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今絶対行くべき美しい離島 姫島

今絶対行くべき美しい離島 姫島

今回は【今絶対行くべき美しい離島 姫島】の山旅を紹介します。

(スナビキソウの蜜を求めて飛来してきたアサギマダラ   2024.5.5.姫島 みつけ海岸)

姫島(ひめしま)は大分県の北部、国東半島の伊美港からフェリーで20分の所にある離島です。

広島県に住む私からみたら、ここも瀬戸内海?と不思議な感じがしますが、正真正銘ここは島全体が「瀬戸内海国立公園」に指定されている、とても自然豊かな島なのです。

姫島という名前は古事記神話に由来し、また「姫島七不思議」と言われる伝説が古くから語り継がれていて、その場所をめぐるのも魅力の一つです。

(姫島七不思議のひとつ「浮洲(うきす)」の説明  観音崎登山道前 海岸沿い)

姫島は火山活動によって生まれた7つの山(一番古いもので30万年前)が、堆積した砂によって陸続きになってできている島です。

今回はそのうちの最高峰「矢筈岳266.6m」と、美しい観音崎のある「城山62m」に登ります。

そして【今絶対に行くべき】理由もおって紹介します。

アクセス

離島なので伊美港からフェリー乗船の一択です。

各方面からのアクセスは以下、姫島村公式サイトを参考にしてください。

https://www.himeshima.jp/access/

「伊美港から姫島に渡るフェリー」の前に、「徳山から竹田津に渡るフェリー」を紹介します。

私の住んでいる広島からは、高速道路を使って下関経由で九州に渡り、福岡方面からの最寄りの宇佐インターで下りる、というのが普通考えられる行き方です。

でも今回訪問したのはゴールデンウィークの最中だったので渋滞必至の陸路は避け、徳山(山口県)~竹田津(大分県)間は「スオーナダフェリー」を利用しました。

本来広島から車だけなら 4時間30分 320キロかかる所、フェリーを使うと 3時間45分 140キロの行程です。

これにはフェリーでの移動も入れての計算になるので、もっとわかりやすく、車の運転にかかわる数字だけで見ると1時間半 90キロ で済みます。

運転手さんの負担を考えると、どんなに楽なのかわかりますよね。

ただ、気を付けないといけない点もあって、

車の場合は予約が必要(インターネットは2日前まで、それ以降は電話)、

乗りたい便が満車なら時間を変える必要があります。一日5便、深夜の便もあります。

出航時間30分くらい前から車の乗船が始まるので、それまでに手続きを済ませないといけません。手続きには車検証の提示が必要です。混雑などを考えると出航一時間前には到着していた方が良さそうです。

ターミナルにも船内にも売店はありません。船内にカップ麺の自販機や自由に使っていい電子レンジはありました。食事する場合は持参しましょう。

乗ってしまえばあとはゆったり2時間の船旅、ごろ寝エリアで仮眠しても良し、デッキで海を眺めても良し。

旅行気分も高まるし海の上は渋滞もないし、フェリーを選んで正解でした。

スオーナダフェリー 徳山~竹田津

https://www.suonada.co.jp/index.html

竹田津港に到着したら、姫島に渡るために伊美港に移動します。移動時間は車で7分です。

実際には私たちはすぐに行かずに由布岳(新日本百名山)に登っています。

「道の駅 くにみ」で車中泊をした後、翌日の2便、朝730伊美港発のフェリーに乗船しました。

(姫島フェリー これに乗って上陸しました)

車は1017台乗船できるようですが、予約という文字はどこにもありませんでした。

伊美港には無料駐車場があるので車は置いて行くことにしました。

ここからはわずか20分の船旅なのであっという間です。

時間や料金は、姫島村公式サイトを参考にしてください。

https://www.himeshima.jp/access/

姫島港から観音崎・千人堂へ

7:50姫島に上陸しました。

目的が「アサギマダラの乱舞」だったのでそこまで徒歩で行くつもりでしたが、フェリーターミナルでとあるポスターを発見!

無料バスが、しかも今日5月5日から!こんな便利なものは利用しないと!

(蝶のシーズン以外も島内を巡回する無料バスが常時走っているようです)

始発の9:10までに1時間あるので、徒歩で観音崎まで行くことにしました。

道中見つけたトイレ。こういう建物がいたる所にあって、水洗でペーパー付き、掃除も行き届いて安心でした。

早歩きで20分、「観音崎登山道入口」に着きました。

ここは姫島の7つのピークの1つ「城山 62m」の登山口です。

階段状になっている所が殆どで、とても歩きやすい遊歩道でした。

最後の下りの階段は急なので、慎重に下りた先に見えたものは・・・

なんてかわいい!いや、かわいいって言っちゃいけないかもしれないけど!

