ファストパッキングを楽しみいと思って、超軽量のダブルウォールテントを探してました。その時に出会ったnemoのブレイズ1Pです。
テントを持っていく縦走登山を長年楽しんでいて、その流れでファストパッキングを楽しもうとすると、非自立式のテントやツエルトは少し不安があったんです。何も考えずにテント場で場所とりをしたいというのもあったので、自立式もしくは半自立式のテントというのが1つ重要ポイントでした。このnemoのブレイズ1Pは半自立式です。
もう1つテントの軽量化において、フロアレスシェルターという選択肢もあったんですが、日本という雨が多い国において、雨が降ったら容赦なくシェルター内に水が浸入してくるフロアレスという選択肢はないと考えて、これは諦めました。
天気の読みが比較的し易い低山や、アメリカなどの雨が極端に少ない国での使用などにおいてはフロアレスという選択肢は面白いと思ってます。
重量はダブルウォールテントながら1キログラムを切る790gという軽さ。ダブルウォールの良さって色々ありますが、1つは結露です。テント内で濡れては困るものとしてダウンシュラフなんかが挙げられますが、ダブルウォールであることで、結露による濡れの心配が軽減されると思っています。
もう1つに前室があること。これ1人用の軽量テントとなるとテント内は限られたスペースになるんですが、前室があることで、シューズ、クッカー、水など色々とテント外に出しておけるんですね。これによって快適な空間が確保されるのはありがたいです。
nemoのブレイズ1Pは、前室も含めて非常に広い空間が確保できるというメリットがあります。最大高が104cm、フロア形状76cm × 211cmの長方形で、奥行56cmの前室という居住性の高さが自慢です。
nemo ブレイズ1Pを中央アルプスで使ってみた
テント本体は多くがメッシュ生地になっており軽量化を実現しています。だから推奨使用時期としては真夏で、森林限界以下での使用が安心な領域だと思いますが、僕は木曽駒ヶ岳のファストパッキングで使用してみました。
雨風も強く、夜の寒さも心配されましたが、3シーズン用のシュラフ併用で問題なく過ごせたし、雨の侵入も全くなかったです。風は上手にテントを通り抜けてくれていて、案外強さを感じました。
テントの作りはユニークでメインポールを対角に1本入れるんです。交差する短いサブポールが天井を広げる構造になっており、ポールが入っていない部分はペグダウンして居住性を確保しているという作りです。
このメインポールとサブポールも一体型になっていて、設営、片付けの速さもいいところです。このように不必要なハードウェアを極力無くした作りによって軽量化を実現しているんだなあと感心します。
生地も軽量化によって超極薄ナイロンを採用しています。だからボトム部分は破けないようにグランドシートを併用して使っています。よく使っているのはタイベックのシートやSOLのエマージェンシーブランケットです。