この記事の要点:初心者は「掃部ヶ岳(かもんがだけ)周回コース」(休憩なし約2時間30分)か、ロープウェイで登れる榛名富士から始めるのがおすすめです。体力に自信があれば榛名湖を囲む外輪山の縦走(約4時間40分)へ。11月は紅葉の終わりから初冬に移る時期で、朝夕の冷え込み・落ち葉で滑りやすい木の階段・日の短さ・クマの出没に注意しましょう。
(2026年11月2日更新:ロープウェイ・路線バス・日帰り温泉・クマ出没予測の最新情報を公式で確かめ、初冬の服装と持ち物、よくある質問を加えました)
日帰り登山ができて、初心者から上級者まで楽しめる山として人気の榛名山。群馬県の中西部にあり、関東百名山にも選ばれている標高1449mの山です。赤城山・妙義山とともに「上毛三山」に数えられます。周りには榛名湖などの観光地も多く、下山後まで一日楽しめます。この記事では、榛名山の最新の登山情報、難易度別のコース、アクセスと駐車場、季節ごとの服装と持ち物をまとめました。
榛名山の基本情報と3つの魅力
「榛名山」は郷土かるたに登場したり、林間学校で訪れたりと、群馬県ではよく知られた山です。
ただ意外と知られていないのが、「榛名山」という一つの山があるわけではないということ。榛名山は榛名湖を囲む山々の総称で、外輪山には掃部ヶ岳、榛名富士、相馬山などがあります。
では「榛名山の山頂」はどこかというと、外輪山でいちばん高い掃部ヶ岳の山頂(1449m)を指します。関東平野や浅間山をはじめ上州の山々が見わたせ、冬の晴れた日には富士山が見えることもあります。
- 都道府県:榛名山(はるなさん) 群馬県(高崎市・渋川市など)
- 最高点:榛名山(はるなさん) 掃部ヶ岳 1449m
- 榛名湖の標高:榛名山(はるなさん) 約1,100m(高崎市観光サイト)
- 天気・アクセスなど:榛名山(はるなさん) 詳細情報
魅力その①:硯岩(すずりいわ)からの大パノラマ

1つ目の魅力は、硯岩から見られる大パノラマです。硯岩は掃部ヶ岳の標高1251m地点にある岩場で、榛名湖の湖畔から見上げると、斜面から岩が突き出しているように見えます。
岩の上からは榛名湖と湖を囲む山々を一望できます。いちばんの見どころは「逆さ榛名富士」。富士山に形が似ていることから名付けられた榛名富士が、晴れて風のない日には湖面に逆さに映ります。
ただし硯岩は断崖の上の岩場です。転落防止のロープや鎖はないので、身を乗り出すなど危ないことはやめましょう。
魅力その②:四季の自然を満喫できる

2つ目の魅力は、四季で景色ががらりと変わることです。季節ごとの特徴はこちら。
- 春(3〜5月):見どころと注意 桜やツツジが見ごろ。標高が高いので桜は平地より遅め。残雪・凍結が残る日もある。
- 夏(6〜8月):見どころと注意 新緑と避暑。黄色い花のユウスゲが有名。夕立・雷に注意。
- 秋(9〜11月):見どころと注意 紅葉が見ごろ(例年10月下旬〜11月上旬が目安)。11月に入ると朝晩は冬の寒さに。
- 冬(12〜2月):見どころと注意 積雪は比較的少なめだが、日陰の登山道や階段は凍結しやすい。冬は凍った榛名湖が見られる年も。
どの季節も魅力的ですが、はじめての人に特におすすめなのは秋です。暑すぎず寒すぎず、歩きやすい気温で紅葉を楽しめます。11月の訪問なら、紅葉の名残と初冬の澄んだ眺めの両方が楽しめる一方、防寒の準備は冬に近いものが必要です。
魅力その③:登山だけでなく観光も楽しめる

