冬になると出番が多くなるのが、アイベックスのロングスリーブです。アイベックスといえばウール素材を使ったメーカーとして有名ですが、中でもウーリーズ1はフラグシップアイテム的な位置づけで登山時のベースレイヤーとしては欠かせないものです。また生地厚のあるIndie Crewも非常に着心地がよく、登山に限らずあらゆる場面で活用しています。
ウール製品を自慢とするメーカーはスマートウール、アイスブレーカー、アクリマなどが僕が知っている限り有名で、大好きなメーカーですが、それぞれに肌触りが異なっていたり、生地の厚みが異なっていたり、フィット感や色、柄など細かく見ていくと違いがあり、シーン別・機能別で使い分けています。
アイベックスのウールウェアIndie Crew
アイベックスのウールウェアは平方メートル当たりの重さと、ウール繊維の細さで生地の名称を決めていて、それがそのまま商品名にも使われています。
ウーリーズ1は平方メートル当たりの重さが150グラムで繊維の細さは18.5ミクロン。アイベックスのウールウェアの中では2番目に薄いものになります。今回紹介するIndie Crewは生地の名称がIndieとなっていて、平方メートル当たりの重さが195グラムで繊維の細さは18.5ミクロン。アイベックスウェアの中では中間の中では薄い部類です。
生地厚は異なるけれども繊維の細さはウーリーズ1と変わらないので、肌触りの良さ維持されているという印象です。
アイベックスのウールウェアの特徴
メーカー毎でウールの質感が異なっていると感じていて、完全に個人的な感想になってしまいますが、つるりとした滑らかな着心地が特徴なのがアイスブレーカーで、サラサラとしたドライタッチが特徴なのがスマートウール、その中間あたりがアイベックスの質感と感じています。
特に冬場は着用時に感じるひんやり感がウールウェアという特性上、全くなく、行動中から、就寝時も着替えることなくずっと着続けていられます。
中厚手のウールウェアという位置づけのIndie Crewは、秋口から5月ぐらいまでの、肌寒い登山のベースレイヤーに最適です。
ウールウェアを着用するメリット
ベースレイヤー、いわゆる肌に一番近いところに着るウェアとして、素材の特性は大事です。僕がウールウェアにみとめるメリットは絶大で、オールシーズン登山では着用しています。トレイルランニングといった汗をかくアクティビティになると、化繊のセレクトが多くなります。
まず1つに汗冷えの心配が非常に少ないです。ウェアに汗が付着すると汗が次第に蒸発します。化繊は乾きが早い分、体温ロスも激しく体力の消耗にもつながるのですが、ウールウェアにおいてはマイルドに発散してくれるので、体温ロスが抑えられます。また吸湿性があるので、ムレにくいということも付け加えてきます。
オールシーズン使えるのにもしっかりとした理由があって、ウールを拡大すると非常に特殊な構造になっているのですが、外気との間に空気層をつくるので、常にこの空気層をまとっている状態になるんです。この空気層が外気温を遮断してくれるので、夏は涼しく、冬は暖かいという特性があります。またUVカットもしてくれるので、日焼けによる体力消耗も防ぐことができます。
期間を使って縦走するときにも最適で、ウールの持つ撥水性と吸湿性によって汚れがつきにくく、汚れても取れやすいという性質があります。また天然の抗菌作用によって、におい原因となるバクテリアの繁殖を抑えてくれるので、汗臭くなりづらいんです。1回の縦走時における快適性はもちろんのこと、長く年月着続けられるという良さがあり、ウェアあたりの単価は高いですが、長い目でみると買い替える必要が少なくなるので、サステナビリティへの貢献意義も感じられます。
最後に着心地の良さです。歩いている時に生じるガサガサ感が全くないので、ノイズレスに登山を楽しむことができます。またしわが付くようなことも殆どないので、しわが出来たとしても自然ととれて、見た目を気にするような心配も必要ありません。
アイベックスのロゴも大好きで、Indie Crewは後見頃の上部にロゴの刺繍があり、好きなところの1つです。