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登山の上達を目指す!登山初心者から中級者へ-はじめてのクライミング体験

登山の上達を目指す!登山初心者から中級者へ-はじめてのクライミング体験

山の雪解けもすすみ、いよいよ高山を目指すには最適なシーズンが近づいてきました。登りたい山を色々調べていると、頂上を目指すには岩場をロープやはしごを使って登る山も多いとのこと!

ヘルメットなどは購入していましたがそれよりも前に、岩場を登るための知識やトレーニングが足りていないことに気づきました。そこで、今後の安全な登山のためにクライミング講習に参加することにしました。今回は、講習で感じたことや学んだことをご紹介していきます。

受講したクライミング講習の概要

まずは、クライミング講習を受けられるところをWebで検索しました。私は現在、神奈川県に住んでいるので「神奈川県 登山 クライミング」とかで検索したと思います。関東圏の方は、その地域の山岳会やクライミングジムで講習があると思うので近場にないか探してみるのが良いと思います。

私が参加した講習はこちら

クライミング講習に必要なもの

事前に配布されていたPDFには、以下の持ち物を個人で用意するよう指示がありました。

  • ・ハーネス
  • ・HMS型安全環付カラビナ(ロープとハーネスをつなぐ大事な金具)
  • ・クライミングシューズ
  • ・チューブ型ビレイデバイス(ATC-XPなど)
  • ・ビレイ用グローブ

登山の途中でクライミングすることを想定していた私は、準備段階で大きなミスをしてしまいました。上記に記載されている「クライミングシューズ」=登山用の靴ではなく、「(ボルダリングなどで使う)クライミング用の靴」が必要だったのです…!

手前の袋に入ったものがハーネス、ヘルメットとクライミングシューズ。

今回は、施設の方が特別に貸出してくれましたが、サイズが合わないこともあるので必ずクライミング用の靴を用意しましょう。

カラビナやビレイデバイスは何に使うのか自体もわかりませんでしたが、講習が終わった今はとても大事なお道具ということがわかります。どちらも、低価格なもので3000円前後から購入できます。

カラビナは、身につけたハーネスと命綱であるロープをつなぐ大切な道具です。

カチカチと動く部分が、ネジで固定できるものが「HMS型安全環付」です。

また、ビレイデバイスも必ず必要なので忘れないようにしましょう。よくわからないときは、お店の人と確認しながら選ぶのがおすすめです。

基本知識を身につける

講習がはじまると、クライミングにはどんな種類があるかなど、基礎的なことから教えてくれます。今回私が学んだのは、「リード」という金具にロープを掛けながらクライミングを行う「リードクライミング」です。登山の場合には少し方法が異なりますが、教えていただいた情報から、基本的な内容かつ登山にも必要な知識をお伝えします。

ロープ(命綱)の結び方を覚える

クライミングにおいては、基本的に命綱であるロープが必要です。正しくは、ハーネスという胴輪を身に着け、カラビナを通してロープを身につけます。このとき、高い位置から落下してもロープが解けず、しっかりと体を支えてくれるよう8の字結び(エイトノット)という特別な結び方をします。この結び方を覚えるまでが少し大変です。当日中には一人でも結べるようになりましたが、しっかりと結べているか確認しやすいように形の美しさも重要だそうです。

クライマーとビレイヤーがいる

お恥ずかしながら、私は登山をはじめてからも「クライミング」については全くといって良いほど興味がありませんでした。そのため、クライミングは練習から登山における本番まで、すべて一人で完結できるものだと思いこんでいました。しかし、ボルダリングジムなどで行うリードクライミングは、基本的にクライマーとビレイヤーの2人組で行います。クライマーはその名の通り「登る人」で、ビレイヤーはクライマーの動きを見ながらロープの長さを調整したり、間違った方向にロープを掛けていないか確認してあげたりする大切な役目を持ちます。2人組の体重は同じくらいか、体重差を20kg以内にとどめておくとバランスが良く、安全にクライミングができます。

リードのかけ方

リードクライミングは、万が一手を滑らせて落下しても命を守れるように、ホールド(岩)の間にセットされたリードにロープをかけながら登っていきます。このとき、ロープをかける方向が非常に重要です。間違った方向にロープを通してしまうと、落下するときにリードからロープが外れてしまい、途中で止まらずに地面に落下してしまう可能性もあります。

文章だけで書くととても難しいのですが、以下の2点がどっちになっているかでロープの通し方が決まっています。

  • カラビナの向きがどっちか
  • 右手、左手どちらの手でクリップするか

カラビナにロープをクリップするときは、ロープが必ず壁側から手前に向かって通るようにします。フロントクリップ・バックハンドクリップなどと呼ばれますので、実際にクライミングにチャレンジする方は講習などでしっかりと確認してください。

正しい方向でクリップする、という作業が案外難しく、岩を登りながら動きにくい体制のままクリップすると、正しい方向に入れたつもりでも逆クリップにロープを通していることもありました。

となりの壁で小学生や中学生のみなさんがいともかんたんにクリップして、どんどん上に登っていく様子を見て、私がスムーズにクリップできるようになるにはどのくらいかかるんだろう…と思った次第です。笑

落ちる練習も必要

講習で一番怖かったのがこの練習です。受け身を取る」と同様に、クライミング中に次につかむホールド(岩)が見当たらず故意的に落ちる、もしくはホールドがうまくつかめずに落ちてしまうとわかったときは、足で岩壁を少し蹴り、跳ねるようにして落ちます。これはホールド(岩)に足や手をぶつけないようにするためです。講習中は、ある程度の高さまで行ったときに「そこから落ちてみてー!」と言われるのですが、これが怖くてできませんでした。

なんとか手足を一気に話して落下の練習はできたものの、下でビレイヤーが支えてくれるとわかっていても勢いよく壁をけって落ちることは難しかったです。

小さい頃からスキーをしていたので、高い場所から降りたり落下したりすることは怖くないと思っていたのですが、全然違いますね。

学んだことを登山用に応用する必要がある

私が参加した講習では、2日間のうち机上・実技を含めた講習のあと、修了試験に合格すると神奈川県立山岳スポーツセンターでクライミングができる「クライミングパス」がもらえます。ただし、2人組で行く場合はどちらもこのクライミングパスが必要(要するに、どちらも講習を受けていなければならない)ため、注意が必要です。そのほか、最寄りのクライミングジムなどであればもっと気軽に参加できると思います。

今回、クライミングについて基礎的な知識を学べたことで、岩場のある登山にも安全に冷静に計画を立ててチャレンジできそうです。今後クライミングを含めた登山を決行した場合は、またレポートしたいと思います!

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