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日本百名山の白山登山:南竜ヶ馬場でテント泊&高山植物を楽しむ

日本百名山の白山登山:南竜ヶ馬場でテント泊&高山植物を楽しむ

日本百名山の白山は、富士山・立山と共に日本三名山(三霊山)でもあり、花の百名山ということもあってお花のシーズンともなればたくさんの人が訪れます。

(写真はアルプス展望台付近でのご来光)

山の名前 白山(はくさん)
標高 2,702m
都道府県 石川県・岐阜県
エリア 東海・北陸・近畿
山域 両白山地
地図・天気など 詳細情報

白山登山のルート検討

各休憩ポイントには水場やトイレがあり、危険個所も少ないので初心者の人でもわりと歩きやすい登山道となっています。白山は日帰り可能ですが、山頂の御前峰(ごぜんみね2702m)までは結構距離があるのと、夏山シーズンはマイカー規制があり最終のシャトルバスに乗るには17時までに下山して乗車しないといけないので日帰りは結構ハードルが高くなります。

なので健脚でなくても登れる、しかも今からでも計画が間に合う【白山テント泊:2泊3日】を紹介します。テント場は南竜ヶ馬場(みなみりゅうがばんば)が唯一のテント場になります。(予約不要)

(写真はエコーラインから見下ろしたテント場:右奥、南竜山荘:左)

2023年7月15日、広島から新幹線とサンダーバード乗り継いで松任駅にお昼前に到着。

遠方からでも同じ位の時間に松任駅に到着できる、またはマイカーで14時位までに一ノ瀬駐車場まで来れる人は可能なスケジュールになります。

別当出合登山口からは、拠点にする南竜ヶ馬場に近い砂防新道の方を往復します。

室堂、御前峰に向かう時はトンビ岩コース、戻る時はエコーラインを通ります。

ご来光は山頂で観るなら夜中の2時に出発、アルプス展望台で観るなら日の出1時間前出発です。

白山登山バスの時刻

●12:30松任駅発 白山登山バス乗車

松任駅の南口で乗車します。並んでいるとチケットを売りに来られます。

●14:20市ノ瀬発 白山シャトルバス乗車

運行スケジュール、料金など(白山登山バス)

どちらのバスも大雨前後は運休することがあるので必ずHP確認が必要です。

遅めの到着なので自信のない人は市ノ瀬で前泊することもお勧めします。市ノ瀬には広くてきれいなキャンプ場があります。朝一番のシャトルバスは5時発ですが、人が殺到したため30分並び次発に乗ったと、テント場で隣になった人が言われていました。

白山登山で楽しむ2泊3日のテント泊登山レポート:1日目

●14:50 別当出合登山口スタート

時間短縮のため、市ノ瀬で水補給とトイレ、登山届提出を済ませておきます。もちろんここ別当出合でも全てできます。

今回は登山アプリYAMAPを通して初めて登山届を提出してみましたが、私が作成した地図を同行者が共有することが出来たのはとても便利でした。黄色で色分けしてくれているのが今回歩く予定のルートです。

別当出合からは左手が観光新道、砂防新道に進むので吊り橋を渡ります。

この時間からのスタートは私達入れてわずか5組でした。

結構な登りが続き40分で中飯場(なかはんば)に到着。ここで水汲みやトイレ休憩が出来ます。

●17:00 甚之助避難小屋

甚之助避難小屋はしばらく夏用トイレが使用不可になっていましたが、この時は使えるようになっていました。水道水も汲めます。中は広くとても奇麗な小屋です。もし早く日が暮れてしまった場合などはここでの宿泊もありです。

甚之助避難小屋からはガスってきました。南竜道分岐からエコーライン分岐の区間で右側が切れ落ちていてちょっと危険な所がありますが、ゆっくりいけば大丈夫です。

●18:00 南竜山荘

ここまでの道中はお花の見どころも少なくサクサクすすめたので予定通り3時間で到着出来ました。チェックインを済ませます。2023年は南竜山荘の一番下の建物で無人受付です。

