パタゴニア バギーズショーツ

もっと優秀なものはたくさんある、と思う。
特別、軽いわけでもないし、驚くべき速乾性があるわけでもない。

それでも僕はバギーズを穿き続ける。

本気過ぎないシルエット、サプレックスの生地の質感はどんな場所でもフレンドリーだ。
両側にある大きなポケットは裏地の下部がメッシュの切り返しになっていて水はけがいい。インナーも付いているので水着代わりにもなる。(僕はリラックスして穿きたいのでインナーを切り離してしまったけど。)

もともとは、もっと濃いグリーンだったんだけど、太陽の下を駆け回り、今ではすっかり色あせてしまった。
南アルプスを縦走するときも、大井川でアマゴやイワナを追いかけるときも、カヤックで駿河湾に浮かぶときも、僕はこのバギーズを穿いてきた。
毎年のニュージーランドにもはいていく。2週間程度の旅だが、着替えは用意していない。
テン場に着いたら、川で洗う(か、そのまま川に飛び込む)。
日の長い夏のニュージーランドでは、夜には乾いてしまう。
数日に一度、街に立ち寄るときにもカジュアルな印象で違和感はない(と、少なくとも僕自身はそう思っている)。

バギーズにカスタムを施して

パタゴニア バギーズショーツ

僕はこのバギーズにカスタムを施している。トレイルランニングのショーツのように、背面にポケットをつけた。
このグレーの生地はもともと僕が穿いていたpatagoniaのGIパンツの裾部分。
GIパンツも、僕にはなくてはならない道具の一つだった。
これを穿いてタスマニアやアメリカ西海岸、カナダなど旅した。実に思い入れのあるパンツ。
学生の頃からはき続け、すっかりすり切れてしまったこのパンツを、バギーズのポケットとして蘇らせた。

ざっくりといろんなものをつっこめるように、大きめのポケット。一番大きなコンパートメントには500ml程のボトルをそのままつっこめる。他にも行動食やカメラや地図などをつっこめば、アタックザック要らずで山頂やサイドトリップへ向かうことができる。
フライボックスやクリッパー、フロータント、ティペットなどをつっこめば、フライベスト要らずでトラウトに会いに行くことができる。

これさえ穿いていれば間違いない、という安心感が、このバギーズにはある。
これを穿けば、旅に向かいたくなる。
パスポートにスタンプが貯まっていくように、このバギーズにも僕の旅の記憶が蓄積されている。
穿きつぶしたら、そうだな、また何かに蘇らせよう。