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秋冬のアクティビティに欠かせないパタゴニアのベースレイヤー「キャプリーン・サーマルウェイト・ジップネック」

秋冬のアクティビティに欠かせないパタゴニアのベースレイヤー「キャプリーン・サーマルウェイト・ジップネック」

パタゴニアのキャプリーン・サーマルウェイト・ジップネックはベースレイヤーに位置付けられます。このアイテムは通気性と程よい保温力を備え、寒い季節で汗冷えを防ぐ行動着として信頼のおけるアイテムです。今回はキャプリーン・サーマルウェイト・ジップネックのスペックを詳細に紹介し、その上で実際に着用した際のレビュー、またよく比較されるR1と何が違うのか紹介をします。

キャプリーン・サーマルウェイト・ジップネックのスペック&デザイン

冒頭にお話しした通りキャプリーン・サーマルウェイト・ジップネックはベースレイヤーです。素材にはポーラテックのパワー・グリッドを使用し、肌にあたる側は凹凸の素材であることが最も特徴的です。この凹凸による特徴についてはこの後の「実際に着用した際のレビュー」で詳細を紹介します。

重量はスペック上で176gとあります。僕は身長が約180cm、体重66kgでMサイズを着用しています。このサイズでの重量は220gです。かなり違いがある印象です。

シルエットはスリムフィットで体にフィットする作りです。これによって肌に付着した汗を素早く吸収する働きがあります。

フードはなく首を包み込むジップアップのみでレイヤリングしやすい特徴があります。Mサイズの着丈が約69cmに対して、ジッパーが約27cmなので、着丈の長さの約40%の開閉を行うことができます。

袖口部分には簡易的なサムホールがついており、手首を覆い隠すことができる以外に、この上からミドルレイヤーを着用する時に袖が捲り上がりづらい特徴があります。

ベースレイヤーという位置づけなのでジッパーが直接当たらないような施しや、フラットシーム仕上げで肌に縫製部分が当たりづらく快適な着心地です。ザックを背負った時に肩に縫製箇所が当たらないようにデザインされています。

キャプリーン・サーマルウェイト・ジップネックを実際に着用した際のレビュー

僕が主にキャプリーン・サーマルウェイト・ジップネックをベースレイヤーに活用するのは、晩秋から初冬、厳冬期です。特に標高差がある登山やバックカントリースキーで、発汗を抑えるのに役立ちます。薄手のメリノウールのベースレイヤーと比較すると、少し暑く感じるので、ハードなアクティビティで着用する時は、ものすごく寒いか、風が強いかといった環境に限ります。

暑く感じるという点について、もう少し深掘りすると、僕は比較的暑がりな方だと思います。その上で汗のリスクを考えるので、ベースレイヤーはメリノウール性の薄手のものを選ぶことが多いです。寒がりな人や、行動がゆっくりな人は、キャプリーン・サーマルウェイトを幅広く活用することができると思います。

素材に使用しているポーラテックのパワー・グリッドは、凹凸のある面とフラットな面を兼ね備えています。この2つの面は二重構造になっていて、直接肌に触れる凸部分で汗を吸収したら、凹んだ面に汗を移動させます。その後表のフラットな面に移して汗が乾いていきます。

だから汗が乾いていく時には濡れた素材が直接肌に触れることなく、これによって気化熱が奪われづらいので肌が冷たくなることを防ぐことができます。

キャプリーン・サーマルウェイトが採用しているパワー・グリッドは中でも最も軽量且つ通気性に優れた素材なので、登山などのハードなアクティビティに向いています。

凹んだ面は透け感が高いことからわかるように、通気を促し、凸部分は柔らかく起毛した素材で保温を行います。この通気と保温のバランスに優れたのがポーラテックのパワー・グリッドで、非常によく考えられた素材だと思います。

登山で活用する時はジッパーを全開にして、冷たい風を直接体の中に送り込んで発汗を防ぎます。寒くなればジッパーを閉じ、暑くなればジッパーを開けるという繰り返しで、ウェアの着脱が比較的少なく行動することができるのはジップネックの良さだと思います。

シルエットはタイトなので腕まくりをしても、しっかり腕にフィットして落ちることがないのも良い点です。暑ければ腕を捲って行動することもできます。

キャプリーン・サーマルウェイト・ジップネックとR1プルオーバーの比較

そもそもキャプリーン・サーマルウェイト・ジップネックはベースレイヤーなのに対し、R1プルオーバーはミドルレイヤーに位置付けられます。

そしてスペック上、R1プルオーバーは332g、Mサイズを所有していますが実際に測ってみると310gです。こちらはスペックよりも軽いですね。

R1プルオーバーもキャプリーン・サーマルウェイト同様、ポーラテックのパワー・グリッドを採用しています。このようにグリッド面が大きく異なり、素材の厚みも大きく異なります。しかしながら機能についてはキャプリーン・サーマルウェイトもR1プルオーバーも同様で、保温性と通気性のバランスに優れてます。

R1プルオーバーはパタゴニアの中ではフリースという扱いで紹介されており、寒冷な状況下で保温力に優れたミドルレイヤーです。

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