登山をはじめたばかりの頃、ザックの中にどのように装備を詰め込むべきか、色々と悩みました。ザックの容量があるからといって詰め込めるだけのものを雑多に詰め込むと、結果ザックは大きく膨らみます。重量は変わらないけど、ザックが膨らむことでのリスクは色々でてきてしまうので、できるだけザックが小さくなるように詰め込むことが登山をする上で重要だと思ってます。そんな心構えに役立つのが、グラナイトギアのスタッフサック、シルコンプレッサーです。
ザックが膨らむ事でのリスク
まず、ザックが膨らむとどのようなリスクが考えられるか?登山をしたことがあれば、想像付くと思いますが、1つは体がザックの移動によって振られるという点です。例えばザックの外側に重量のあるギアを収納すれば、体は自ずとその重さの方へ引っ張られます。しゃがんで立ち上がった際に、後ろに倒れてしまうなんていう事だってありえるわけです。だから重い荷物はできるだけ背中の近いところに収納することが大事です。そしてできるだけ中心に、左右のバランスが悪くならないように詰め込んでいきます。
もう1つ、ザックが膨らむ事でのリスクは、ザックが木や岩などに当りやすくなるという点です。倒れた巨木を潜り抜けるなんていうシチュエーションは山の中では多くあると思うんですが、ザックが大きく膨らんでいると、潜った時にザックとぶつかって、後ろに倒れそうになるなんていう経験をしたことがある人は多いんじゃないでしょうか?
細いトレイルの横は崖、なんていう岩場のあるエリアでは多くあるようなシチュエーションで、大きく膨らんだザックを背負ってあるけば滑落の可能性が高まることは容易に想像できると思います。このようにザックをできるだけコンパクトにして登山をするといことはリスクヘッジにつながるんです。
ザックをコンパクトにする為には?
それじゃ何が一番嵩張るんだろうか?って考えた時に、これをコンパクトにすることができる、非常に役立つのがグラナイトギアのスタッフサック、シルコンプレッサーなんですね。僕がこのシルコンプレッサーを使う時には、ほとんどがシュラフを入れています。1泊以上になるとおおよそシュラフは持っていきます。使っているシュラフは様々ですが、これをコンパクトにしようとすると、コンプレッサーできるというのは大きなメリットです。
シルコンプレッサーの利点
コンプレッサー機能のついたスタッフサックって、コンパクトにする以外の使い道がないので、できるだけ軽いものがいいと思ったんです。そうして探すとグラナイトギアは軽量性において非常に考えられたスタッフサックが多いと感じて、シルコンプレッサーを選びました。
シルコンプレッサーの軽さの秘密
軽さの秘密は使われている素材です。本体部分は70デニールのシルナイロンコーデュラを使用しており、強度を保ちながらの軽さを意識した素材です。コンプレッサー部分は210デニールのナイロンで、コンプレッサーする際に強く引っ張られる箇所になるので、糸の種類を変えています。それでも他のコンプレッサーに比べると非常に薄く作られている印象を感じます。
コンプレッションする際に4つの側面でラインを引っ張るんですが、ここも軽量性に長けた細いラインに、ラインロックするためのテクノロジーを見て取れます。
シルコンプレッサーの機能美
コンプレッションする時に気になるのが、中の空気を抜く方法ですが、本体生地のボトム部分がeVent採用なんです。だから圧縮した時に中のエアをなんなく外に排出することができるんです。上から圧縮して、ゆっくりと空気をボトム部分から逃がしてくれ、空気が抜けたら側面のラインで圧縮する。こうして中に入れたシュラフを小さくすることができます。
形は楕円形にできているんですが、真四角ではなく、筒状の形に圧縮できるので、ザックの中にパッキングしやすいんです。こういう作りを見ると、山好きの人が考えたギアだなと感心します。
またグラナイトギアのスタッフサック、シルコンプレッサーは防水性が高いんです。これは大雨の中登山をしなければならないような時に、ダウンシュラフをシルコンプレッサーの中に入れて、パッキングすれば、雨に濡れる心配が少なくなるので安心できます。ダウンシュラフが濡れてしまった経験があるんですが、とにかく夜中寒くて、まったくの役立たずになってしまいます。それくらいダウンは雨に弱いです。
こういう時に気を付けているのは、シルコンプレッサーを開いてシュラフを入れたあと、ロールアップして閉じるんですが、このロールアップを3回以上するように心がけてます。この3回はグラナイトギアのオフィシャルサイトで書かれていたもので、こうすれば雨に濡れる可能性が低くなると思って、気を付けるようにしています。