登山をする時に使用する道具ではないんだけれども、僕にとってはなくてはならないアイテムというものが存在します。これらのアイテムは登山を便利にそして快適にしてくれるアイテムです。ぜひ皆さんもアイテムをチェックいただき登山準備の道具として取り入れてみてください。
登山装備重量を知る重要性
自分自身がどのような登山装備を使っているのか重量という視点で確認したことはありますでしょうか?例えばテント泊登山で言うと、テントやシュラフ、テントマットなどの宿泊道具は何グラムあるのか?食事を作るための道具は何グラムあるのか?このように各道具の重量を知ることで、自分の持っている道具が世の中で販売されているものと比べて重いのか?ということがわかります。
そして登山道具を軽量化しようと考えた時に、何の道具を変えるべきかという手段が明確になります。TANITAの計量器などに乗せることができるものとそうでないものがあるので、乗せることができないものはラゲッジスケールを使って重量を測りましょう。
またラゲッジスケールを使ってベースウェイトではなくパックウェイトを知ることで、あの時の登山はつらかった、今回の登山は楽だったなどの実感を装備重量視点で知ることができるようになります。
また登山仲間と共同装備がある時に、バックウェイトを同重量に揃えようと考えた時に、ラゲッジスケールがあると重量が明確になり、その情報をもとにペース配分や相手への気配りも可能になります。
ありとあらゆるジッパーに塗布して快適化
ザック、ジャケット、スタッフバッグのジッパーは登山中に開け閉めが多いことが想定できます。この時にグローブをした状態でもすんなりとジッパーの開け閉めができると非常に快適です。硬くてジッパータブが滑ったり、少し強く摘まなければジッパーが開かないのは登山中にストレスを感じます。
だからジッパーワックスをありとあらゆるジッパーに塗布して、滑りを良くします。ジッパーワックスを使わなくてもロウソクのロウを塗るのでも同じ効果を実感できます。僕はたくさんのジッパーに頻繁に塗布するのでペンタイプで塗りやすいジッパーワックスを使っています。
塗り方は簡単で、ジッパーワックスのペン先を強く押し込むとペン先にワックスが滲み出てきます。その後締めた状態のジッパー部分に軽く抑えるように塗布して、ジッパーを数回往復させなじませていきます。ジッパーの滑りが悪いところは何度か繰り返してなじませていきます。
アウトドアの嫌な臭いを分解消臭
汗や皮脂汚れによる嫌な匂いは洗うことで基本的には落ちるとされていますが、どうしても臭いが取れない化繊素材のTシャツやジャケット、テントや登山靴、ザックなど嫌な臭いを取り除くときに使っているのがファイントラックのマルチ消臭スプレーです。
この消臭スプレーは肝臓や腸内環境の悪化によって皮膚から出るアンモニアガスによる疲労臭、イソ吉草酸と呼ばれる足で増殖した菌によって生じる酸っぱい匂いなどに効果がると実感しています。天然樹脂の樹皮から抽出された天然ポリフェノールが配合されたサスティナブルな成分なので、安心して使用することができます。靴には片足5プッシュ程度。ザックやテントやウェアなどは20cmほど離して全体が軽く湿る程度にスプレーします。
自宅で洗濯や乾燥をした後に嫌な匂いが残っているときに使うことはもちろん、車で登山に出かけた時に車中が汗臭さでいっぱいになることを防ぐ時にも使うことができます。車中用、自宅用と必ず2つ常備しています。
地面にヘルメットやザックを置かない
登山スタートや登山終わり、また休憩施設などでザックをそのまま地面に置くと、山の中であれば虫がザックの中に入ってきてしまったり、また軽量なザックを持っている場合は素材を傷つけてしまう原因になります。
そんな時に便利なのがヒーロークリップです。静止状態での耐荷重は18キロ、クリップ本体の重量は実寸で22gです。
このクリップはコンパクトに折りたたむことができて、様々な角度に変形して物をひっかけておくことができます。ザックだけでなく山の中で濡れた沢靴や靴下などを木に引っ掛けておいて乾かすこともできるし、ランタンなどを様々な場所にかけて吊るしておくのにも便利です。
単純にシンプルなカラビナとして使うこともできます。先端部分は滑りづらい硬化プラスチックが使用されていています。
ガスが残ったガス缶を有効活用
OD缶に少しだけガスが残っている時に皆さんはどうしていますか?僕はSOTOのフィルアダプターを使って充てん式ガストーチにガスを充てんしています。使い方は簡単でOD缶の先端部分がねじ式になっているので、この部分にフィルアダプターを回して装着します。
装着した後、ガストーチに強く押し付けてガスを充填します。強く押し付けないとガスが漏れてしまうので注意しましょう。そして充填する時は換気のいい場所で行うようにしてください。
このようにフィルアダプターを使うことでOD缶の中身を使い切ることができます。OD缶に限らずスプレー缶の破棄方法として、必ず中身を使い切り、中身が残っている場合は換気の良い場所で放出しその後処分という流れがルールとなっています。
これを行わないと不燃ごみを回収したごみ収集車の火災を誘発してしまい大事故につながってしまいます。OD缶を使って山を楽しむならば、処分の方法まで責任を持って行うように心がけましょう。