必要事項を記入後封筒に1人800円の代金を添えて投函します。

ここから10分先の南竜ヶ馬場のテント場に移動。今日は「てんくらC」という事もあって人は少なめ、この時間の到着でも好きな所に張れる状態でした。雨は降らなかったものの夜中風が吹き荒れました。(実際は予期せぬトラブルのため避難小屋にいました)

南竜ヶ馬場テント場

男女別水洗トイレ、炊事棟、100張可能なテントサイト、ケビン、があります。

夜食はペットボトルに移して持ってきていたワインをあたためてホットワインにしました。松任駅で時間があったので調達してきたチーズとソーセージがおつまみです。(コンビニやドラッグストア、飲食店は松任駅北口が多いです)

白山登山2日目:高山植物を楽しむ縦走登山

9時前になればパラパラとテント場に大型ザックを背負った登山者が現れるようになりました。

南竜山荘HPにはこの16日はテント場が満員になる予想と出ていて、こういう日はなるべく早く到着するに限ります。

ちなみに電波はワイモバイルは問題なく入ったので必然的にソフトバンクは〇です。

auと楽天は×でした。テント場で知り合った方がahamoが×と言ってたのでdocomoは×です。

我が家

ブラックダイヤモンド ディスタンスシェルター

●10:00 山頂へ向けて出発

南竜山荘まで戻ったら横の道からトンビ岩ルートに入ります。30分も歩けばクロユリが咲いている所に出ました。白山はクロユリの西端の地だそうです。

他にもいろいろなお花と出会ってなかなか進めません。

●11:00 トンビ岩

トンビ岩を経由します。結構素通りされてますが、せっかくなので岩によじ登ってトンビのポーズ!その変なポーズのせいか、トンビ岩がなぜかスッポンに見えてしまいます(笑)

雪渓の横を通り過ぎコイワカガミの群生地を通ります。

クロユリの群生地が現れたらもうすぐ室堂です。

●11:30 室堂到着

室堂にはたくさんの人があふれていて、山頂のガスが取れるのを今か今かと待っていました。

室堂センターは、水場、温水シャワートイレ、郵便局、売店、レストランととても充実しています。

レストランは11~13時(LO12時半)と時間も短くチケット購入制なので、急いで売店の列に並びました。

今回のお楽しみの一つはこのカレーです。1000円しますがお世辞抜きで美味しかったです。

●12:30 白山比咩神社(しらやまひめじんじゃ)祈祷殿(きとうでん)

室堂センターを出ると目の前に鳥居、奥に祈祷殿があります。その右脇から山頂へと道が続いていますが、先にお参りを済ませます。色々な種類の御守りや御朱印をここで手に入れることができます。

まだまだガスが掛かっていますが白山山頂、御前峰を目指すことにします。途中クルマユリの群生している所を通ります。

振り返ってみると一瞬ハートの空が現れました。ものすごい勢いで雲が移動してまた空が雲で覆われてしまいました。

●13:15 白山山頂(御前峰)と白山比咩神社奥宮

まず奥宮が現れます。参拝を済ませた後は右脇にあるおみくじを引きました。

霊峰白山、御前峰2702m登頂しました!

背景には北アルプスが、、、と言いたい所ですが残念ながら全く何も見えません。

お池めぐりに出かけて時間をつぶし晴れ間を待つことにしました。

●13:20 お池めぐり出発

ぐるっと周回し室堂に戻ると80分、途中で大汝峰(おおなんじみね)にも寄るとプラス45分かかり、天気が良ければそうする予定でしたが、ガスが掛かっているので翠ヶ池までを往復するだけで、御前峰までまた戻ることにしました。

結構岩がごつごつした所を下っていきますが危険個所はありません。所どころ出てくる赤い印に沿って歩きます。雪渓の横を通る箇所もありました。

●14:00 翠ヶ池

最初は何も見えなかったけど、待っていると翠ヶ池が幻想的な姿を現しました。晴れていれば右手に剣ヶ峰もそびえ立ちもっと美しい姿を観ることが出来たはずなのでちょっと残念です。

