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アークテリクスの汎用性の高い定番化繊インサレーション!アトムLTフーディとSLフーディを徹底比較

アークテリクスの汎用性の高い定番化繊インサレーション!アトムLTフーディとSLフーディを徹底比較

アークテリクスのアトムLTフーディとSLフーディは化繊素材の防寒着として毎年人気のあるモデルです。登山などのアウトドアアクティビティではアクティブインサレーションと呼ばれ、行動中の防寒着としても活用することができる汎用性に優れたモデルでもあります。今回はこのアークテリクスの定番モデルとして定着している2つのモデルの比較と特徴を紹介します。

製品概要

商品名アトムLTフーディー
商品説明ミッドレイヤーあるいは単体での着用に最適なマルチに使える中綿フーディ。
価格¥38,500 (税込)
重量375g
フィットトリムフィット
商品名アトムSLフーディ
商品説明コアロフト™を使用した抜群に軽量なインサレーテッド フーディーは、負荷が中程度以上のアクティビティに適しています。
価格¥27,500 (税込)
重量269g

化選インサレーションの良さ

アークテリクスのアトムシリーズをチョイスする方の多くが、雨や汗に濡れても保温力が失われづらい安心感からだと思います。長期縦走登山や梅雨時期の登山用保温着としてはダウンインサレーションよりも安心感が高いです。

また行動中に着用すると必ず汗の蒸れでダウンの場合は保温力が落ちてしまいますが、化繊インサレーションの場合はその心配が少ないです。そして洗濯と乾燥も非常に楽ちんです。1つデメリットをあげるならば同じ保温力のダウンよりも重量が増すことです。

アークテリクスの化繊インサレーションの選び方

※横スクロールで表がスクロールできます。
製品名アトム SL フーディアトム LT フーディアトム LT ジャケットアトム AR フーディアトム AR ジャケットプロトン FL フーディプロトン LT フーディプロトン ハイブリッド フーディニュークレイ SV パーカベータ インサレーテッド ジャケットアルファ パーカ
価格27500352003190038500352002970034100407004950099000121000
重量269g375g345g475g425g342.8g375g365g600g680g805g
中綿コアロフト(化繊)コアロフト コンパクト60(化繊)コアロフト コンパクト60(化繊)コアロフトコアロフトオクタ ロフト ニットインサレーション(化繊)コアロフト コンパクト 80コアロフト コンパクト+フォーティアス エア 50コアロフトコアロフト コンティニュアス850フィル グースダウン+Hadron(化繊)
表地Tyono 20ヨーノ 20ヨーノ 20ヨーノ 30シェル+パーミエアパネルヨーノ 30シェル+パーミエアパネルフォーティアス エア 20フォーティアス エア 20GORE-TEX INFINIUMArato 1540デニールのゴアテックスGORE-TEX INFINIUM+Hadron
フード××
コレクション基本装備----------------インサレーテッドアルパイン & ロッククライミング
サブカテゴリSL(スーパーライト)LT(ライト)LT(ライト)AR(オールラウンド)AR(オールラウンド)FL(ファスト&ライト)LT(ライト)--SV(シビア)----

アークテリクスのインサレーションは今回紹介する化繊素材とダウンの2種類があります。アークテリクスは特に化繊インサレーションに力を入れていて種類も豊富です。

アークテリクスの化繊インサレーションを選ぶ時にはアトムシリーズかプロトンシリーズ、それ以外に保温性の高い3つのシリーズに分けることができます。この2つのモデルは使用しているシェルと中綿に違いがあり、アトムシリーズはプロトンシリーズに比べると保温性が高い特徴があります。保温力を重視する場合はアトムシリーズを、アクティブインサレーションとしての活用を重視する場合はプロトンシリーズというように選ぶと良いでしょう。

LTとSLの違いと選び方

※横スクロールで表がスクロールできます。
サブカテゴリー略称ARFLISLTLDMXSVSLVT
サブカテゴリー名オールラウンドファスト&ライト・敏速&軽量インサレーテッドライト・軽量長距離ミックスウェザー・変わりやすい天候シビア・悪天候用スーパーライト・超軽量バーティカル
意味さまざまなアクティビティに活用できる多用途という点を重視した、耐候性能に優れた機能と素材を使用。さまざまなコンディション下での素早い移動を可能にする、高機能、軽量のミニマルデザイン。暖かさを効果的に確保し、さまざまな要素から体を守る断熱性能に優れた製品。高性能でミニマルなデザイン、軽量なのに丈夫。長距離のトレイルランニング用に、快適性とサポート力、プロテクション性能を高めた、軽量かつ耐久性のあるフットウェア。非常に丈夫で、通気性と動きやすさにも優れる。変わりやすい天候の下、他のアイテムと組み合わせて使用するのに最適。悪天候など厳しいコンディションに長期間耐えうる、最も耐久性の高い素材を用いた耐候性のあるアイテム。耐久性に加え、軽さと持ち運びやすさを重視した、超軽量素材とデザイン。変化に富むルートでのグリップ力や機能、耐久性を確保したトレイルランニング用フットウェア。

