パタゴニアのシャツは長袖・半袖と様々なモデルが販売されていますが、その中でも登山やハイキングに適したシャツがセルフガイデッド・ハイク・シャツだと個人的に思っています。今回はパタゴニアの長袖シャツ『ロングスリーブ・セルフガイデッド・ハイク・シャツ』のスペックを紹介し、実際に着用した際の着心地についてレビューをしていきます。
パタゴニアの長袖シャツ『ロングスリーブ・セルフガイデッド・ハイク・シャツ』のスペック
パタゴニアのシャツの中で唯一長袖と半袖の2つのモデル展開があるのがセルフガイデッド・ハイク・シャツです。
素材は2.8リップストップポリエステル100%で、UPF40+の紫外線防止指数を備えています。なので日差しが強い稜線上を歩く登山や、開けた場所での釣りなどで強い日差しから上半身を守る素材が採用されています。
軽量性に優れているこのシャツは、長袖が平均重量184gで、半袖が173gです。その差は11gでわずかな重量差となっています。
ロングスリーブ・サン・ストレッチ・シャツ | 159g |
ロングスリーブ・セルフガイデッド・ハイク・シャツ | 184g |
ロングスリーブ・アイランド・ホッパー・シャツ | 227g |
ライト・ファリアーズ・シャツ | 255g |
ロングスリーブ・アーリー・ライズ・スナップ・シャツ | 346g |
アーリー・ライズ・ストレッチ・シャツ | 376g |
パタゴニアで代表的なロングスリーブのシャツの中では「ロングスリーブ・サン・ストレッチ・シャツ」の159gに次いで軽いモデルです。ロングスリーブ・サン・ストレッチ・シャツはメカニカルストレッチ素材で動きやすく非常に軽やかではありますが、紫外線防止指数は備えていません。
リップストップ素材による高い耐久性を備えているので、長期縦走登山、ロングトレイルをする人たちに人気のシャツです。
実際に着用した際の着心地についてレビュー
登山におけるシャツはボタンを閉める位置を考えれば通気性を確保することができ、またウィンドブレーカーのようにシャカシャカ音がしづらく、半袖の上から長袖シャツを着た時に肌に汗が付着していてもべたつきづらいのが好きなポイントです。
ロングスリーブ・セルフガイデッド・ハイク・シャツは撥水加工は施されていないので、汗を素早く吸って拡散する能力に優れています。なので汗の乾きは非常に早く暑い季節の登山で非常に重宝します。汗でシャツが濡れると少し冷たく感じるのは化繊素材の特徴で、暑い季節には気持ちよく過ごすことができます。逆に冷たい風が吹くと肌寒く感じるので、風の強さ、気温の低下が気になるような登山ではウィンドブレーカーを着用するなどの対策を行っています。
背中のパネルには吸湿発散性を備えたリサイクルポリエステルのメッシュ素材が備わっています。このメッシュ素材によって背中を涼しく保つようにデザインされています。ザックを背負っているとこのメッシュ素材はザックで隠れてしまうと思ったのですが、そんなことはなくてちょうど肩甲骨の外側にメッシュが来るようになっているので、背中から出た湿気を排出する機能が長けているように思います。
使用されているボタン類はスナップボタンではありません。だからグローブをした状態でボタンを止めたり外したりするのはスナップボタンと比較するとしづらい点が挙げられます。
ポケットは左右にチェストポケットが備えられており、ループを備えたフラップがついています。そして左のポケットはペンをさすことができるようになっています。
このシャツの大きな特徴の一つに袖を巻き上げた時にボタンで留めることができます。だから樹林帯を歩いていて汗をかくような時には半袖スタイルで行動して、稜線上に出て肌寒くなったり、また日差しが強く腕の日焼けが気になるようなシーンで長袖として活用することができるなど、時と場所に応じて対処できるのは使っていて便利だと感じることが多いです。
ただし普段使いをした時に腕にボタンがついているのは少しかっこ悪く見えてしまうのは個人的に気になる点です。
身長180cm体重65kgの僕が今着用しているのはMサイズです。このサイズを選んだ理由は手を前に伸ばした時にしっかりと手首を覆うことができる袖の長さが良いと考えたからです。少し肌寒いと感じた時に手首が露出すると体が冷える感覚があるのでシャツやウィンドブレーカーなどを選ぶときには手を前に差し出して手首がしっかりと覆われているかというのをチェックしてサイズを選ぶようにしています。