレはありますが、自販機はありません。

和田小屋までの林道は、冬場はかぐらスキー場のゲレンデになっています。タクシー利用であれば、ここまで上がってくることもできます。

*「苗場スキー場(=苗場プリンスホテル)」は、苗場山の東側の山麓にあり、「苗場山」ではありません。苗場山麓のスキー場は「かぐらみつまたスキー場」です。

2.【山頂へ最短で到着】小赤沢3合目コース

小赤沢コースは祓川コースに比べて距離が短く、最短で頂上へたどり着けます。

登山口にある駐車場も広く、こちらも日帰り登山を楽しみたい方に人気のコースです。

コース・所要時間(目安)

①小赤沢3合目登山口→2時間16分→②苗場山頂ヒュッテ→1時間55分→④小赤沢3合目登山口

必要日数日帰り登山
総コースタイム4時間1分
距離9.9㎞
累積標高918m
難易度★★☆☆☆

コース概要

3合目からは樹林帯のなか、緩やかな登りの登山路を進みます。

4合目に水場があり、5合目あたりから急な斜面です。ぬかるみがある箇所は滑りやすいため注意しましょう。

7合目からは急登となり、くさり場が連続する岩場を登ります。難易度はふつう程度で、初心者でも問題なく登れます。

9合目に到着すると展望が開け、広大な湿原が目に飛び込んできます。写真のようなかわいらしい丘陵は祓川コースでは少々遠く、小赤沢コースならではの景色です。

しばらく木道を歩きながら、シラビソの樹林帯に入ります。苗場山神社の祠がある赤湯方面からの分岐を過ぎて、再び木道を歩いていくと、苗場山山頂に到着です。

駐車場について

小赤沢3合目登山口の駐車場は標高1310mに位置し、小赤沢林道の終点にあります。60台ほど停められるスペースがあり、トイレも設置されています。

こちらも自販機の設置はありません。

苗場山のQA

苗場山は登山ルートが多いため、どのルートにするか悩む方が多いです。また、残雪のある時期のコース状況についての質問も多いため、ここではよくあるQAについてご紹介します。

Q1.山頂までの時間が短く、傾斜がゆるやかなコースはどのルート?

A1.最短コースである小赤沢コースが登りやすいです。

Q2.電車で行くならどのルートが良い?

A1.祓川コースは電車でのアクセスも良いルートです。和田小屋まで向かう場合は、JR越後湯沢駅からタクシーを利用してください。

Q3.残雪のある時期でも登れる?気を付けることは?

A1.残雪のある時期でも登山は可能ですが、迷いやすいため、初心者の方は避けたほうが良いです。5合目まではほぼ夏道ですが、5合目以降は残雪と夏道が交互にでてきます。残雪で道に迷う人も多いので、アイゼンとコンパスを持参したほうがよいでしょう。また、気温が変わりやすいため、重ね着できるような服装にしてください。

登山口へのアクセス・各種情報

祓川登山口は車でのアクセスがおすすめですが、公共交通機関でのアクセスも可能です。

小赤沢3合目登山口はバスの利用等は不便なため、車でのアクセスをおすすめします。

祓川登山口

登山口情報

1台500円で、20台程度停められる駐車場があります。駐車場横にトイレも設置されています。自販機はありません。

登山口までのアクセス

湯沢ICから車で45分

公共交通機関を使用する場合は湯本駅からタクシーで約45分(和田小屋の手前まで乗車可能)

小赤沢3合目登山口

登山口情報

60台以上の車が停められる広い駐車場があります。こちらもトイレが設置されていますが、自販機はありません。

登山口までのアクセス

〇関東方面→塩沢石打ICより1時間49分

〇新潟・東北方面→越後川口ICから2時間

〇長野、静岡方面→豊田飯山ICから2時間18分

苗場山周辺のおすすめスポット

湯沢・苗場は新潟県にある豪雪地帯であり、スキーリゾートとして人気のエリアです。

川端康成の小説「雪国」の舞台として知られている「越後湯沢温泉」や、様々な高山植物を楽しめる「アルプの里」が人気の観光スポットとして知られています。

また、雪解け水に育てられた「魚沼産のコシヒカリ」の産地としても有名です。

貝掛温泉

出典:貝掛温泉公式ホームページhttps://kaikake.jp/onsenforce/

貝掛温泉は、湯沢温泉の中でも珍しい「目の温泉」として知られる温泉です。貝掛の湯はメタホウ酸を多く含み、特に白内障やドライアイ、眼精疲労に効果があります。

源泉かけ流しのぬる湯で、20~30分ほどの長湯も可能です。

日帰り温泉は11時~14時受付終了のため、利用する場合は時間に注意してください。

アクセス

ぽんしゅ館 越後湯沢驛店

出典:ぽんしゅ館https://www.ponshukan.com/

ぽんしゅ館では、お酒を使った甘いお菓子や、名産であるコシヒカリで作った米菓・伝統調味料・新潟産の干物などがそろうお土産館です。

また、日本酒が好きな方は、500円で新潟県産の日本酒の飲み比べを楽しめます。

ほかにも、コシヒカリを使用した爆弾おにぎりや、糀を使ったソフトクリームなど、新潟県のグルメをぜひ堪能してください。

アクセス

湯沢高原ロープウェイ「アルプの里」

出典:湯沢町公式ホームページhttps://www.town.yuzawa.lg.jp/soshikikarasagasu/kikkakusangyoukankoubu/kankyonorinka/9/2/2/1017.html

湯沢高原ロープウェイに7分ほどゆられながら登っていくと、アルプの里に到着します。ロープウェイの全長は約1,300m、世界最大級の166人乗りです。

冬季はスキー場として人気のスポットですが、夏季は高山植物園「ロックガーデン」にて1,000種類もの高山植物をみられます。

また、マウンテンゴーカートややまびこリフトなど、湯沢の大自然を満喫できるアクティビティも体験できます。

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