3つ目の魅力は、下山後に観光も楽しめることです。周りに観光地が多く、登山以外の楽しみもたくさんあります。
榛名湖は遊覧船やボート、キャンプなどアウトドアの拠点としても人気。冬はイルミネーションのイベントが開かれる年もあります。湖の周りには食事処も多く、名物のワカサギ料理も味わえます。
関東有数のパワースポット・榛名神社へは歩いても行けます。伊香保温泉にもバスや車で行けるので、登山と温泉を一日で楽しめます。
最新の登山情報(2026年11月2日確認)
出かける前に確認しておきたい情報を、公式サイトで確かめてまとめました。運行や営業は天候・時期で変わるので、当日も各公式サイトを見てから出かけてください。
- 榛名山ロープウェイ:営業時間は9:00〜17:00(最終の上りは16:30)で、時期により変わる場合があります。15分間隔の運行で、乗車時間は2分50秒。強風・雷・積雪などで運転を見合わせることがあります。無料の駐車場があります(普通車37台)。(榛名山ロープウェイ公式)
- 路線バス:群馬バスの「高崎駅〜室田〜榛名神社〜榛名湖」線と、「伊香保温泉バスターミナル〜ヤセオネ峠〜榛名湖〜榛名湖温泉ゆうすげ」線が運行しています。本数が少ないので、時刻表は必ず事前に確認しましょう。(群馬バス 路線図・運賃)
- クマ:群馬県の発表(2026年9月)では、今年度のドングリ類の実りは全体で「不作」で、エサを求めてクマが人里などに出没する可能性が高いと予測されています。例年出ない場所でも出る可能性があるとして、市町村の出没情報を確認するよう呼びかけています。クマ鈴などの音の出るものを持ち、早朝・夕方の行動は控えめに。(群馬県 報道提供資料/群馬県 ツキノワグマ情報)
- 火山:榛名山は活火山で、気象庁の発表は「噴火予報(活火山であることに留意)」、活動は静穏とされています。(気象庁 火山活動の状況(榛名山))
- 日帰り温泉:榛名湖温泉ゆうすげの日帰り入浴は10:30〜21:00のうち2時間まで(受付は20:00まで)。水曜日は清掃のため15:00からです。(ゆうすげ公式 温泉)
登山道の通行止めについては、今回確認できた公式情報はありませんでした。古い木の階段が傷んでいる所があるので、足元には十分注意してください。
【初心者向け】榛名山(掃部ヶ岳)周回コース
①掃部ヶ岳登山口 →35分→ ②硯岩 →55分→ ③榛名山(掃部ヶ岳)山頂 →55分→ ④掃部ヶ岳登山口
- コースタイム(休憩なし):日帰り 2時間25分(目安)
- 距離:日帰り 2.9km(目安)
- 標高差:日帰り 上り386m・下り384m(目安)
- 登山口:日帰り 掃部ヶ岳登山口(榛名湖の西側、吾妻荘前バス停の近く)
掃部ヶ岳周回コースは初心者向けです。距離は2.9kmと短く、2時間30分ほどで一周できます。ただし侮りは禁物で、「傾斜が急で思ったよりきつい」という声もあります。木の階段が古くなって崩れやすい所もあるので注意しましょう。
このコースの見どころは、なんといっても硯岩です。

(写真:硯岩からの絶景)
標高1251m地点の岩場で、榛名湖を囲む山々を一望できます。掃部ヶ岳は榛名富士の正面にあるので、天気がよければ湖面に映る「逆さ富士」を上から見下ろせます。ロープなどのない岩場なので、転落には十分気をつけてください。
注意する所
- 硯岩の先端(柵・ロープなし)
- 山頂直下の急な木の階段(落ち葉・凍結で滑りやすい)
- 秋〜冬は日没が早いので、遅くとも昼すぎには下山を始める
【初心者・家族向け】ロープウェイで榛名富士へ
「まずは山頂からの景色を見てみたい」という人は、榛名山ロープウェイで榛名富士に登るのが手軽です。乗車時間は2分50秒で、湖畔から一気に山頂近くまで上がれます。体力に合わせて、上りはロープウェイ・下りは歩くといった組み合わせもできます。
ロープウェイは強風や積雪で止まることがあるので、運休も考えて計画を立てましょう(最新情報は公式サイトで)。
【中級者・上級者向け】榛名湖一周!外輪山縦走コース
①ゆうすげの道入り口 →15分→ ②榛名旭岳 →35分→ ③天目山 →10分→ ④氷室山 →10分→ ⑤天神峠 →45分→ ⑥榛名山(掃部ヶ岳) →15分→ ⑦硯岩 →30分→ ⑧鬢櫛山 →30分→ ⑨烏帽子岳 →20分→ ⑩烏帽子岳登山口 →5分→ ⑪榛名富士登山口 →30分→ ⑫榛名富士 →30分→ ⑬ロープウェイ前バス停 →5分→ ⑭ゆうすげの道入り口
- コースタイム(休憩なし):日帰り 4時間40分(目安)
- 距離:日帰り 12.6km(目安)
- 累積標高差:日帰り 1465m(目安)
外輪山縦走コースは中級者以上向けです。榛名湖を囲む7つの山を歩くので体力が要り、何度もくり返すアップダウンが待っています。一つひとつの山は高くありませんが、夏山に向けたトレーニングに使う人もいるほど歩きごたえがあります。
縦走の最後の榛名富士からはロープウェイが出ているので、疲れたときの逃げ道にもなります(運行時間内に限ります)。
どの道も落ち葉や大きめの石が多く、足元が不安定な所がたくさんあります。木の階段も崩れやすい所があるので、しっかりした装備で臨みましょう。