この後は一旦御前峰まで戻り晴れ間を狙いましたがなかなか雲が切れないので15時過ぎに山頂を出発しました。

●16:00 室堂出発(エコーライン)

行きとは違うエコーラインを通ってテント場に戻ります。時間はトンビ岩ルートと殆ど変わりません。エコーラインは最初は気持ちのいい木道を歩いて行きます。途中チングルマが群生していました。

途中でニッコウキスゲ咲き誇る坂をぐんぐんと下がっていきます。

●17:30 南竜山荘到着

昨日は寒くて全く飲む気が起こりませんでしたが、今日は生ビールで乾杯をしました。

御朱印入りのカップです。ちなみにここの山荘も室堂でも缶ビールの缶などは全て持ち帰りです。

●18:00 南竜ヶ馬場テント場

テント場に戻ってくるとテント場は朝とは違って大賑わい!100張ののはずですが250張以上ありました。この時間でもまだやってくる人もいて最後にはトイレの入り口のスペースまでびっしり張られていてびっくりしました。予約不要のテント場のいい所でもあるけど気を付けないといけない所でもあります。なるべく早く到着するに限ります。

太陽が沈んでいきます。夜は満天の星で明日のご来光は期待できそうです。

白山登山3日目:雲海に浮かぶ北アルプスの山々

この日に広島まで帰らないといけないので山頂までは行かず、アルプス展望台でのご来光を見に行くことにします。アルプス展望台は「山頂に比べて人が少ない」「到着までの距離が短い」です。

展望台ルートは室堂にも通じていますが、南竜に宿泊しない限り遠回りしてこのルートを歩く人は少ない、ので「せっかくここに泊まったなら歩かないのはもったいない」「ここを通った人だけが観れる風景に出会える」などの良いことばかりです。

テント場を出発したら南竜山荘に行く手前の分岐を右に進みます。思わぬ渋滞にはまってしまったけどいいペースだったのと真っ暗なので人数がいたほうが安心でした。1時間でアルプス展望台に着きます。

間に合いました、もうすぐ日の出です。

ご来光です。雲一つない奇麗な空の下、雲海に浮かぶ北アルプスの山々も観えます。

草花や木々が金色に輝いています。この美しい風景をありがとう!

しばらくは無言で眺めていました。

●7:40 下山開始

南竜ヶ馬場テント場に6時に戻り、朝食後テントを片づけてからいよいよ下山開始です。

この白山ブルー!青空の下、どんどん下っていきます。今日は山頂は絶景に違いありません。

山頂での忘れ物を取りにもう一度白山に来ようと思いました。

●10:15 別当出合登山口

下山完了後は10:30発のシャトルバス、11:00市ノ瀬発の白山登山バスに上手く乗り継いで、スタートの松任駅に12:30に無事戻ることが出来ました。これで余裕をもって今日の間に広島に戻ることが出来ました。

遠いからとか日にちが足りないからとか健脚でないから、と今までちょっと諦めていたけど思い切ってチャレンジしてきた白山テント泊3日間。参考にして頂けると嬉しいです。

白山登山後のおすすめの立ち寄り場所

登山バス下車後に便利な場所を紹介します。まず、松任駅周辺は不便なのでJRで一旦金沢駅に移動します。

アパスパ金沢駅前

外来入浴OKのアパホテルのスパです。

JR金沢駅金沢港口(西口)から徒歩1分、アパホテルの2F、3時間1000円でリラックスルームなども使えJRの待ち時間に合わせて使うととても便利です。なんといっても奇麗で混雑していません。ビルの谷間にある露天風呂は開放的でした。

https://www.apahotel.com/spa/kanazawa-ekimae/

金沢駅百番街 魚菜屋

金沢百番街・あんと内にあります。疲れた体であちこち歩き回るのは大変なので金沢駅で全部済んでしまうのがうれしい所です。

海鮮丼と定食がおススメ、能登の海鮮丼は特に貝がコリコリ甘くって本当に美味しかったです!

http://www.tentoten.co.jp/sakanaya_antoten.html

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白山前半

白山後半

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