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登山で大活躍!最強虫除け対策 - 刺されない対策と刺された後の対処が重要

登山で大活躍!最強虫除け対策 - 刺されない対策と刺された後の対処が重要

春夏秋の3シーズンの登山でしっかり対策しておきたいのが虫対策です。山の中には本当に様々な虫がいます。山の中にいる人間に害を及ぼす代表的な虫に以下の5つが挙げられます。

  • 蚊:刺されると痒い
  • ブヨ:刺されると大きく腫れて強いかゆみと痛みが続く
  • マダニ:様々な感染症を引き起こす恐れがある(年々増加傾向)
  • 蜂:激しい痛みと、アレルギー反応による危険を引き起こす恐れがある
  • アブ:刺されると集中力がかかるほど非常に痛い

虫に刺されると痒かったり痛かったり、時には動けなくなってしまう危険があり、せっかくの楽しい登山が台無しになってしまいます。

そこで今回は登山初心者の方から上級者の方まで、登山における基本的な虫対策から、これだけは絶対持っていくべき虫対策アイテムを紹介します。

肌の露出が少ない長袖長ズボンがベスト

それでは実際に登山でどのように行動するのが良いのでしょうか?

最も基本的なことに肌の露出が少ない長袖長ズボンを着用することが挙げられます。夏場は半袖半ズボンで開放的に登山を楽しみたいところですが、肌が露出しているところを狙って虫が寄ってきます。

長袖長ズボンは汗をたくさんかいてしまうので着用することは避けたい!という方は、虫が活発に行動する朝方と夕方だけ肌の露出を避けるなどして対策を講じましょう。僕は早朝と夕方にウィンドブレーカーと軽量なレインパンツを半袖短パンの上から着用しています。

虫は濃い色によっていく習性があるというお話がありますが、威嚇をする虫の場合は動物の急所のほとんどが黒なので、より確実に敵を威嚇するために黒色を本能的に認識しているのではないかと言われています。

なので、黒や深緑などの濃い色の服装を避けた方が良いと考えられます。黒や深緑は太陽の光を吸収して熱くなるので登山では明るい色の服を着用するのが良さそうです。

また色だけでなく汗や食事の匂いを好む習性があることも覚えておきましょう。アブの場合は人間から発せられる二酸化炭素や体温を好む習性があります。

登山に効果が高い最強な虫除けスプレーを2種類を準備

虫除けスプレーは大きく2種類に分けることができます。この2種類の虫除けスプレーはどちらも服の上に吹きかけても効果があるものです。2種類ともに活用することが最強な虫除け対策となります。

吸血行動を阻止するディート&イカリジン

1つはディートやイカリジンを代表とする虫除けスプレーです。これは吸血害虫の感知能力を錯乱させて血を吸うところがわからなくなる効果があり、吸血行動を阻止する効果があります。蚊、ブヨ、アブ、マダニに効果があります。

虫除けとありますが虫を近づけない効果ではなく、吸血行動を阻止するということに注目する必要があります。

効き目を強めたい場合はディートやイカリジンの成分量が多いものを選びましょう。2016年に厚生労働省がディート成分量30%、イカリジンは15%まで認可されています。

虫が嫌がり近寄らないハッカ油を配合した虫除けスプレー

ディートやイカリジンと異なりハッカ油を配合した虫除けスプレーは虫が嫌がる匂いなので近づかなくなります。またハッカ油は蚊、ブヨ、アブ、マダニ以外の蜂にも効果があります。

虫が嫌がる匂いを配合することで強力な虫除けスプレーを作ることができます。ハッカ油は強ければ強いほど忌避能力が強くなりますが、肌に付着した時に強すぎると痛くなるので注意が必要です。

使用するのは以下の4つです。これから紹介する虫除けスプレーの作り方は、山の中でも最も虫が多い渓流釣りを楽しんでいる先輩に教えてもらったレシピです。以下の容量は50mlの小分けボトルに入れた場合の参考容量です。

