これをするために登山をしていると言っても過言ではない山ご飯の時間。調理から食事まであると便利な登山向けのテーブルは、シンプルな見た目とは裏腹に様々な機能が凝縮した、登山者必見のおすすめ山道具。使いやすくて機能的なだけでなく、食事がより楽しくなる魅力を持っています。
今回は山ご飯で使う道具の中から、あったらとても便利なアイテム、登山向けテーブルをランキング形式でご紹介します。
登山にテーブルがあると便利?
登山向けに様々な工夫が施され「コンパクトに折りたためる」「組み立てが楽」「丈夫で長持ち」などの個性を持ったのが、登山用のテーブルです。不安定な状況下でも安全に食事を楽しめる縁の下の力持ちと呼べるアイテムで、これがあるとないとでは快適さが雲泥の差となることも。
例えば石や木の根が多く凸凹した場所でも平面を確保できたり、雪山で使用すれば雪に触れずにバーナー・燃料缶をはじめとした火器を置くことができるというメリットがあります。
荷物が増えてもそれに余りある恩恵があり、機能だけでなく食事中の見栄えも良くなるので、いつもの山ご飯が美味しく思えるといった嬉しい効果も。また金属製から木製といった素材の違い、デザインも個性的なモデルが展開され、選ぶ楽しさがあるのもポイントです。
テーブルは日帰りからテント泊まで、あったら便利な山道具なのです。
登山でおすすめのテーブルランキング!
今回は登山で使用できるテーブルでおすすめのテーブルをランキング形式でご紹介します。ランキングのポイントは、軽量性・耐久性・サイズ・素材・設置の簡便さを考慮して決定しました。
8位【キャプテンスタッグ】アルミロールテーブルコンパクト <ナノ>
出典:キャプテンスタッグ
素材 | アルミ |
重量 | 600g |
耐荷重 | 10kg |
サイズ |
330×215×105mm |
収納サイズ |
50×40×300mm |
価格 |
6,600円 |
40年以上の歴史を持つ日本のアウトドアブランド、キャプテンスタッグ。キャンプで使用するアイテムを中心にラインナップされている中で、コンパクトに折りたためてツーリングやピクニックに最適なテーブルがアルミロールテーブルコンパクト <ナノ>です。
天板表面にアルマイト加工が施されているので耐摩耗、耐食性に優れ、耐荷重もハイキングの使用には全く問題ない10kgです。
頑丈なテーブルで様々な用途に使用できますが、600gという重量が本格的な登山への対応は難しく、シチュエーションが限定されるため、8位としました。
7位【ベルモント】ヤマタク
素材 | 桐 チタン |
重量 | 205g |
耐荷重 | 約5kg |
サイズ | 210×280×55mm |
収納サイズ |
105×280×24mm |
価格 |
9,900円 |
キャンプ・登山用品を展開するアウトドアブランド、ベルモントの木製テーブルです。
登山で木製製品が活躍するのは少ないですが、このヤマタクは205gとアウトドアの使用でも問題ない重量に、木製製品の課題点である火器の取り扱いも、付属のチタン天板を使用することで補っています。
組み立ては脚を天板にセットして、裏面にあるドローコードでテンションをかけて完成です。
機能性も基本的なポイントは抑えながら、ヤマタクの魅力は木製テーブルとしての佇まい。山での食卓が美しくなり、箸が進みます。
機能性はありながらも、木製による耐食・耐久性の懸念点から、今回は7位としました。
6位【エバニュー】Alu Table / Fire
出典:エバニュー
素材 | アルミ |
重量 | 233g |
耐荷重 | 約5kg |
サイズ | 295×186×93mm |
収納サイズ |
295×186×13mm |
価格 |
8,800円 |
クッカーをはじめとした多種多様なアウトドアギアを展開するエバニュー。シンプルながらテーブルに必要な機能を備えているのが、Alu Table / Fireです。
天板にはアルミを使用し、熱々のクッカーでも使用でき、本体は加熱による変形の心配がなく、脚を取り外せば1枚の板なので、メンテナンスも簡単です。
またA4サイズで広々としているので、クッカーの他にも小物を置いておくこともできるのも嬉しいポイントです。展開も足を広げるだけなので、初めてテーブルを使う人でも安心です。
とはいえ、安定性はやや心許なく、広々としたA4サイズの天板は折り畳めず収納場所が限定されるので、今回は6位としました。
5位【pep cycles】テーブル
出典:pep cycles
素材 | カーボン・アルミ・チタン(脚) |
重量 | 91±2g |
耐荷重 | 約5kg |
サイズ | 220〜190×170×77mm |
収納サイズ |
170×954×mm |
価格 |
12,650円 |
長く使え、使う人の好みで様々なカスタマイズができるというコンセプトをもとに、自転車やアウトドア向けのアイテムを展開するPepcycles。機能を損なう事なく小さく収納できるキャンプギアカテゴリーのTiNYのラインナップにあるのが、テーブルです。
食事で必要な最小限のアイテムが置けるスペースの確保に留めたことで軽量性を実現、素材もカーボンとアルミを採用し、薄く必要十分な強度とすることでコンパクト性も十分です。
