秋の登山は、暑さが和らいで登りやすくなる一方、朝夕は肌寒くなります。寒暖差が激しくなるため、どんな服装で山に登ればいいか、迷う人もいるでしょう。そこで、秋の登山を快適に歩くための服装のコツや、プラスワンで持っていきたいアイテムをご紹介します。秋登山の準備を万端にして、トラブルなく山の紅葉や澄んだ自然の景色を楽しみましょう。
寒暖差が激しくなる秋の登山
秋は夏に比べて暑さが和らぎ、山に登りやすくなります。しかし、登る山の環境によっては、肌寒く感じることもあるでしょう。たとえば、標高の高い山に登るときや、夜や朝夕の時間帯です。平地ではポカポカ陽気でも、高山ではむしろ寒くなります。というのは、標高が100m高くなるごとに気温が0.6℃下がるからです。もし、標高が2000mの山にいるとすると、平地と比べて約12℃低くなる計算になります。また、秋は寒暖差が激しいため、夜や朝夕はとくに冷えます。
晩秋になると山によっては雪が積もるところもあり、防寒着などの準備をせずに山に登ると、寒さで嫌な思いをしてしまうかもしれません。最悪の場合、低体温症で動けなくなってしまうリスクもあります。そのため、寒さ対策をして登山に臨むようにしましょう。
秋の登山を快適に歩くための服装のコツ
秋の登山は、どんな服装にすればいいか悩みますよね。以下では、寒暖差の激しい秋でも快適に歩ける服装のコツについて2つご紹介します。
「レイヤリング」で体温調節をしよう
秋の登山は、場所や時間帯によって気温が大きく変動します。また、山に行ってみないと、暑いのか寒いのか分からないこともありますよね。山の環境に対応するために、重ね着による「レイヤリング」を意識するとよいでしょう。具体的には、暑ければ一枚脱ぐ、寒ければ一枚羽織るといったようにして体温調節するのです。このように、山の環境に合わせて、レイヤリングで体温調節をします。
冷えやすい体の末端を「小物」で保温しよう
寒さ対策で大事なのは、体の末端を保温することです。とくに手足や頭は冷えやすいので、グローブや帽子などで保温するとよいでしょう。
秋の登山では、行動時は暑く、休憩時は寒さを感じやすいです。そのため、グローブや帽子は、適度に通気性があり、熱気を逃がしてくれるようなものがおすすめです。一方、冷え性の人やゆっくり歩く人は、防風性が高く、風を通しにくいものがよいでしょう。
秋の登山にプラスワンしたいアイテム5選
秋登山における服装のコツは、「レイヤリングで体温調節する」ことと、「小物で体を保温する」ことです。しかし、具体的にどういう服装をすればいいのか分からない人もいるでしょう。そこで、以下では、秋の登山にプラスワンしたいアイテムを5つご紹介します。レイヤリングを意識したアイテムを選んでいるので、もし足りないものがあったら、ぜひ買って試してみてくださいね。
【アウターレイヤー】スコーミッシュ フーディ/アークテリクス
耐候性と軽量性に優れた防寒着です。風を通しにくい生地に加え、耐久撥水加工により小雨を弾き、水濡れを防ぐ機能があります。さらに、約140gと軽量でチェストポケットに収納できるため、持ち運びにも便利です。
防寒着は寒いとき以外、ザックに収納しておくことが多いですよね。そのため、防寒着は軽くコンパクトにできる「スコーミッシュ フーディ」は秋の登山にピッタリです。
【ミドルレイヤー】アトムSLフーディ/アークテリクス
薄手の軽量ジャケットです。このジャケットは化繊綿を使用しており、保水せず汗抜けがよいため、保温着や行動着として着用できます。さらに、ストレッチ性のある生地で、ツッパリ感がなく快適に動けるのも魅力です。
ミドルレイヤーの服は、適度な保温性と通気性が求められます。これらを満たす「アトムSLフーディ」は、登山のようにアクティブシーンで着用する保温ウェアとして魅力的な商品です。
【ベースレイヤー】速乾メリノウールロングスリーブシャツ/山旅
メリノウールとポリエステルを混紡した長袖のTシャツです。メリノウールは吸湿性が高く、汗が臭いづらい特徴があります。ポリエステルは速乾性と耐久性が高いのが特徴です。これらの素材を混紡することで、それぞれの素材のよさを併せもっています。「速乾メリノウールロングスリーブシャツ」は、登山のベースレイヤーとしてうってつけのTシャツです。
山旅 速乾メリノウール ロングスリーブシャツ-グラフィック | 山旅-山旅旅オンラインショップ (yamatabi.shop)
【グローブ】アストログローブ/マムート
耐風性と通気性を備えたグローブ。高い耐風性により外気から手元を守り、行動中に生じた汗は外へ逃がしてくれます。そのため、寒さやムレを防ぎ、快適に着用できます。さらに、グローブを着けたままスマホを操作できるので、GPSの操作や写真撮影をする際に、グローブを外す手間がありません。
耐風性と通気性を備えた「アストログローブ」は、秋の登山で気温の変化に対応し、体温調節できるので便利です。
【帽子】ティアック II ビーニー/ミレー
ウールとアクリルを混紡したニット帽です。ウールは保温性が高く、肌触りのよいという特徴があります。一方、アクリルは速乾性と耐久性があります。混紡することによって、それぞれの素材のよいところを組み合わせているのです。さらに、耳までしっかり被れるので、秋の肌寒い風を防いでくれます。
秋の登山を快適な服装で楽しもう
秋の登山を快適に歩くための服装のコツや、プラスワンで持っていきたいアイテムをご紹介しました。秋は肌寒くなる季節なので、レイヤリングを活用して体温調節するとよいでしょう。もし必要なアイテムが足りなかったら、ご紹介したアイテムを買って試してみてくださいね。秋登山の準備を万端にして、山の紅葉や澄んだ自然の景色を楽しみましょう。