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しなやかな着心地で動きやすいパタゴニアのレインジャケット『グラナイト・クレスト・レイン・ジャケット』

しなやかな着心地で動きやすいパタゴニアのレインジャケット『グラナイト・クレスト・レイン・ジャケット』

3層構造のシェルにもかかわらず、非常にしなやかな着心地で動きやすく、様々な登山シーンで活躍するレインジャケットが今回紹介するグラナイト・クレスト・レイン・ジャケットです。通気性に優れたデザインを備えているこのレインジャケットは3シーズンの登山で活用することができるだけでなく、普段使いもしやすい落ち着いたカラーも特徴です。今回はグラナイト・クレスト・レイン・ジャケットの2024年モデルのスペックを紹介し、他のレインジャケットと比較した時の特徴と、実際に着用してのレビューをしていきます。

グラナイト・クレスト・レイン・ジャケットの2024年モデルのスペック

グラナイト・クレスト・レイン・ジャケットは非常にしなやかな着心地で、透湿性と通気性を備えたパタゴニアオリジナルのH2Noパフォーマンス・スタンダードを採用したレインジャケットです。素材は表地に30デニールのナイロンを使用し、内側は柔らかなジャージ素材を張り合わせています。レインジャケットとは思えないしなやかさが特徴で、ピットジップも備わっているので通気性に優れています。だから3シーズンでの登山から普段使いまで使用できる汎用性の高さが魅力です。

ブランド パタゴニア
商品名 グラナイト・クレスト・レイン・ジャケット
商品説明 雨天のトレイルで1日中動きつづけるときに理想的な機能性に優れたジャケット。
価格(税込) ¥37,400
重量 400g(M)

H2Noパフォーマンス・スタンダードについては、以前紹介したトレントシェル3L・レイン・ジャケットの中でも触れましたが耐水性は「最初のキラーウォッシュは20,000mmの水で行われ、その後さらに10,000mmの耐水圧が維持されていることを確認します。」あり、透湿性においては具体的な数字が明記されていません。着用した感じだとゴアテックスと比較して透湿性は優れているように思います。

重量はMサイズで400gで、パタゴニアの定番レインジャケットとして知られるトレントシェル3L・レイン・ジャケットと同じです。なので比較されることが多いモデルなのですが、比較についてはまた別の記事で紹介をします。

価格は2024年時点で税込3万7400円とレインジャケットの中では高価なモデルです。

他のレインジャケットと比較した時の特徴

最も特徴的なのはしなやかな着心地であること、またフードがヘルメットをしたままでもかぶることができることから、様々な登山シーンで活用できる汎用性の高さです。1つ1つどのようなデザインを備えているか見ていきましょう。

フードのデザイン

フードはヘルメットをかぶった上からかぶることができるようにデザインされています。またヘルメットをしていない状態でもしっかりと顔とフードの隙間をなくし雨の侵入を防ぐ役割を果たすフィット調整が可能です。

顔の左右にある調整部分は、顔の大きさに応じてフードの視界を上下で調整することができます。これは鎖骨あたりに設けられたドローコードで調整します。

頭の周囲にある調整部分は、視界を妨げないようにつばの位置を調整することができます。これは後頭部に設けられたドローコードで調整します。

このレインジャケットは襟元が非常に高く作られているので、フロントジップを最上部まで上げた時に口元まで覆い隠し、しっかりと雨の侵入を防ぐように作られていますが、少し息苦しく感じてしまうことがあります。その時はジッパーを少し下に下げればいいのですが、強い風に当たった時にこの襟の部分がばたついて気になることがあります。

また襟の内側に起毛素材などが張り合わされていないので、呼気によってベタつくのが気になります。今のところ不快に感じたことはないのですが、もう少し工夫をしても良いと感じます。

ポケットの数とデザイン

ポケットはハンドウォーマーポケットが左右に備えられ、左胸に1箇所ポケットが備わっています。内側にはポケットは一切ありません。

ハンドウォーマーポケットは手を入れた時にお腹が当たる位置に備えられていて、手を入れることで手もお腹も温めることができるポケットです。またジッパーは止水ファスナーではありませんが、フラップにより雨の侵入を防いでいます。

左胸のポケットは止水ファスナーで、中にはスマートフォンを収納することができる大きさです。止水ファスナーだけどジッパーが硬いということはなく開け閉めは容易です。

左胸のポケットはパッカブル用ポケットにもなっており素材がしなやかなので、比較的容易にパッカブルすることができますパッカブルをすると幅約24cm、高さ約14cm、厚み約10cmの大きさになります

雨と冷気の侵入に対してのデザイン

裾は右手側にのみドローコードとコードロックが備わっており、右手側のハンドウォーマーポケットの内側からフィット調整を行うことができます。コードを緩める時はジャケットの内側に備わったコードロックで調整します。

袖口はベルクロテープが施されており手首にフィットします。トレントシェル3L・レイン・ジャケット同様、ストレッチ素材が全く使用されていないのでベルクロテープを必ず使用して手首からの雨の侵入を防ぎます。

ピットジップのデザイン

ピットジップで使用されているジッパーは止水ファスナーではありません、しかしながらピットジップを開けて雨が入らないように、ジッパーの上にフラップが設けられています。このフラップがあることでピットジップを開けると腕を下げた状態でピットジップ部分が開口して熱を効率よく外に排出します。これは狙ったデザインなのか不明ではありますが、よくできていると感じます。

フラップがあることでジッパーが開けづらいということはありませんが、ジッパータブに使われている細引きが2mm程度と細くてグローブを使っているとつかみづらいです。ここは改良して欲しいです。

またピットジップはダブルジッパーなので、開口部分の調整を容易に行うことができます。ピットジップのサイズは結構大きく、上は肘から15cm離れたあたりまで、下は脇腹あたりまであり、涼しい風を取り入れるのが容易です。僕はこのペットジップを利用して夏場はピットジップに腕を通してレインジャケットをレインベストのように使っています。非常に涼しくて発汗を抑えることができます。

実際に着用してのレビュー

僕は身長180cm弱、体重65kgで、着用しているのはSサイズです。トレントシェル3L・レイン・ジャケットはSサイズだと少しタイトに感じたのですが、グラナイト・クレスト・レイン・ジャケットの場合はちょうど良いという印象があります。

重量は400gなのですが、非常にしなやかな素材で動きやすく重さを感じさせないレインジャケットです。腕を振るような動作でもシャカシャカとした音がしづらく、ファストパッキングやトレイルランニングにも活用することができるジャケットです。

さらにフードがヘルメット対応なので岩場が多い登山におけるレインジャケットとしても活用することができる汎用性の高さが魅力です。

トレイルランニング用の超軽量なレインジャケットだと1〜2.5層で非常に軽くてコンパクトなのだけれども、冷たい風に当たると一気に体が冷えてしまうので高所においては最低でも2.5層あると安心です。グラナイト・クレスト・レイン・ジャケットは3層構造なんだけど、しなやかで動きやすいから北アルプスは南アルプスなどの交渉における登山では大活躍してくれるアイテムです。

トレントシェル3L・レイン・ジャケットと比較すると、グラナイト・クレスト・レイン・ジャケットはしなやかであることで風に当たった時に体で寒さを感じやすい点があげられます。この辺りは動きやすさとトレードオフかなと感じています。

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しなやかな着心地で動きやすいパタゴニアのレインジャケット『グラナイト・クレスト・レイン・ジャケット』:他のレインジャケットと比較した時の特徴と、実際に着用してレビュー

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