(写真:掃部ヶ岳の木製階段)
縦走路には道がわかりにくく迷いやすい所もあります。ピンクテープを見落とさないようにし、地図アプリと紙の地図・コンパスを必ず持ちましょう。長丁場ですが、湖畔にはトイレが多いので途中で立ち寄れます。
アクセスと駐車場
榛名山へは車でも電車とバスでも行けます。高崎市の観光サイトによると、高崎駅からバスで約90分、関越自動車道の高崎ICから車で約60分です。
東京駅・新宿駅から高崎駅までは在来線で1本、新幹線ならさらに早く着きます。登山のあとに観光地もめぐるなら車が便利です。バスは本数が少ないので、帰りの時刻を先に決めておきましょう。
掃部ヶ岳周回コースへのアクセス
車の場合、登山口にいちばん近いのは「榛名湖ポケットパーク」の駐車場です(無料・8台ほど・公衆トイレあり/2023年調べ)。満車のときは徒歩3分ほどの「榛名湖高崎市営無料駐車場」(100台ほど/2023年調べ)を使いましょう。
電車とバスの場合、登山口の最寄りバス停は「吾妻荘前」です。高崎駅からのバスは「吾妻荘前」を通らないので、次の2つの方法があります。
- 高崎駅から榛名湖行きのバス(室田・榛名神社経由)に乗り、終点「榛名湖」で降りて登山口まで歩く(徒歩15分ほど)
- 伊香保温泉から「伊香保温泉バスターミナル〜榛名湖〜榛名湖温泉ゆうすげ」線に乗り、「吾妻荘前」で降りる
乗り換えに失敗すると大きく時間を失うので、①がおすすめです。登山口の周りにはコンビニや自動販売機がないので、飲み物などは持って行きましょう。
外輪山縦走コースへのアクセス
車の場合は「松之沢グラウンド駐車場」が登山口の最寄りです(無料・30台ほど/2023年調べ)。ロープウェイの無料駐車場(普通車37台)も使えます。
電車とバスの場合、最寄りバス停は「沼の原」。こちらも高崎駅からのバスは停まらないので、終点「榛名湖」から歩く(25分ほど)か、伊香保温泉からのバスを使います。登山口の「ゆうすげの道」には公衆トイレがあります。
トイレ情報
榛名湖畔は観光地なのでトイレが多くあります。縦走の途中に寄れる主なトイレはこちらです。
- 榛名湖ポケットパーク公衆トイレ:立ち寄るタイミング 氷室山の下山後・掃部ヶ岳の登山前
- ゆうすげ元湯駐車場付近の公衆トイレ:立ち寄るタイミング 烏帽子岳の下山後・榛名富士の登山前
- ロープウェイ「榛名高原駅」の公衆トイレ:立ち寄るタイミング 榛名富士の山頂
- バス停「ロッジ前」の公衆トイレ:立ち寄るタイミング 榛名富士の下山後(冬季閉鎖に注意)
季節ごとの服装と持ち物
榛名湖の標高は約1,100mあり、平地よりかなり涼しく、風が吹くと体感温度はさらに下がります。季節ごとに、何が必要かを道具から考えてみましょう。服装の基本は登山の服装の選び方、持ち物の全体は登山の持ち物チェックリストにまとめています。
- 春・秋:服装 速乾性の肌着+長袖シャツ+薄手のフリース、ウインドシェル / あると安心な道具 レインウェア、帽子、行動食
- 夏:服装 速乾性のTシャツ、通気性のよいパンツ / あると安心な道具 レインウェア(雷雨対策)、多めの水、虫よけ
- 11月〜冬:服装 保温性のある肌着+ミドルレイヤー+防風ジャケット、休憩用のダウン / あると安心な道具 手袋、ニット帽、チェーンスパイク、ヘッドライト
足元:急な木の階段や落ち葉の斜面が多いので、靴底のしっかりした登山靴がおすすめです。選び方は登山靴の選び方もどうぞ。
11月〜冬の注意:日陰の階段や岩は朝晩凍ることがあります。凍結や薄い雪がありそうならチェーンスパイクを持って行きましょう。指先の冷えには登山用の手袋、山頂や休憩中の冷え対策にはダウンジャケットがあると安心です。日の入りが早いので、短いコースでもヘッドライトは必ず入れておきましょう。
急な階段の上り下りでひざが心配な人には、トレッキングポールが役立ちます。山旅ショップの「3Kカーボン-ULトレッキングポール」は軽いカーボン製で、低山の日帰りでも持ち運びの負担が少ないのが選びやすい点です。
初冬の榛名山は、歩くと汗ばみ、止まると冷える気温です。歩きながら着ていても蒸れにくいミドルレイヤーがあると、脱ぎ着の回数が減ります。山旅ショップの「POLARTEC アルファダイレクト60 ULジャケット」は、行動中に着る保温着として選びやすい1枚です。
手袋は、11月の朝や風の強い山頂で特に役立ちます。山旅ショップの「ポッサムメリノ・グローブ」は、薄手で行動中もつけやすい保温用の手袋です。
よくある質問
Q1:榛名山は初心者でも登れる?
登れます。掃部ヶ岳周回コース(約2時間30分)や、ロープウェイを使った榛名富士が初心者向きです。ただし急な階段や硯岩の断崖があるので、登山靴をはき、足元に注意して歩きましょう。
Q2:榛名山の登山は何時間かかる?
掃部ヶ岳周回で休憩なし2時間25分ほど、外輪山縦走で4時間40分ほどが目安です。休憩や写真の時間を足して計画しましょう。
Q3:トイレはある?
登山道の途中にはありませんが、榛名湖畔にはポケットパークやロープウェイの駅などにトイレがあります。冬に閉まるトイレもあるので注意しましょう。
Q4:冬でも登れる?
積雪は比較的少ない山ですが、日陰の登山道や階段は凍りやすくなります。チェーンスパイクと防寒着を用意し、ロープウェイの運休も考えて計画しましょう。雪の多い日や悪天候の日は無理をしないことが大切です。
Q5:クマは出る?
山の中には「クマ出没注意」の看板が多くあります。群馬県は2026年秋、エサ不足でクマが出没しやすいと予測しています。群馬県のツキノワグマ情報で最新の目撃情報を確認し、音の出るものを持って歩きましょう。
Q6:榛名山にキャンプ場はある?
山の中にはありませんが、榛名湖畔にオートキャンプ場があります。
Q7:榛名山は噴火する?
記録に残る噴火はありませんが、噴出物などから6世紀ごろまでに噴火があったことがわかっています。榛名湖も火山活動でできた湖です。気象庁の発表は「噴火予報(活火山であることに留意)」です(2026年11月2日確認)。
榛名山の周辺おすすめスポット
下山後に立ち寄れる、おすすめのスポットを紹介します。
関東有数のパワースポット!榛名神社

