ワンパターンになりがちの山ご飯。
全然頑張らなくていいのでほんの少し材料を変えるだけで、いつもと違うメニューが楽しめます。しかも後片付けがらくちんなので【スタンドコジー】は私の山登りには欠かせません。
山旅 X-PAC製スタンドコジーについて
今回から新しく登場するのは斜めの格子模様が特徴的なデザイン、X-PAC製のコジー。
X-PACと言えばお洒落なザックに使われているイメージです。
防水性が高く破れにくいのだけど、このコジーはループに紐を通して斜め掛けできたり、ザックのウエストベルトに着けたりという使い方ができるので、いずれそういうふうに使うことを考えると生地がしっかりしているのはありがたいです。
「アルファ米を歩きながらもどし、どこか途中でザックから取り出して食べる」というのを宮之浦岳縦走でもトムラウシでも他の山でも幾度となくやってきたので、食料がすぐに手に届くところにあると便利すぎます。
でも今日は低山でしかもおろしたてなので大事にザックの中に入れてきました(笑)
White・Gray・Black の3色展開、汚れが心配だけど、かわいい白♪を選びました。
実はカトラリーケースとお揃いなのでそれだけで気分が上がります。
スタンドコジーで作る台湾まぜそばレシピ
主な材料は「丸美屋 台湾まぜそば」で、これがないと始まりません。以前作ったと時はコンビニで調達、なかなか見つけにくいので今回はロハコで買いました。レトルトで常温保存、賞味期限が1年くらいあるので常備していてもいいですね。
材料(1人分)
- 台湾まぜそば 1/2パック
- 冷凍うどん 1パック
- トッピング用に刻みネギと海苔はお好みの量
- 水 250cc
- フリーズドライスープ 1個 お好みのもの
今回は無印の豚汁を持ってきています
①クッカーに水250ccとうどんを入れて火にかけます。
②沸騰するのを待っている間にシェラカップにフリーズドライスープをセットします。
③底にうどんがくっつかないように混ぜつつ、うどんがしっかり温まったら、火からおろしてシェラカップに湯切りします。
湯切りする時はフォークなどでうどんを押さえてうどんが滑り落ちないように気を付けます。完全に湯切りせずにクッカーの底に少し水分を残すのがポイントです。
④ジップロックSサイズに台湾まぜそばの素を入れます。
今回二人で来ているので1パックを半分に分ける作業をここでやりました。
この作業は家でやっておいた方が楽できて持ち帰るごみも減ったのにと思いました。
⑤コジーにセットしたら、クッカーのうどんを全部ジップロックに移して底からよく混ぜます。ネギと海苔をトッピングしたらもう完成です。
モッチモチの台湾まぜそばが出来上がりました!
すぐにできてとてもおいしいです♪
おニューのコジーの使い心地ですが、以前の物と同じく内側にアストロフォイルがはってあるので保温性はかなり期待できます。
厚めだけどめちゃくちゃ軽く、厚く感じる分しっかり自立して扱いやすいです。
Sサイズのジップロックがぴったりですね!
底にソースが余る場合があるので、替え玉風におにぎりやライスフレークを入れて食べることもできます。
なぜわざわざコジーに移して食べるのかは次の写真で分かります。
もしこのジェットボイルの中で完成させていたら、クッカーの中はどうなっていたことでしょう?
ソースで一切汚れることもないし、湯切りの時に水分をちょっと底に残しておいたことでうどんのこびりつきもほとんどありません。薄く畳んだジップロックを家に帰ってポイするだけです。
食後のコーヒーのお湯もこの同じクッカーですぐに沸かすことができます。
たまたま前の日に友人が山頂で飲むコーヒーを職場に差し入れで持ってきてくれたのですが、開けてみるとなんと細挽きのもの!
クッカーはすぐにでも使える状態だけどせっかくの細引きなのでマキネッタを使いました。
エスプレッソされるシュゴゴゴ~という音は一瞬だけで、また鳥たちのさえずりが聞こえてきました。春のそよ風の香りとコーヒーのいい香りが合わさって辺り一面に広がっています。
こういう至福の時間、食後の一杯はやめられません。
火気禁止の場合の作り方
▲湯切り前の写真
火気が使用禁止の場合はステンボトルに熱湯を入れて持っていきます。
冷凍うどんは家で一度ゆでてジップロック×コジーにセットして持っていきます。
ステンボトルのお湯を200㏄位注いでうどんを温めてから、フリーズドライスープ入りのシェラカップに湯切りします。
湯切りし終わったうどんに台湾まぜそばの素を絡めて完成です。
この時は具無しでしたが、具は色々アレンジできます。
ステンボトルで一回湯切りしただけではコジーの力を借りたとしてもうどんはアツアツにはならず、シェラカップのスープもちょっとぬるかったけど、それでもじゅうぶん食べられるメニューになりました。
もう少し温かくする場合は2回湯切りを繰り返します。その場合は1回目の湯切りの湯は別のタッパーか何かに入れて帰る必要があります。
▲写真は宮島 前峠山でステンボトルの湯で調理した時の物 2024.2.7.
どちらでも状況に応じてお好みの作り方でチャレンジしてください。
もちろんレトルトに頼らず一からソースを家で作るのもいいですね。
まだまだ他のお手軽メニューも考え中です。
今回調理した場所(山頂広場は火気禁止なので山頂からは少し移動しています)
【神ノ倉山】(かんのくらやま)561.5m
広島県広島市安佐北区井原と安芸高田市向原町にまたがり、最寄りはJR井原市駅で駅からハイキングもできる低山です。
北回りの比較的緩やかなAコースと、南回りの急坂のコースがあり、ぐるりと周回することもできます。
山頂付近は個人が私財を投じて整備した公園になっていて車で上がることもできます。
県内では数少ないパラグライダーの離陸場があり、そこからの眺めは爽快です。春は色々な種類の桜が長い期間楽しめます。時期を同じくミツバツツジがあちこちに咲き、この後の季節は山頂広場では藤棚は紫色の花で埋め尽くされます。
6月からは半月ほど楽しめるハンカイソウの黄色い絨毯は谷まで一面に広がり、ヤマツツジにも会えます。紅葉の秋まで待てずにまだまだ足を運びたくなる山です。
(神ノ倉山 パラグライダー離陸場 2024.4.14.撮影)
(パラグライダー離陸上から山頂の間にあるハンカイソウ群生地 2022.6.19.撮影)