  • 無水エタノール…4ml
  • 精製水…40ml
  • ハッカ油…数滴
  • シトロネラオイル…数滴

この虫除けスプレーは嫌な香りがせず、シトロネラで汗の臭いや体臭を防いでくれます。

刺された時のことを考えた重要なエマージェンシーキット

ここまで紹介した万全な対策を行っても登山では虫に刺されることが多いです。「虫に刺された」と一言で言っても、刺された虫によって危険度が全く異なります。特に危険なのがマダニと蜂です。

マダニに刺されたら『ティックツイスター』で対策

マダニは夏だけでなく春から秋にかけて活動が盛んになります。マダニ類は人にとりつくと皮膚に口器を刺し、2日から長い場合は10日間以上吸血します。この間噛まれたことに気づかないのはマダニが吸血する時に血が固まることを防ぐ目的で、口から唾液線物質を相手の体に注入します。この物質に麻酔物質が含まれているためです。

マダニに刺されることでアレルギーが生じる場合がありますが、これよりも怖いのがマダニによる感染症の媒介です。

媒介する感染症は様々で

  • 重症熱性血小板減少症候群(SFTS-致死率は10~30%程度、5~8月に多く発症)
  • 日本紅斑熱(国内で年間200件を超える発生報告があり、死亡者も報告されている)
  • つつが虫病(全身倦怠感、食欲不振とともに頭痛、悪寒、発熱などを伴って発症、北海道を除く全国で発生がみられる)

などがあり、いずれも非常に危険な感染症です。

ここまでの説明でマダニが非常に怖いことが分かったと思います。

草むらや藪などにマダニは多く生息しているので、このような登山道に入る前に肌の露出は避けることはもちろん、広々とした登山道に戻ったらマダニに噛まれていないか確認することも大事です。

もしもマダニに噛まれてしまったら不用意にマダニを引っ張って取り除かないようにしましょう。マダニの頭や口が皮膚内に残ってしまうと大変です。またマダニを潰すとマダニの中に潜んでいるウイルスが一気に皮膚の中に押し込まれてしまう危険性があるので注意しましょう。

血を吸っているマダニを見つけたらマダニと肌の隙間にティックツイスターを差し込んでツイスターを回転させながら少しずつ引っ張っていくと、マダニを取り除くことができます。

ティックツイスター単品で大小2本セットで販売されているものと、カラビナが付いているものと2種類あり、どちらにもマダニのサイズに合わせて2種類の大きさのティックツイスターがついてきます。

ティックツイスター大小2本セットが2g、カラビナ付は12gと非常に軽量で持ち歩くのにも苦になりません。

蜂に刺されたら

蜂に刺されてしまった時に針が残っている場合はピンセットで抜きましょう。ビクトリノックスのクラシックはピンセット以外にハサミやナイフが使えるので便利な登山用マルチツールとして知られています。

蜂の毒は水に溶けるので、ポイズンリムーバーで傷口から毒液を絞り出し、水でよく洗い流しましょう。登山では水が少ないことが多いので、水で洗い流す時に小さな穴の開いたペットボトルの蓋とプラティパスのボトルがあると便利です。

プラティパスのボトルに水を入れて穴の空いたペットボトルの蓋をして勢いよく傷口に水を当てることができます。傷口を冷やして腫れや痛みを和らげる効果もあります。

十分に傷口を洗い流したら、抗ヒスタミン軟膏やステロイド軟膏を塗り、濡れたタオルや包帯などで傷口を冷やして下山をして医療機関で見てもらうようにしましょう。

虫に刺されたら

ブヨやアブに刺されると痛みを伴う痒みで集中力が欠けてしまいがちです。あまりにも強い痒みで掻きむしってしまい症状をさらに悪化させてしまいます。

このようなことがないように保湿力が高い軟膏タイプのリンデロンVsやムヒアルファEXがあることで炎症を抑えてかゆみを抑えることができます。

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