1泊以上で、登山やファストハイクに行くときのベースレイヤーにはウールを選ぶようにしています。理由は明確で、汗の匂いがメリノウール配合だと気になりづらいからです。また暖かさもメリノウールが配合されていることで、汗の乾きがゆっくりなので、その分体温が奪われずらいんです。化繊100%のウェアだと乾きが早いというウリがありますが、乾くときに体温も一緒に奪われちゃうんです。夏場の低山などでは逆にこれが気持ちよく働いてくれるのですが、高山の寒い場所や、秋冬などの寒い時期には、場所によってはリスクが伴います。こういう時のベースレイヤー選びは非常に大事ですね。
プリミノの特徴
メリノウール100%ウェアは耐久性の面で弱いというのは否めなくて、だから色々なメーカーが化繊を混紡して耐久性を高めているのをみかけます。例えばソックスなどに多くみかけます。
今回紹介するのはモンテインの新しい考え方のベースレイヤーでPRIMINO(プリミノ)というもので、メリノウールとプリマロフトで作られているんです。
プリマロフトとは?
プリマロフトと聞くと思い浮かべるのは、化繊中綿のジャケットで、イメージ保温性、撥水性、通気性というイメージがあります。実際にプリマロフトの遷移を拡大した写真をみたことがあるのですが、羽毛の繊維と良く似ているんです。
このプリマロフトは細くしなやかな繊維であることが特徴で、これとメリノウールを混紡しているというのが、どういった効果を持つものなのか非常に興味深く、トレイルランと登山でのベースレイヤーとして試してみたんです。
プリミノ140の汎用性の高さ
僕が持っているのはプリミノの140(140g/1㎡)の半袖Tシャツです。他にも長袖、ジップネックという形の違いや、220(220g/1㎡)という厚手の3シーズン使用向けのプロダクトもあるのですが、トレイルラン、登山、普段着といった汎用性の高さから140のTシャツを選んでます。
プリミノ140を実際に使ってみて
着心地はメリノウール100%のウェアに比べるとチクチク感が少なく、汗をかいた状態でウェアが肌にまとわりつくことがなく、ドライ感を保ってくれます。
標高を上げていき、風が出るような場所でも化繊ウェアに感じる時のような冷えは少ないものの、ここはメリノウール100%に比べると汗冷え感はあります。トレイルランでは動いている時間が多いので、快適なのですが、寒い時期のハイキングでは220と厚手のシリーズなどが良いと感じます。
ドライ感と汗冷え感のバランスがちょうどよく、夏を除く肌寒いシーズンで、汗をかくことが多いシーンには使い勝手が良いとおもいます。
首の後ろにプリミノと書かれたタグもデザイン的に好きで、普段着としても活用することが多いです。