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2990円で手に入る『ウルトラストレッチドライEXジョガーパンツ』!ユニクロのパンツが登山に使える?良い点と悪い点を深掘りしてみた

2990円で手に入る『ウルトラストレッチドライEXジョガーパンツ』!ユニクロのパンツが登山に使える?良い点と悪い点を深掘りしてみた

ユニクロのパンツはメンズだけでも640種類もあります。これだけの種類の中から5〜8月ぐらいまでの暖かい季節における登山での使用に適したパンツを吟味した結果、個人的に最もおすすめできるのが「ウルトラストレッチドライEXジョガーパンツ」です。今回はこのパンツをおすすめする理由を素材とデザインから紹介するとともに、より高価なアウトドアブランドからリリースされているパンツと比較してどのような違いがあるのか、ウルトラストレッチドライEXジョガーパンツの注意点を紹介していきます。

ウルトラストレッチドライEXジョガーパンツが登山におすすめの理由:素材編

暖かい季節における登山でパンツに求める機能としては大きく2つあると思います。

  • 足上げを妨げない優れたストレッチ性
  • 汗をかきづらい素材と汗をかいた時の乾きの速さ

まずストレッチ性については非常に優れたストレッチ機能を持つ素材で岩場をよじ登ったり大きく足上げしても突っ張り感がありません。ユニクロの製品ページでは縦横自在に伸びるウルトラストレッチの機能と記載があります。その他のメーカーでは2wayストレッチとか4wayストレッチなどと表現されるストレッチ機能についてですが、ウルトラストレッチドライEXジョガーパンツは4wayストレッチと言い換えることができます。

  • 2WAYストレッチは上下もしくは左右に伸縮する
  • 4wayストレッチは上下左右に伸縮する

という機能の違いがあります。ウルトラストレッチとかエアロストレッチとか4wayストレッチなど表現が様々ですが、メーカーが独自の表現で言い換えているだけなので、伸びるという点においては違いがないのですが、程よく伸びるのか、ものすごく伸びるのかという性能の違いがあり、ユニクロのウルトラストレッチは非常によく伸びるストレッチ性能があることを表現しています。

次に汗をかきづらい素材についてですが、東レとの協業による回収ペットボトルから生まれたポリエステル繊維を使用した素材「ドライEX」を使用しています。この素材はユニクロのエアリズムにも使用されている素材で、汗をかいてもすぐ乾くドライ感と抗菌防臭機能、接触冷感機能が備わっています。

実際にスプレーを使って水を吹きかけた際に素早く拡散して、素早く乾いていく様を見ることができます。おおよそ3分もすれば水を吹きかけた場所は乾いています。

ウルトラストレッチドライEXジョガーパンツが登山におすすめの理由:デザイン編

ジョガーパンツという名の通り裾に向かって細くなるテーパードシルエットなのですっきりとした見た目で、風が吹いてもバタ付きづらく、また足元が見やすいデザインです。

ウエストは内側紐通しで全体に調整ができないゴムが入っています。ベルトループはなく腰回りは非常にシンプルです。

ポケットはハンドウォーマーポケットが備わっていて内側は目の細かいメッシュ素材です。さらっとした肌触りのポケットです。

ヒップポケットは10%付きのポケットが右側についています。過去のモデルはこの位置にポケットがなかったので2024年モデルから取り付けられています。

裾はストレッチ素材が備わっていて丈詰めはできません。ハイカットやミドルカットの登山靴と合わせた時にはズボンが上からかぶりません。この辺りは好みが分かれる点です。

より高価なアウトドアブランドからリリースされているパンツと比較

ウルトラストレッチドライEXジョガーパンツの価格は税込みで2990円と驚くような価格です。より高価なアウトドアブランドからリリースされているパンツと比較した時にどのような違いがあるのか紹介をします。

最も履いていて違いを感じるのは重量です。ウルトラストレッチドライEXジョガーパンツはMサイズで約244gで決して軽いパンツとは言い難いです。ウルトラストレッチドライEXジョガーパンツと同様の季節に履けるパンツとして例えばティートンブロスのスクランブリングパンツの135g、山と道のLight5-PocketPantsの153g、パタゴニアのテレボンヌジョガーズの170gと比較すると歩いている際の足回りの軽やかさは大きな違いを感じます。これは長距離を歩く時にはさらに心地よさに差があると実感すると思います。

素材においては登山用パンツと比較してリップストップが施されていない耐久性の弱さが気になります。ティートンブロスのスクランブリングパンツは同じくリップストップは施されていない極限まで軽量性に特化している素材であることも注意が必要です。

リップストップ部分の糸を太くするとどうしても生地重量が重くなり、通気性も低下しがちですが、それでも引き裂き強度や生地のハリ感は登山中のパンツとしては重要視した点です。

素材においてもう1つお話をすると耐久性撥水が施されていない点が挙げられます。登山中に小雨に見舞われたり、草木などについた夜露や雨のしずくがズボンに付着することは非常に高い確率で考えられます。ウルトラストレッチドライEXジョガーパンツは全く撥水加工がされていないパンツなので水が付着したら吸水しダイレクトに足を冷たくします。

これらのことを考えるとウルトラストレッチドライEXジョガーパンツは登山の中でも日帰り登山やハイキングだけに留めること、また前日に雨が降っていない山域に足を運ぶ時などに限るというような使い分けをすることが重要です。

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