出典:榛名神社公式サイト
榛名神社は榛名山の神をまつる神社で、開運・商売繁盛・五穀豊穣などのご利益があるとされています。拝殿や神楽殿など6棟の建物が国の重要文化財に指定されていて、木々と巨大な岩に囲まれた神秘的な雰囲気です。
境内の「矢立スギ」も見どころ。国の天然記念物で、武田信玄が戦勝祈願に矢を立てたという言い伝えがあります。
榛名湖から車で10分ほど。歩いても行け、氷室山の登山口付近から榛名神社へ下る山道があります。「まだ歩き足りない」という人にぴったりです。高崎駅からのバスも榛名神社を経由します。
すぐに疲れを癒したい!ゆうすげ元湯

下山後すぐに汗を流したいなら、榛名湖畔の天然温泉「ゆうすげ元湯」がおすすめです。宿泊も日帰り入浴もでき、料金も手ごろです。
- 受付:10:30〜21:00のうち2時間まで(水曜日は15:00から) 20:00まで
- 料金(入浴のみ):10:30〜21:00のうち2時間まで(水曜日は15:00から) 大人520円・子ども260円
- 公式サイト:10:30〜21:00のうち2時間まで(水曜日は15:00から) https://www.yusuge.co.jp/spa/
(2026年11月2日に公式サイトで確認)
日本の名湯!伊香保温泉
群馬県でも有名な温泉地・伊香保温泉は、榛名湖からバスでも行けます。榛名湖〜伊香保温泉バスターミナルの路線バスがあるので、登山と温泉を組み合わせやすいのも魅力です。
伊香保の温泉

伊香保には、古くからあり病気やけがの療養によいとされる「黄金の湯」と、近年湧き出た疲労回復や健康増進によいとされる「白銀の湯」の2種類の温泉があります。宿泊できる宿も日帰り入浴の施設もあるので、観光協会のホームページや石段下の観光情報コーナーで選んでみてください。
伊香保の石段街

石段街は伊香保温泉のシンボルです。石段は全部で365段あり、自分の誕生日の段で写真を撮るのが定番。途中には無料で使える足湯もあります。石段の両脇には射的やおみやげの店が並び、伊香保は温泉饅頭発祥の地としても知られています。
あわせて登りたい群馬の山
榛名山が楽しめたら、上毛三山のほかの2つにも挑戦してみましょう。なだらかな山歩きなら赤城山、岩場のスリルを味わうなら妙義山(上級者向けの所が多い山です)。浅間山の展望を楽しむなら黒斑山もおすすめです。
※本記事の作成にはAIを活用し、製品の仕様は各公式サイトの掲載情報(確認日時点)と照合しています。






