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【恐ろしい低体温症】登山の前にチェックするべきポイントと必須アイテム

【恐ろしい低体温症】登山の前にチェックするべきポイントと必須アイテム

2023年10月7日に栃木県の朝日岳で60歳以上の男女4人の遺体が見つかりました。死因はいずれも低体温症だということです。朝日岳は約1900mの標高で普段は小学生でも登ることができる危険の少ない山として知られています。

そこで今回はこのような事故を繰り返さないために登山初心者の方も経験者の方も低体温症にならないように注意すべき3つのポイントを紹介します。

己の体力の過信が命取りになる

普段運動をすることに心がけていても登山では登る、下る、重い荷物を背負う、木の根や岩などがある悪路を歩くなど、街の中では経験することが難しい環境で体を動かすことになります。さらに長時間歩かなければいけない、途中やめることができないなどリスクがあるのが登山です。

だから久しぶりに登山をする時は身近な山で自分の体力を確認することが重要です。年を重ねれば重ねるほど体の衰えるスピードが早くなるので、特に高齢者の方は注意が必要です。

低体温症の防ぎ方

2023年10月7日に起きた低体温症で4人の方が亡くなった事故をもとに考察をしていくと、朝日岳は1896mの日本百名山で、標高1684m付近まではロープウェイでアクセスすることができることから初心者の登山者にも人気の山です。

事故が起きた当日は那須ロープウェイ山頂駅付近で風速20mを超えるような強い風が吹いていたということ、さらに同じく登山口付近で最高気温が4°cまでしかかなり冷え込んでいたようです。標高1684mの駅から約200m標高を上げるだけで1〜2°c気温が下がります。さらに風速1mで体感温度が1度下がることから、-16〜-18度ぐらいの体感だったことになり、凍えるような寒さであったことが推測できます。

低体温症とは深部体温が35度以下の状態を指し、32~35℃を軽症、28~32℃を中等症、20~28℃を重症と分類されます。35°c以下になると筋肉が震えて熱を作ろうとします。その後判断力の低下、筋肉の硬直、呼吸の減少、血圧の低下などが起こります。高齢の人や寒さに慣れている人は自覚がないまま進行することがあるためさらに注意が必要です。

このような恐ろしい症状を防ぐために、見晴らしの良い直接風が体に当たるような場所に出かける時には、入念に天候を把握することが重要です。気温、降水確率だけでなく、風の強さもチェックするようにしましょう。

またもしも低体温症の症状が疑われる場合はどこに逃げれば良いかを把握しておくことも重要です。例えば山小屋や避難小屋がある場合はルートとの位置関係や、エスケープルートのありなし、更には森林限界を越える山の場合は歩きながら風下の逃げ場、例えば岩の影などを探しておくことも大事です。

生死をわける登山の必須アイテム

低体温症になってしまう前に、体を冷えから守るためのアイテムを紹介します。いづれも軽量で保温力にも優れたアイテムです。

手首温めるグローブ

首という名がつく部分は動脈が流れる中でも皮膚が薄く、この場所が冷えてしまうことで血液が冷え、体全体の冷えを助長してしまいます。このようなことがないように手袋は手首までの長さのあるものを、レイングローブも手首まで覆い隠すモデルを選びましょう。

山旅の指穴フリースグローブは手首を温めることができる以外に、人差し指と親指を手袋から出すことができ、手袋をした状態でスマートフォンを操作することができます。助けを呼ぶ時、場所を確認する時にとても便利な手袋です。

レイングローブは樹脂コーティングによる防水加工が行われたテムレスが価格も安くおすすめです。透湿性と防水性を兼ね備えておりグローブの上から重ねることができるデザインです。レイングローブだけでなく使える防寒グローブもおすすめです。

山旅コーデュラリップ製軽量コンパクト防風ミトンは、手首をしっかり覆い、防風性に非常に優れたミトンで、21gと軽量、さらにパッカブルしてコンパクトにして持ち歩くことができる携行性にも優れているのでどこにでも持ち歩いても苦になりません。

山旅 コーデュラリップ製軽量コンパクト防風ミトン【登山用グローブ】 | 山旅

山旅 コーデュラリップ製軽量コンパクト防風ミトン【登山用グローブ】 | 山旅

アメリカのインビスタ社コーデュラリップで仕上げたウィンドブレーカーミトンです。グローブの上からはめることで、風を防ぎ手を冷やさないように対処することができます。登山やトレイルランニングで意図しない寒さに見舞われた際に役立つ超軽量ミトンです。<おすすめポイント>・重量僅か21g・単体使用でも凄く暖かい・スマホのタッチ操作可能(単体使用時)・冷たい風を完全シャットアウト・シルナイロン加工で雨を弾く・ミトンタイプで手の熱源によって内部が暖かい・パッカブル機能付き・8cm四方の大きさでポケットに収納・手首まで覆い隠し、動脈を冷やさない・片手でフィットさせることができる・様々な手の大きさに合わせることができる・オールシーズン使えるからエマージェンシーキットの追加がおすすめ素材のコーデュラリップは表面にシリコンコートが施されているため耐水性があり、防汚機能を備えています。また耐久性と軽量性のバランスに優れています。シーム加工は施されておりませんので完全防水ではありませんが、小雨程度の雨を弾きます。左手のミトン内部にポケットを備えており、この袋に両手分のミトンをパッカブルすることで手のひらに収まるほどの大きさになります。非常にコンパクトなので、どこにでも持ち歩くことができます。サコッシュなどに入れても邪魔になりません。パッカブルした際、カラビナに取り付けることも可能です。グローブをしてからストレッチコードを引っ張るだけでグローブを絞める&緩めるを簡単に行うことができます。<スペック>重量:約21g収納時サイズ:8×8×2.5㎝平置きサイズ:横13cm×長さ27㎝手首の周囲:約27cm素材:コーデュラリップカラー:ブラック<サイズ>男女問わず、様々な手のサイズで使えるように設計されています。

首を温めるネックウォーマ

首が冷えると頭、体幹が冷えてしまい、その結果で低体温症を引き起こしやすくなります。だからと言って厚手のネックウォーマをしながら登山をすると発汗を抑制してしまうので程よい通気性を備えたアイテムがおすすめです。

防寒ネックガードフェイスカバーは、首を温めること以外にフェイスマスクにもなり、息苦しくなく首から鼻まで風から守ることができます。スキーマスク、自転車用マスクなどにも活用することができる汎用性にも優れています。

BUFFはネックウォーマーだけでなく、ビーニー、ヘッドバンド、マスクなど様々な使い方ができる多機能ヘッドウェアでBUFFオリジナルは程よい糖質制と抗菌防臭を備えたオールシーズン使えるモデルです。

エマージェンシーブランケット

非常にコンパクトで約80gと軽量なエマージェンシーブランケットが1枚あると体から出る熱を反射し冷えを抑制するとともに、雨や風から身を守ることができる、もしもの時にあってよかったと思える代表的なアイテムです。カサカサとした音が少ないエマージェンシーブランケットは約500円で気軽に購入することができます。

また風に飛ばされづらいポンチョタイプも同じような重量で、場所を選ばず使用することができるモデルです。

低体温症を防ぐためには、これ以外にも暖かなお湯を作ることができるクッカーとガスストーブのセット、一晩明かさなければいけない時にツエルトがあると雨風から身を守ることができます。様々な危険を考慮して秋冬の登山は特に低体温症に気をつけましょう。

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