鬼から千人の人をかくまったと言われる「千人堂」です。

千人堂が建っているのは崖の端っこ、そこから見えるこの入り江は観音崎火口です。

黒曜石の断崖が美しく、天然記念物になっています。

ここから見える夕陽はとても綺麗なんだそうです。いつか見てみたいです。

姫島港からみつけ海岸へ

早歩きでターミナルの方へ戻ったのでバスの出発にはまだ10分余裕がありました。

さっき通った時には閉まっていたレンタサイクルのお店が開いていたので、

無料バスはやめて自転車を借りることにしました。

デポジット無しの最初の1時間200円、あとは1時間増すごとに100円追加。

なんてリーズナブル!ママチャリでもこの金額で借りられるなら十分です。

レンタサイクルのいい所は、行動範囲も広がるし、時間短縮できるし、楽ちん。

ネモフィラ畑があったので立ち止まりました。寄り道も気兼ねなくできます。

(ネモフィラ畑 みつけ海岸に行く途中)

姫島は観光産業の他に漁業が盛んな島で、特に「くるま海老の養殖」が盛んなようです。

くるま海老の養殖場を今回初めて見ました。

後でくるま海老料理、どこかで食べられないかなぁ。

(姫島くるま海老養殖場 みつけ海岸に行く途中)

今日の姫島の一番の目的地、みつけ海岸の駐車場に到着しました。

レンタサイクルの所で教えてもらったけど、アサギマダラは今日みたいに風が強い日や雨天の時は葉の裏でジッとしているらしいです。

アサギマダラに会えるかな・・・

わぁ!かわいいーーー飛んでいます!

パタパタというより、ぴょんぴょん跳ねているように飛んでいます。

アサギマダラは、姫島のみつけ海岸のスナビキソウの蜜を求めて5月上旬から6月上旬頃、南の地から渡ってくるそうです。

今日は5月5日、まだシーズン初めなので数は少ないけど乱舞しています

写真でその様子を撮るのはなかなか難しいですね。動画ではうまく撮影できました。

(花の蜜をすうアサギマダラ)

休息したのちは涼しい北の地に向かって飛び立ちます。

秋になると姫島の中の、こことは離れた場所に休息しに再び飛来してきます。

私が訪れた2024年5月5日の8時は60匹の飛来が確認されたようです。

10日後5月15日の8時はなんと700匹の飛来が確認されたそうです。

この看板の写真にあるような乱舞が見られるのですね?見てみたいです!

今年は6月中旬までアサギマダラの姿は確認できるそうですよ。

【今絶対行くべき】と言いたくなる理由が、これで分かったでしょう?

もし今回の最盛期を逃したとしても、また秋にもチャンスがあることを覚えておいてください。

みつけ海岸から矢筈岳(やはずだけ)へ

連れが最高峰に登りたい、というので矢筈岳登山口に向かいました。

幸いどの山よりも一番近い場所にありました。

(矢筈岳登山道などの標識と後ろには矢筈岳)

近い場所にあるといっても、綺麗な所があるとつい脱線してしまうので

そういう時間も計算に入れないといけません(笑)綺麗なタンポポ畑!

(使っていないグランドにタンポポが一面咲いている。後ろには矢筈岳)

「石碑」がある所を入っていくと、登山口に辿り着けることをレンタサイクルの所で教えてもらっていました。これですね!

登山口へ続く道は上り坂でしたが、舗装されていたので自転車でも走りやすかったです。

途中から傾斜が急になったので最後の方は押して上がりました。

この標識の50m位手前に車5台は止められそうな土の駐車場がありました。

10:15登山スタート

登り始めはこんな感じ、展望はないけど雰囲気のいい森の中を歩くことになります。

スタートから17分で五合目です。苔が多くちょっと滑りやすいけど危険個所はありません。メマトイなどの虫はこの日はいませんでした。

ちょっと南国チックな感じがします。

この時期、ムサシアブミがたくさん咲いていました。

大きすぎる葉が特徴なのと、花ではないけど花に見える部分がちょっとグロテスクですね。

アサギマダラ目的で登山の予定はなかったので、普段着にトートバッグで渡ってきて入山しています。靴だけ登山靴を履いています。

トートバッグは両腕通せばザック風に背負えるのが分かりました(笑)

綿シャツを着ているので、普段の登山用のシャツの機能性の高さを実感するいい機会となりました。結構蒸し暑いです。

「このまま最後まで展望がなかったら怒るよ?」と冗談を言いながら、ラストスパート!

