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耐久性と軽量性を併せ持つ・登山から普段使いが可能な中型ザック『ミレー・クンブマウンテンクルーズ37』

耐久性と軽量性を併せ持つ・登山から普段使いが可能な中型ザック『ミレー・クンブマウンテンクルーズ37』

ミレーとは1930年代にショルダーストラップ付きのバッグを販売したのがスタートで、高所登山向けのバックパックにおいては歴史あるフランスのブランドです。1964年にはその当時非常に目新しい、ザックにナイロンの使用を開始するなど新しいことにチャレンジしながらもハードな登山でもしっかりと使用できるプロダクトに定評があります。

今回はそんなミレーのザックの中でも登山やハイキング、そして普段使いも可能な中型ザック『クンブマウンテンクルーズ37』を紹介します。

まずはじめにこのザックが使用している素材や重量などのスペックを紹介し、特徴あるデザインと実際に使用した感想、豊富なポケットとデザインについてレビューしていきます。

ミレー・クンブマウンテンクルーズ37のスペック

登山用ザックは山の中で破れてしまっては大変です。そのようなことがないように必要な耐久性とザック容量に適した背負い心地を鑑みた軽量性を併せ持つザックというのは個人的に非常に重要だと思います。その後にポケットの数や使い心地などをチェックして自分のスタイルに適したザックを選ぶようにしています。

クンブマウンテンクルーズ37は容量37Lに対して重量は1060g、素材には420デニールの高密度ナイロン素材で耐久性を備えています。この容量は他ブランドのザックと比較すると圧倒的な軽さとまでは言えませんが、平均より軽量だと言えます。以下は思いつくままに近い容量のザックの重量をリストアップしたものです。

  • ドイター・フューチュラPro36:1,580g
  • ロイター・GUIDE34+8:1,180g
  • グレゴリー・ジェイド33:1,470g
  • オスプレー・ケストレル38:1,920g
  • オスプレー・タロン36:1210g
  • ハイパーライトマウンテンギアウェイポイント35:666g
  • 山と道 MINI2(SizeL28-38L):408g

背面長はMサイズで49cmで、男女兼用モデルです。ウエストベルトの位置を調整することができます。僕は身長179cm、体重67kgでウエストベルトは3段階の中でも一番長い位置にセットしています。

特徴あるデザインと実際に使用した感想

まずはじめに背負って思ったのは体へのフィット感です。比較的軽量なモデルだからショルダーハーネスのクッション性は豊かでしっかりと幅のあるショルダーハーネスとウエストベルトで体をしっかり固定します。

特にウエストベルトは腰部分をしっかりと積み込むデザインでホールド感がありながらも、本体とウエストベルトががっちりと固定されていないので、ほどよく腰の動きに追随してくれます。だから腰荷重で歩きやすいザックだと感じました。

背面部分には通気性とクッション性にすぐれたパッドが縦に2列入っていて中心部分は風の通り道になっており、背中の汗を抑制してくれます。

メインのポケットはユニークな作りで、U字でジッパーを開けガバッと中のものを取り出すことができます。このジッパーはダブルジッパーなので開け閉めがしやすいこと、また非常にジッパーがスムースでザックのトップに設けられたループ部分を手に持って下に押し下げたら一気に開くことができます。

このジッパーは止水ジッパーではないので雨が降ったらレインカバーは必須です。

雨蓋はついておらずシンプルな作りなのは個人的に好きな点です。ザックの中に装備を詰め込んだら上部のストラップをバンジーコードの好きな位置に引っ掛けて固定をします。残念なポイントとしてはこのバンジーコードに引っ掛けるプラスチックハードウェアがバンジーコードに引っ掛けづらいデザインで、ここは少し改良して欲しいなと思いました。

背負い心地を大きく左右するしっかりとしたフレームはザックの形をかたどるように360度張り巡らされていて、装備の容量に左右されず背負い心地を維持してくれます。

豊富なポケットとデザイン

メインのポケット以外に大小様々なポケットが付いています。

まずはじめにフロントポケットはジャックの上部にマチ付きのジッパーポケットが備わっています高さは約16cmほどで、決して高いとは言えませんが、マチがついているので容量は結構あります。ただしフロントポケットに重いものを入れると安定した歩きを損ねてしまうので、軽量なウィンドブレーカーや地図、その日に食す行動食などを入れておくのに便利です。

ザックの中心から下の部分にはメッシュポケットが備わっておりバンジーコードで外側から圧縮することができます。この部分には登山中にすぐに取り出したいレインジャケットやザックカバーなどを収納しておくのに便利です。

サイドにはフロントポケットの下部に設けられたメッシュと同じ素材のメッシュポケットが2つ備わっており、ボトム部分の小さなポケットにはボトルなどを収納しておくのに便利です。また上部には何を入れるか迷ってしまいますが、グローブや行動食で出たゴミなどを収納しておくのに便利です。

メインポケット内部にはノートパソコンを収納できるスリーブポケットが備わっています。ショルダーにもメッシュポケットが備わっており、この部分にはボトルやスマートフォンなどが収納できる大きさではないので行動中にすぐに手に取りたい行動食などをしまっておくのに良いでしょう。

ウエストベルトはL字型に開閉するマチ付きのジッパーポケットが付いています。

その他ホイッスル付きのチェストストラップや、ショルダーハーネスとヒップベルトにトレッキングポール固定用のバンジーコードが備わっていたり、トップにヘルメットホルダー等を連結できるD環があるなど、多くの機能を用意したザックに仕上がっています。

近年テント泊登山の軽量化が進んで、登山装備も軽くコンパクトなものが多くなってきました。そうするとこれくらいの容量のザックでテント泊登山も無理なくできるようになります。このようなシーンでアタックザックが必要になる時はウエストベルトだけを取り外して使用することができます。

そんな使い方を考えた時に、ペットボトルぐらいの大きさのものをウエストベルトに収納できたら良いのにと思うのですが、ジッパーポケットの中には収納できませんが、外側に設けられたバンジーコードでペットボトルを固定することができます。

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