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西穂丸山で北アルプスの絶景を眺める雪山初心者でも登れる山旅

西穂丸山で北アルプスの絶景を眺める雪山初心者でも登れる山旅

西穂丸山からは厳冬期北アルプスの壮大な雪山を眺めることができます。丸山は西穂高岳山頂に向かう途中の小ピークのため、夏山の時期に通過された方も多いのではないでしょうか。新穂高ロープウェイより一気に標高を超えて、登山口から片道2時間程度で北アルプスの銀世界を楽しむことができるので、雪山を始めたばかりの方にも是非お勧めできる山旅です。

さすがに必要!アイゼン・ハードシェル・冬靴

私自身も厳冬期2000m超えの雪山は今年が初めてなので、なんとか3シーズンのギアで代用できないかなと考えておりましたが、さすがに冬の低山とは違いました。もちろん代用できる部分は取り入れていますが、以下3つは持って行くべきかなと思います。

アイゼンは12本爪のタイプ。丸山までなら危険箇所はありませんが、西穂山荘までの登りがかなり急斜面のため履いていてよかったと思います。チェーンスパイクや軽アイゼンの方もいましたが、登るのが難しそうでした。

ハードシェルはレインウェアで代用できないか?と考えていたのですが、稜線は基本爆風なので風を防げるハードシェルは用意した方が良いと思います。気温0度で風速10mだと体感温度は-10度と言われているため、もしレインウェアで代用するならレイヤリングをしっかりと考慮する必要がありますね。

断熱材が入った冬靴は買ってよかったです。これを履いていてたとしても、ロープウェイを待っているだけですでに足元が冷えてくるので恐るべきマイナスの世界。低山の雪山では、私はスポルティバのエクイリビウムで登っていますが、こちら公式ではあくまで残雪期で対応できる仕様のため厳冬期で使う場合は要注意です。

車なしでOK!バスとロープウェイでアクセス可能

西穂高岳への山域は車がなくても交通機関でアクセスすることが可能です。

①高山駅からバス→新穂ロープェイ駅(片道2時間)

https://www.nouhibus.co.jp/route_bus/shinhotaka-line/ (濃飛バス公式サイト)

②新穂高ロープウェイ駅→第1ロープウェイ→第2ロープウェイ→西穂高口駅(片道25分)

https://shinhotaka-ropeway.jp/ (新穂高ロープウェイ公式サイト)

今回は2023年12月30日に行きましたが、混雑していたためロープウェイでは臨時便が出ました。その際は15分くらい待つので時刻表どおりにはいきません。あと高山駅から新穂高までのバスの乗客は、ほぼ外国人でした。

西穂丸山の基本情報

西穂高岳山頂までは中級以上のコースです。また西穂独標直下もコンディションによっては岩と雪のMIXとなり経験者向けになるのでご注意ください。

コースタイム

3時間程度

距離

4.5km

標高

2452m

場所

岐阜県高山市


登山口からは樹林帯をのんびり歩く〜次第に急登

第1ロープウェイからすでにこの展望の良さ。登山をせずに観光で来るだけでも十分に楽しめますね。

西穂高口駅に到着し、登山道に向かいます。このあたりは観光客や登山者でいっぱいなので迷うことはありません。

少し歩くと西穂高岳の山頂一帯が見えてきます。すでに圧巻ですね!

登山口から30分くらいはわりとフラットな道を歩いていきますが、次第に坂が多くなってきました。

西穂山荘付近はかなりの急登。アイゼンの爪を効かせて登っていきます。さすがに12本爪じゃないときつい傾斜です。この日は暖かかったのでこの急登を前に滝汗。ここでのレイヤリングはベースレイヤーとハードシェルで十分でした。

急登を登ること30分。樹林帯がひらけて白山方面が見えてきました。

登山口から2時間で西穂山荘に到着。写真を撮ったりのんびり歩いていたのでこの時間ですが、早い方なら1時間半でいける距離です。

西穂山荘のテント場。霞沢岳がよく見えてコンディションのよい日ですね。

名物の巨大雪だるま。ここから西穂丸山まで20分程度、奥の小高い登りに向かいます。

北アルプスの大絶景+西穂ラーメン

山荘から少し登るだけでかなりの絶景。手前は焼岳で奥は乗鞍岳です。

丸山までは赤い目印もあるので、少々ガスっていても道迷いの心配はなさそうです。さすがに稜線にでると爆風です。道幅は広いのですが、転ばないようにしっかりと進んでいきます。

西穂丸山に到着。登山開始から2時間弱で北アルプスの絶景を眺めることができます。丸山まではピッケル無くてもストックで行けました。

ちらりと見えているのは明神岳や前穂高?


独標までの登りは長そうですね。独標直下はいきなり難易度が上がるため本日はここまで。この先はヘルメットやハーネスを着用している方も多く、経験を積んでからのお楽しみです。

白山や荒島岳方面も綺麗に見えてきました。

お疲れ様でした!山荘に戻り、名物の西穂ラーメンをいただきます。ちぢれ麺がまさに高山ラーメンで噂通り美味しかったです。西穂山荘は夏のハイシーズンに訪れたことがあるのですが、大混雑のためラーメンが売り切れていました。人が比較的少ない冬を狙ってラーメンを目的に訪れるのもまた楽しいですね。

徒歩ハイカーもアクセスが可能で、初心者でも厳冬期の雪山を堪能できる西穂丸山は大満足の山旅でした。

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