アークテリクスの製品にはLT、SL、SVといったアルファベット2文字で表現されるサブカテゴリーが存在します。これは製品の特徴を表したもので今回紹介するLTは「ライト・性能を落とさずに軽量化したモデル」、SLは「スーパーライト・超軽量なモデル」となります。

このことからもわかるようにアトムLTフーディーは、保温性を落とさず軽量なモデルで、SLは軽さと持ち運びやすさを重視した程よい保温性を兼ね備えたモデルに仕上がっています。

アトムLTフーディとSLフーディの共通点

アークテリクスのアトムシリーズはSL→LT→ARという順番で保温力が高くなり、それに伴い重量も増します。またシーズンによって違いがありますが、ジャケットモデルとフード付きの2種類の展開があります。

共通点は中綿と表地です。中綿はアークテリクスが開発したコアロフトと呼ばれる化選素材を使用しています。コアロフトの特徴は保温力が高いだけでなく優れた速乾性と通気性を兼ね備え行動中に着用していても蒸れづらいです。またロフト(嵩)の維持に優れていて、圧縮してパッキングしても着用時に復元してくれます。

表地はストレッチ性があり腕を曲げたり振るなどの大きな動作に追随するので動きやすいです。また化繊インサレーション「コアロフト」の中でもコアロフトコンパクトと呼ばれる通気性とストレッチ性に優れた素材を採用しており、表地だけでなく全体でストレッチする動きやすさが特徴です。

ジッパーはシングルジッパーで、フラップが付いているのでコールドスポットが生まれづらくなっています。ジッパーは特に明記がないので不明ではありますが、おそらくYKKのビスロンジッパーの中でも開け閉めが非常にスムースなクイックフリーを使用しているように思います。クイックフリーはウェア部分を左右に引っ張るだけで簡単に開けることができるモデルで、一定以上の負荷で自動開放されます。

アトムLTフーディとSLフーディの比較

アトムLTフーディとSLフーディの大きな違いは各パネルごとに見ていくととても分かりやすいです。

ボディの比較

使用している表地はどちらもデニール数はほぼ同じですが、アトムLTフーディのヨーノ20は透湿性と耐久性を備えた表地です。対してアトムSLフーディーのTYONOは通気性と防風性のバランスが良い素材で東レが開発した素材として知られています。

使用しているコアロフトの量についての記述はどこにもないのですが、触った感じはアトムLTフーディーの方が若干厚みがあるように感じますが大きな差はありません。

ボディの脇から側面にはどちらも通気性に優れたフリース素材が採用されています。アトムLTフーディーは脇からボディの側面部分に対して、アトムSLフーディーは腕の内側から脇を通ってボディの側面に対して通気性素材が使用されています。

アトムLTフーディーは内側は起毛しており、外側はハードフリースのように耐久性を持たせた二重構造になっています。

アトムSLフーディーはグリッド上のフリースで汗を素早く吸収し外側で拡散して乾く二重構造になっています。

腕の比較

袖の違いは特徴的で、アトムLTフーディーは袖全体がヨーノ20でコアロフトを包み込んだ保温性に優れたデザインなのに対し、アトムSLフーディーは化繊インサレーションが全く入っていないメッシュ状の素材に表生地を貼り合わせた通気性に優れたデザインです。

袖口のデザインにも違いがありアトムLTフーディーは手首に程よくフィットするストレッチ性に優れた素材を使っており、アトムSLフーディーはフリース部分でストレッチをし、手首からの風の侵入がないように手の甲を覆うような立体的なデザインを採用しています。

フードの比較

フードはどちらも4つのパネル構造で立体的に作られており顔全体を覆うようにデザインされています。アトムLTフーディーはヨーノ20でコアロフトを包み込んだ保温性に優れたデザインなのに対し、アトムSLフーディーは表生地だけのウィンドブレーカーのような1枚地で構成されています。アトムLTフーディーが保温性に優れたフードなのに対し、アトムSLフリーは風を防止する程度の軽量性に優れたデザインです。

どちらのフードにもドローコードがついていて頭へのフィット感に優れています。

ポケットの比較

ポケットはどちらにもハンドウォーマーポケットが備わっています。アトムLTフーディのハンドウォーマーポケットは内側がフリース時で起毛しており保温性に優れたデザインなのに対し、アトムSLフーディーのポケットの内側はどちらも柔らかなシェル素材1枚の防風性に優れたデザインに仕上がっています。

アトムLTフーディーには内側にジッパーポケットを備えており、スマートフォンなどを収納するのに便利です。

まとめ・動画紹介

どちらも軽量性に優れた化繊インサレーションでそれぞれに備わったデザインを理解して使用シーンを定めることで快適な登山を実行することができます。肌寒い季節における高所登山の防寒着に、また厳冬期における普段使いのジャケットとしてアトムLTフーディーは保温力に優れ、雨や雪が降っている時でも安心して使用できます。

アトムSLフーディーは3シーズンのテント泊登山用の防寒着や、春のバックカントリースキー用の防寒着、1年中使用できるアクティブインサレーションとして活躍してくれるジャケットです。

動画でも詳細を紹介しています。

https://youtu.be/hCt_RPI9exk
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