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御池岳の登山 - 鈴鹿最高峰でカタクリとリスに会いに

御池岳の登山 - 鈴鹿最高峰でカタクリとリスに会いに

2023年、18日目の山行は新緑の御池岳へ。1番の目的はカタクリとシマリスに出会うこと。そして同僚を案内すること。

御池岳の登山ルート

コグルミ谷少し下の駐車場~鞍掛峠登山口~鞍掛峠~鈴北岳~御池岳~天狗鼻~ボタンブチ~奥の平~コグルミ谷~駐車場

紹介する御池岳登山の環境と服装

環境について

  • 気温…15℃~21℃
  • 風速…無風~4m/秒

    御池岳登山の服装

    • インナー…Finetrackのドライレイヤー
    • ベース…ノローナのウール/ポリ50/50T
    • アウター…アンドワンダーの山シャツ
    • パンツ…アクシーズクインのベンチレーションパンツ
    • グローブ…使用せず
    • 帽子…clef(クレ) RONNIE JET CAP
    • 靴…ビブラムファイブフィンガーズのV-ALPHA
    • 防寒着(着用せず)…カリマーのプリマリフトのジャケット、ARC’TERYXのインセンドフーデイ

    御池岳の登山レポ

    8:30、鞍掛トンネル到着。
    トンネル西側駐車場満車……東側駐車場も……満車!
    更に進んでコグルミ谷登山口の少し下にある広めの駐車場になんとか停める。
    この時点で半分以上埋っている。
    平日やからと少しなめていた。
    世間はGWか。

    コグルミ谷を下山にしてるから、鞍掛トンネルまでの登り返しが無くなってラッキー。ってことで20分程のロードの登りからスタート。

    鞍掛峠登山口を目前に滋賀ナンバーの白い車が半分以上車道にはみ出して停まっている。その車を越えて車道を歩かないといけなくて、そこを通過しようとした時にトラックが来てかなり怖かった。この日一番の難所だった。数日前に路駐の取締りしてたみたいやから、切符切られたらいいのに。通報したら良かったか。

    とまぁ、気を取り直して登山道に入る。鞍掛峠まではそこそこの急登で、道幅狭くザレて滑りやすい箇所もあるので要注意。

    30分程で鞍掛峠到着。
    昨年秋には無かった工事用?の柵等があって物々しかった。
    北には焼尾山があって、計画段階では焼尾山、鈴ヶ岳をオプションにしていたが、メンバーの体力と経験を考慮し、共に登らないことに。それよりも早く下りてお風呂でゆっくりしよーとういことになり

    鞍掛峠からは気持ちいい新緑の尾根歩き。風も微風で心地良い。
    早速目的の1つ、カタクリがポツポツ。
    しかし、どれも開きすぎていたり、斑点が多かったり、綺麗な株はなく、下りの天ヶ平に期待して進む。

    気持ちいい尾根歩きをしていると、一羽の鳥が道案内してくれているかのように、進行方向に飛んでは木の枝にとまり、飛んでは木の枝にとまり、を繰り返し一定の距離を保ちながら暫く進む。

    その鳥が木の枝ではなく草むらにおりたので、少し遠巻きから観察していると嘴にフワフワモジャモジャの何かを咥えている。恐る恐る近づいてみるけど、その鳥は何かに夢中になっているのか1mまで近づいても逃げない。シマリスに逢う前にこんなサプライズがあって癒しと期待が膨らむ。

    多分巣作り用のフワフワやったんやろな。ここまで近づいても逃げない野生の鳥は、近所のカラスか公園の鳩くらいやな。

    新緑のトンネルから苔道に変わってきても歩行ペースは順調で、あっという間に鈴北岳到着。北には大好きな霊仙山と伊吹山、西にはキャンセルしたオプションの鈴ヶ岳と琵琶湖、南は日本庭園と御池岳山頂方面。

    風もほとんど無いためザックをおろして小休憩。もちろん行動食の柿の種を食べる。

    御池岳に来ていつも思うのは日本庭園にある元池はどこにあるんやろ?
    今回こそはと意気込んで山行再開するも、すぐに方向を間違っていることに気付く(南に進むべきとこを東に進んでいた)。でもあえて戻らず過去に歩いたこと無いトレイルを楽しむ。

    少し歩いて地図を見るとこのままでは下山で使うコグルミ谷にぶつかり、御池岳までかなり遠回りなことに気付いたので、急遽進路を南に切り替える。
    ほとんどトレースがない草原をテキトーに進む。これはこれで楽しい。イノシシの頭蓋骨と思われる骨が落ちている。数m離れた場所にはそのイノシシの体と思われる骨が無数に落ちている。
    自然の摂理。

