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白砂山、静寂の中で望む絶景
白砂山は群馬県境トレイルの中核をなし、標高は2,139.7メートル。長野県、新潟県、群馬県の3県の境に位置しています。この山は「日本二百名山」や「ぐんま百名山」にも選ばれ、美しい景色と豊かな自然に恵まれてます。また、白砂山は三国山脈の一部であり、谷川岳や苗場山などの名峰と連なる稜線を持ち、関東からのアクセスも良好な日帰り登山エリアです。
にもかかわらず知る人ぞ知る感ある白砂山、訪れる登山者は少なく静寂に包まれた山中で、誰にも邪魔されずに絶景を独占。人混みを避け静かな環境でリフレッシュしたい方にぜひ訪れてほしい場所です。
白砂山へのアプローチは野反湖から
白砂山への登山ルートは、初夏のキスゲで知られる野反湖からのアプローチが一般的です。野反湖は標高1,500メートルに位置する、周囲12キロメートルのダム湖で、「天空の湖」とも呼ばれています。
湖畔には遊歩道やキャンプ場が整備されており、トレッキングや周辺の山々への登山、釣りなどを楽しめます。
秋には紅葉が山を彩ります。特に紅葉の時期に訪れると素晴らしい景色が広がり、10月上旬から中旬にかけ山々が赤や黄色に染まり、その美しさは息をのむほど。そんな白砂山の秋の魅力を大公開！
■野反湖展望台兼案内所より出発
【このレポートはアーカイブ、10月16日(日)の山行記録です】
野反湖登山案内センター/野反湖展望台兼案内所よりスタートします、広い駐車場と快適なトイレ・休憩施設がありますが、日曜日のこの日は人影まばらと言いますか車11台のみ。明け方は曇り空でしたが次第に晴れる予報でした。
10月16日、湖畔の白樺は落葉し、紅葉への期待値は低かったのですが、登山道入り口から程なくして見事な紅葉の中に身を置くこととなります。
まだほとんどスタート地点なので、あまり見とれてる訳にはいきません。そこからハンノキ沢を渡渉します。この辺りは渓流と紅葉の彩が気持よい場所です。
地蔵峠を越えると植生は針葉樹主体となり、見晴らし無いので景色は退屈。けっこうな急登ですが小さな登り返しも多くイラっとします。
■堂岩山から先の大パノラマ
登ること2時間半、変化の無い景色に飽きてきた頃、堂岩山山頂に到着ですが視界は無く、パートナーと「ここはツマラナイ山だねー」などと会話しますがそこからチョット先が凄かった！
ここは凄いじゃないですか！ここまでの退屈な樹林帯から、谷川岳から万太郎に至る風景に似た美しい稜線を魅せてくれます。同じ山系ですから植生と地形は近い訳です。
南を見れば伸びやかな山肌に集う素晴らしい秋の華。
北面を見れば荒々しい山肌を這う素晴らしい秋の華。
堂岩山から先は、伸びやかな稜線を行くヴィクトリーロード！って感じではなく、登り返しが多く体力を消耗します。
でも、進むたびに景色はより美しく。この日は遷ろう霧の合間を射す光と黄葉とのコントラストが素晴らしい絵にしてくれました。
美しいけど幾度となく小さな登り返しを強いられ、なかなか白砂山には至れません。
でも凄いでしょ、ここ。こんな景色を見たことあります？？ 見たくなりますよね！
ガスが抜け、白砂山の頂きが見えてきました。まだこんな登るのか、、、プチラスボスです。
■白砂山の頂へ、復路も素晴らしい絶景を
堂岩山から1.5時間、登山口から４時間弱。白砂山山頂に到着。
平らな台地が見えますが、苗場山の山頂です。
三国、谷川岳方面はガスに阻まれ見通せませんでした、ちょっと残念。
さて下山、行きとは異なる日差しが新たな景色を魅せてくれます。
このレポートはSupported by HEXAR 公式アカウントでは山旅風景の美しさ・楽しさを配信しています。
■アフターは六合の秘湯 応徳温泉「くつろぎの湯」
下山したら何よりも風呂、一刻も早く風呂でしょう。応徳温泉は群馬県中之条町にある知る人ぞ知る名湯。応徳温泉の最大の特徴は泉質。「黒い湯花」と「白い湯花」を持つ珍しい温泉は、硫黄泉の持つ温かさと、肌に優しいなめらかさが特徴で登山の疲れを癒してくれます。「くつろぎの湯」は、道の駅六合のすぐそばにあり、ゆっくりと温泉を楽しむことができる魅力的な場所です。野反湖・白砂山を訪れた際には、ぜひ立ち寄ってみてはいかがでしょうか。
■入浴料金 大人：500円※ 子供：300円 幼児：無料
■受付時間 平日・休祝日：12:00～20：00（最終入場:19：30）
■水曜日定休