このテーブルの面白いところは二枚で構成した天板を最大で30mm離すことができる点で、片方を調理、もう片方にコップなどを置くといった使い分けが可能なところ。天板を組み合わせることができ、調理もできるアルミと組み合わせたり、熱には弱いが軽量に特化できるカーボンを選択するなど、ユーザーの好みに合わせるといった工夫が魅力です。
とはいえ組み立てが少し面倒で慣れが必要な点や、安定性という面から今回は5位としました。
4位【SOTO】フィールドホッパー
出典:SOTO
素材 | 天板:アルミニウム、スタンド:ステンレス、専用収納ケース本体・ひも:ナイロン、ひも留め:樹脂 |
重量 | 約395g |
耐荷重 | 約3kg |
サイズ | 297×210×78mm |
収納サイズ |
297×110×19mm |
価格 |
6,985円(オンライン通販価格) |
日本を代表するアウトドアブランドで、火器やクッカーなどを主に展開するSOTO。フィールドホッパーはSOTOのテーブルを代表するロングセラーモデルです。
特筆するのは開くと瞬時に脚が展開され、すぐに使用できるという独自の構造。登山でのテーブルを使用するユーザーを大きく広げたといっても過言ではなく、組み立て不要でストレスフリー なギミックです。
天板はアルミを採用し、必要十分な厚みと安定感のある脚も加わり、不安なく調理が可能です。
297×210×78mmというサイズで、クッカー、バーナー、コップなどを置いてもまだ余裕があるので、ハイキングからテント泊まで、どんな山でも頼りになります。また一回り大きいLサイズもあり、登山だけでない幅広いシーンで活躍できます。
高い人気を誇るフィールドホッパーですが、重量が395gと重く、装備を切り詰めたいときやUL装備では選択肢として難しいことから、今回は4位としました。
3位 【ANOBA】ULソロテーブル パンチング
出典:ANOBA
素材 | アルミ ステンレス |
重量 | 約76g |
耐荷重 | 約1kg |
サイズ | 240x130x60mm |
収納サイズ |
260×130×15mm |
価格 |
7,800円 |
2020年に立ち上げた大阪発のアウトドアブランド、ANOBA。自らあ愛せるギアというコンセプトから生み出されたギアの中で、軽量性をとことん追求したモデルが、ULソロテーブル パンチングです。
外観からもその追求するスタンスが窺い知れ、100gを下回る軽量性は、UL装備としても選択できます。
軽いことに目線がいってしまう同アイテムですが、凹凸が出ないように特許技術を使用した接続部、縁を立ち上げてアイテムの落下防止機能を付与するなど、機能性も損なっていないのも大きな魅力です。
存在感ある外観にぎゅっと詰まった機能、そして圧倒的な軽量性はどんな山行にも対応してくれます。
必要十分な機能を備えていますが、荷重が約1kgとアイテムを選ぶこと、組み立てはシンプルながらやや時間を要することから、今回は3位としました。
2位【factory-b】level
出典:factory-b
素材 | チタン カーボン アルミ |
重量 | 約88g |
耐荷重 | 約4kg |
サイズ | 140x240×5〜55mm |
収納サイズ |
140×240×5mm |
価格 |
11,000円 |
釣具を展開するブランド、factory-bのアウトドア向けテーブルが、levelです。
シンプルで特筆する部分があまり見えないように感じますが、このアイテム最大の魅力は、高さが無段階で調整できるという点です。
この無段階調整機能が存分に発揮されるのは、凸凹としたテント場。他のテーブルでも多少の凹凸は対処できますが、それでもテーブルが置きづらくなる場所が出て、ベストポジションとはならないこともあります。
levelは脚それぞれの長さを調整できるので置き場所に迷うことがありません。それでいて組み立ても複雑ではないので、設置から組み立てがストレスなく行えます。
耐荷重も必要十分、重量も100gを下回る軽量性も持っているので、登山で使用するテーブルとして万能といえるモデルです。
唯一、内に絞られる脚で安定性という点で今ひとつというところで、今回は2位としました。
1位【wildspirits】テーブル パンチタイプ
出典:山旅
素材 | アルミ ステンレス(ネジ) |
重量 | 約82g |
耐荷重 | 約4kg |
サイズ | 140x240×60mm |
収納サイズ |
140×240×11mm |
価格 |
7,980円 |
今回1位となったのが、群馬発のアウトドアブランド、wildspiritsのテーブルです。
重量が82gという軽量ながら、耐荷重4kg、かつ使用には4本の脚を展開するだけというシンプルな構造により、徹底的なストレスフリーと高い機能性を誇ります。
特化した機能こそないものの、使用において大きな不安点が見つからない高機能性こそが、このテーブルの魅力です。ブランドページにもある「シンプルを追求して軽量化へ」を見事に体現し、どんな登山でも使用できるアイテムに仕上がっています。
重量は18g増加しますが、天板がフラット仕様のものもあり、好みに応じて選ぶことができます。
テーブルを使って山ご飯を楽しく快適に
登山で不可欠な食事という時間を楽しく快適にしてくれるテーブル。多彩なモデルが展開されているので、好みに合わせて選ぶ楽しさがあり、軽量性・コンパクト性・安定性などのポイントを見ることで、後悔のない選択ができます。
今回のご紹介が、皆さんのテーブル選びに役立ったら幸いです。