登山用クッカーとして持ち歩いているものの多くがエバニューのもので、いずれもよく考えられた作りで登山でお湯を作ったり、食事をするときにストレスなく料理をすることができます。僕が長年使っているエバニューのアイテムにはチタン製のTi570FDCup、Ti400FDCup、TiDemitasse220FH、MP500Flatがあり、登山装備の軽量化にインパクトを及ぼしてくれます。
今回はこの定番軽量クッカーの仲間に加わった新たなアイテムを3種類紹介します。
料理の幅を広げてくれる「エバニューTi250cupNH」
まず初めに紹介するのがハンドルがない、コンパクトで見た目が何とも可愛らしいエバニューTi250cupNHです。
スペック
- サイズ:外径93×深さ42mm
- 容量:250ml
- 質量:24g
- 素材:純チタン(国内製造)
他のクッカーと比較すると深さが42mmと浅く、僕の場合はアヒージョをこのカップの中に入れることでバケットにオイルがつけやすかったり、柿の種などのちょっとした乾き物を入れるためのお皿としてとても使いやすいです。
またビールやウイスキーなどを楽しむためのコップとしても使えるし、1個あると何かと便利なアイテムです。
このクッカーはエバニューの他のクッカーとのスタッキングにも優れていて、例えばMP500Flatには素晴らしいフィット感でスタッキングをすることができます。
さらに105,110などのガス缶を中に入れるとピターっと綺麗にハマってザックの中でクッカーが暴れても全く音がしません。
さらにさらに優れているのはTi400FDCupとTiDemitasse220FHを今までスタッキングして山に持っていくことが多かったのですが、これらのカップの隙間に Ti250cupNHを収納することができるんです。このように直接火にかけることができるカップがあることでスープ、お酒、おつまみ、メインディッシュなどを分けて入れておけ、コンパクトに持ち歩くことができるようになります。
山でステーキを楽しむための「NICKTSUCAM」
スペック
- サイズ:123×10mm
- 質量:9g
- 素材:ステンレス(SUS821L-1)
僕は日帰り登山や縦走登山の1日目は、凍らせたお肉を持っていき、山の中でステーキを楽しむことが多いです。この時お肉を裏返したり、お肉の横でエリンギなどのお野菜を焼くのにとっても便利なのがエバニューNICKTSUCAMです。
素材はステンレスの中でも反発力の強い高強度のDUPLEXを使用しています。DUPLEXは2相ステンレス鋼で耐久性が高いので小さいんだけれどもしっかりとお肉や野菜を掴むことができます。こういう小さなトングってふにゃふにゃしていて使いづらいものが多いのですが、手に持って物を使うとよくわかりますがかなりしっかりとした剛性のある作りであることがわかります。
そして先端は丸みを帯びたギザギザの加工がなされていて麺などをすくうのにも使いやすいんじゃないかと思っていますがまだ試すことができていないです。
料理のしやすさ抜群「U.L.Alu.Pan14cm」
スペック
- サイズ:径140×深さ50mm
- 容量:600ml
- 質量:117g
- 素材:アルミニウム(チタンプラズマ加工)
エバニューの中で最も軽量なアルミ製フライパンに位置付けられるアイテムがU.L.Alu.Pan14cmです。U.L.Alu.Panは14cmの大きさが最も小さく、16、18、20と2cm刻みで4種類の大きさがあります。
僕が使っている14cmは600mlの容量があるので1〜2人用の鍋料理や炒め物を作るのにちょうど良い大きさだなという印象です。
このアルミフライパンはDura-Liteという薄くて硬い特殊なアルミ素材を使っています。だから火にかけるとすぐにフライパンの中が熱くなり非常に熱伝導率が高いことが分かります。だから使う時はコーティングへのダメージを少なくするために空焚き状態にしないように注意しています。
内側はチタニウムのプラズマコーティングで焦げ付きづらく、様々な料理を楽しむことができます。炒め物、焼き物、鍋料理、パスタなどなど、深さ50mmというサイズ感もお気に入りポイントです。