    ほどなくして北池付近のトレースにぶつかり、ここからは地図通りに御池岳を目指す。
    大量のバイケイソウに囲まれながら最後の登りを頑張ると御池岳山頂到着。重めの看板を持って記念撮影。

    ネコノメソウの視線を感じながら昼食休憩。お決まりのカレーメシ。バターチキンは中辛で少し辛かったけど、コクがあって美味しかった。

    各自持ってきたギアを見せたりして、火打石でバーナーに点火したり、今回履いてきたビブラムファイブフィンガーズのV-ALPHAの話をして、30分以上ゆっくり過ごした。20℃超えでかなり暖かい。

    このままではポカポカで寝てしまうので、山行再開。
    歩き始めてすぐに視界は拓けて毎回、昼食休憩はこっちですれば良かったと後悔していることを思い出し、今回も後悔。

    天狗鼻やボタンブチは崖っぷちの為、展望抜群で鈴鹿の山々がバッチリ見える。

    仲間には天狗鼻に残ってもらい、自分はボタンブチに走る。その仲間をカメラに収めボタンブチまで来てもらう。

    途中でカメラを渡し自分は天狗鼻へ。
    天狗鼻に乗っている写真を撮ってもらう。そしてまたボタンブチへ走って戻る。天狗鼻はかなりの高度感で風もふいていて、震えた。
    以上、撮影の裏側でした。

    計画段階でも頭に無かった東ボタンブチまでの周回を悩んだ。時間的には余裕あるし。でも最大の目的であるシマリスに早く会いたいと、却下。

    ボタンブチから奥の平に渡り、一旦御池岳方面へ戻る。途中の分岐を右に曲がるとコグルミ谷へ。下山開始。

    ここからが本日のハイライト。
    シマリスとカタクリに逢えるはず。
    前情報では8合目付近でシマリスが良く目撃されるらしい。過去の記憶ではもっと下で見られたはずやけど…。

    足元に気を付けながらもキョロキョロしながら下る。

    9合目の看板を越えた辺りで先頭を歩いてる仲間が、「あ、リス!ほらあそこ!」。
    目の前を自由に駆け回るシマリスになかなかピントが合わへんけど、時折止まってくれて急いで写真を。皆はスマホやから唯一のカメラ持ちのプレッシャーが……。

    でも、その後は歩くごとにシマリスに遭遇する。すぐ目の前を怖がること無く駆け回るシマリス、同じ所を行ったり来たりするシマリス、崖の上にある自分と同じくらいの大きさの石に乗るけど、バランス崩して落石させているシマリス、木の幹の上で毛繕いしているシマリス……等々。

    当然シャッターチャンスは逃さない。
    これまでとどまっているシマリスを撮ったことはあるけど、走っている躍動感溢れる写真は初めてで嬉しい。

    結果的にはシマリスには10匹以上遭遇した。

    シマリスだけでなくニホンシカも人馴れしているのか、警戒心薄く我が物顔で食事したり歩いたり。

    全身焦げ茶色のミソサザイもよく見ると可愛い。そんな感じで天ヶ平まではたくさんの動物に出逢い、終始何種類もの鳥の囀りが癒しをくれた。

    今回、動物だけでなく花にもたくさん出逢った。ニリンソウ、ネコノメソウ、ヨゴレネコノメ、バイケイソウ、エンゴサク、スミレ、ヤマブキソウ、ハコベ、ヤマムリソウ、オドリコソウ、そしてカタクリ等々。

    春に花を咲かせ、花を落として以降、地下で次の春を待つことから春の妖精と言われるスプリング・エフェメラルに想い馳せながら無事下山。

    動植物に見とれ過ぎて想定より下りに時間がかかったから、結果的にオプションはパスして良かった

    下山後はいつもの阿下喜温泉あじさいの里で汗を流す。
    なんと5月いっぱいで一旦閉館し、来年の4月リニューアルに向けて改修工事となるらしい。
    御池岳や藤原岳、竜ヶ岳に登る時はいつもここやったから少し寂しい。リニューアルに期待。

    最後に、今回履いてきたビブラムファイブフィンガーズのV-ALPHAの話。
    3.7㎜と極薄ソールの為、ほぼ裸足のような感覚で歩くことが出来るが、コグルミ谷は木の根が張り巡らされていたり、岩がゴツゴツしているので足裏がかなり痛くなった。
    痛くないように気を遣って歩いているからか、普段の山と違う筋肉を使っているからか、大した距離を歩いた訳じゃないのに脹脛も太腿も筋肉痛になった。
    いかに普段は道具に助けられているかが改めて分かった。

    たくさんの動植物を見られたのはもちろんやけど、仲間を無事に案内し喜んでもらえて良かった。
    次の案内はアルプスかな。

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