「あと5分や」

姫島最高峰 矢筈岳266.6m 登頂しました!

わぁ~山頂は広くて国東半島が見渡せる!

普段から風が強い場所なのか、山頂にはサッシ扉付きの権現様が祀ってありました。

展望台に上がってみました。

ここから眺める景色は山頂に登った人だけが得られるご褒美でした。

景色を楽しんでから同じ道を戻りました。11:25下山完了、トータル70分でした。

姫島グルメ

姫島に渡ったなら「姫島くるま海老」を食べないと心残りです。

下山中に電話で確認して、直前だったけど予約を入れることができました。

登山口から自転車で5分のところにある「もりえい」です。

活魚・お食事処 もりえい

  • 姫島村2295
  • TEL.0978-87-3666
  • 午前11:30~午後5:00(要予約)
  • 午後5:00~午後10:00(要予約)

海老のしゃぶしゃぶや踊りなど、フルコースの御膳もあったけど、今はもう11時半。

フェリーに間に合わなかったらいけないので、ボリュームを抑えました。

連れが注文したのは天ぷら定食。

生の海老も食べたかったので、単品で海老の刺身も注文しています。

頭を残すように言われました。後で唐揚げに加工してもらえるようです。

私が注文したのは次の写真、エビフライと生海老の定食です。

もうプリプリ!甘い!プリプリ!甘い!の繰り返し。生海老は必ず食べるべき

さっきの海老の頭ですが、抜き取らずに首のところでポキンと折って、胸部の脚を頭と一緒に残すのがポイントかと思います。

具になる部分がたくさんあった方が、よりおいしい唐揚げになると思います。

海老の刺身の頭部が変身して戻ってきました。

ありがたくておいしいサービスでした。

レンタサイクル

まるい商事

  • 姫島村南206610
  • TEL.0978-87-3505
  • 午前830? 900?~午後6:00

HP8時と記載、8時過ぎにまだ開いていませんでした。直接問い合わせて下さい)

フェリーは13時発、自転車は出航15分前に返却完了です。ペイペイ支払いできました。

ここでちょっとしたお土産も購入しました。

姫島港から伊美港へ、竹田津港から徳山港へ

竹田津港14:20分発の徳山港行きの予約を入れているので、

姫島港13:00発のフェリーに乗りました。

所要時間20分なので13:20分に伊美港到着です。

伊美港から竹田津港までは車で7分、13:30頃には竹田津港に到着できます。

車検証など見せる乗船手続きは出航1時間前から30分前までに行えばいいので

じゅうぶん余裕がありました。

竹田津港からは20分遅れの14:40に出航したものの、無事に徳山に帰港できました。

国東半島でのおすすめスポット

すぐに徳山に戻らない場合は、竹田津港から車で西へ約23分の真玉(またま)海岸に行くのもおすすめです。日本夕日百選のひとつで日没直後でもこの美しさです。

(大分県豊後高田市臼野 真玉海岸 2024.5.4.撮影)

今絶対行くべき理由

姫島は6.99平方km、島の長さは東西約7km、南北約4kmのとても小さな島です。

年平均気温17.5℃と温暖で雪はほとんど降らないので1年じゅういつでも行けそうです。

でも【すぐにでも行ってみたい】と思ったのではないでしょうか?

今回訪問した場所を手書きの地図で示してみました。

訪れたのは港から近い場所、行き当たりばったりでもこれだけたっぷり楽しめたけど、西には登山できる達磨山(だるまやま)、東には灯台や珍しい拍子水温泉などや他にもまだまだまだまだ回りたいところがたくさんあり過ぎます。

姫島みどころ(姫島村公式サイトより)

https://www.himeshima.jp/geopark/geo-site/

他の観光地の様に賑わっていてもおかしくないのに、静かに過ごせる姫島。

島内には何軒か宿泊できるお宿もあるので、次回はゆっくり泊りで行きたいです。

アサギマダラの乱舞の時期に合わせて【今絶対行くべき美しい姫島】であると同時に【今絶対行きたくなる美しい姫島】の山旅紹介でした。

アサギマダラの乱舞の様子もわかる、姫島のyoutube動画もあります。

https://youtu.be/KcTvI2c4Sto

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