山で楽しむ行動食は定番化していて、おおよそナッツ類、ドライフルーツ、栄養バーというのが主流です。中でもドライフルーツは少し値段が高くて、レーズンやいちぢく、マンゴーなどは比較的手にいれやすいんですが、値段云々じゃなくて、できるだけ季節の果物を取り入れたいと思って、ドライフルーツを作り始めたんです。そしてある決められたルールを守っておけば、とっても簡単にドライフルーツは出来るんです。
ドライフルーツを作る前の楽しみの1つが果物選びです。スーパーや八百屋に行って、ドライフルーツにする果物を選ぶのはなんとも楽しいです。選ぶ基準は、例えば夏であれば汗によって奪われるミネラルを補う為に、マグネシウム、カリウム、鉄、など人間の体内では作り出すことができない栄養素が豊富な果物を選びます。
アプリコットはカリウムが非常に豊富なのでおすすめです。プルーンの約3倍の栄養素です。
冬であれば冷え症予防に良いとされる果物を調べて買ってドライフルーツにしたりと自由に考えられるのも、自作のいいところです。
作り方ですが、まずはフルーツをよく洗います。この時に防腐剤不使用、ワックス不使用の果物を選ぶようにしています。その後、5mm程の厚みにスライスします。
なるべく均等な厚さになるようにカットします。そうすることでムラなく乾燥されます
水気は丁寧にふき取り、ざるに重ならないように並べてドライネットに入れます。
干し方は風通しの良い場所を選びます。私はおおよそ家のベランダから吊るすことが多いです。こうして表面が乾いたら裏返しにします。日が落ちる前に室内に取り込んで、朝になったらまた外に干すというのを2,3日繰り返します。
こうして全体的に水分が抜けたらできあがりです。密閉できる保存容器に入れて1週間以内には食べきるようにするために、山の計画から逆算して作るようにしています。