いよいよ真打、秋山・絶景紅葉巡りの〆にW景勝地へ
今回ご紹介の景勝地、裏巻機渓谷&古峰山の例年の紅葉見頃は10月下旬から11月上旬ですが、2024年の秋は残暑の影響から1週ほど遅れてます。先週末10月27日の谷川岳にいましたが一ノ倉沢の麓、湯檜曽川周辺のブナはまだ色付き初めと黄葉前線の歩み遅く。今年の裏巻機渓谷の紅葉見頃は11月3日以降となりそうです。2024年10月31日現在、11月7-8日に強い冬型による降雪が予測されてるので(そこで一気に落葉の可能性もありますが)、11月9-10日は新雪と紅葉のコントラストが最高の景色を魅せてくれるかもしれません。裏巻機渓谷はゲート開く7時から行動開始なら11時には余裕で戻れます、そこから車で30分ほどで古峰山登山口、古峰山トップまでは1時間以内なので絶景の掛け持ち、ダブルでお得な山行きとなります。
裏巻機渓谷:日本屈指の絶景紅葉、感動マシンガン
裏巻機渓谷は新潟県は南魚沼市、五十沢キャンプ場の奥に位置しゲートから車で10分弱、五十沢渓谷沿いの片道2.5キロのトレッキングコース。両岸は高さ数100mの絶壁が屏風のようにそそり立ち河床は巨大な岩石が連なります。その岩肌にもみじ・楓・松の樹林が美しい秋の絵を描き上げます。 次から次へと現れる絶景に感動の連続、前に進めなくなります。ほぼ横移動のルートなので危険個所は有りますが労することはなく。でもここは新潟屈指、いや、日本屈指の紅葉の景勝地と言い切ります。
4年前までは絶景独占の秘境でしたが、近年はその魅力が広く知れ渡り、紅葉シーズン週末の駐車場が早朝から満車、地元の方が整理誘導に追われるほど賑わいをみせる状況。渓谷内の遊歩道は多くの人で賑わい、ハシゴやロープを順番待ちする光景も珍しくありません。
かつての静けさは失われつつありますが、その魅力は変わらず是非訪れてみてください。あまりの素晴らしさに翌年は多くの友人を誘って戻ってくることになります。
古峰山(こがらさん)の紅葉:知る人ぞ知る絶景・その魅力。
「古峰山」という山名を聞くのは初めての方が多いと思います。新潟県南魚沼市姥沢新田にある古峰山は標高710メートルの里山。裏巻機渓谷の裏、すなわち巻機山の麓の位置する古峰山は、かつては巻機権現登山道の一部として、多くの人々に親しまれてきました。神字川と姥沢川が両側に流れ、麓は魚沼コシヒカリの最高標高栽培地帯「台原」が広がる豊かな自然に囲まれています。一見すると地味な里山ですが秋には周囲と明らかに違う「異次元の紅葉」を見ることができます。
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■「裏巻機渓谷& 古峰山」1日で回るダブル絶景。
【このレポートはアーカイブ、2023年11月3日の山行記録です】
7時、五十沢キャンプ場の入口で環境保全協力金500円を払いキャンプ場奥のゲートへ。裏巻機渓谷登山道まで車で7~8分です。
みやて小屋の駐車場へ、ここが起点となります。
どこを見ても美しい秋の錦なんですよ。
7時40分スタート、流麗なブナ林を行きます。1日で2か所回りますが特に急ぐことなく。
スタートからいきなり絶景、割石沢。一見、危険そうですがルート・足場はしっかりしています。
ここは燃えるような、とか黄金の輝きとか普通の秋の慣用句では言葉が足りません。
至る所に小さな滝が潜んでいます。
夫婦滝は、裏巻機渓谷の中でも特に人気のスポットの一つ、その名の通り二つの滝が寄り添うように流れ落ちます。
8時50分、トレッキングコース終点の取水口へ。ここは五十沢川から水を引くための施設。ここから先の登山道は巻機山・牛が岳まで繋がってますが登山スキルの高い上級者向けです。
ここに日が差すと、より素晴らしい景色となりますが、それは10時半以降です。
ピストンでも帰路の渓谷は違った表情で魅せてくれます。
水平歩道を少し下って不動滝。これだけでも観光地が成り立つレベル。
帰路は行きかう人が増え、ハシゴ・ロープ待ちで往路より時間を要します。
11時、トレッキングコーススタート地点に戻ります。行きより1時間近く時間を要したのはロープ・ハシゴ待ちだけではなく、渓谷に日が射し秋の絶景がより美しく、立ち止まる時間が多くなったからです。渓谷の美しさを堪能するなら9-10時スタートが良いでしょう。
■古峰山トレッキングスタート。
五十沢キャンプ場 より30分かからずに、古峰山登山道入り口に到着する距離ですが、コンビニ寄ったりお昼ご飯食べたりとで12時40分から登山開始です。
登山道は整備されてますが、斜度は結構きつい。脹脛の筋肉に負担かかる感あります。
10分ほど登ると田園地帯を臨む展望が開けます。
いくつかのロープ場も登ること30分、いきなり眼前に現れる凄い紅葉錦絵。
秋の彩を煮込んだと言いますか、紅葉の神様がありったけの絵具で塗り潰したがごとく。奥の巻機山山麓と比べても明らかに異次元の輝き。
13時15分、周回しなければ40分以内で登れる山頂は紅葉の舞台セットのごとく。
紅葉のトンネルとはこれのことでしょう。
登山道を散歩する毛虫も極採色なんですよ(閲覧注意)
14時15分、下山です。日が落ちるまでまだ時間があり、裏巻機渓谷の時間配分を多くとるか、古峰山の周回も可能です。
古峰山全貌、漫画のような可愛らしいシルエット。小さな里山と思いきや紅葉の玉手箱、上部からは想像の遥か上行く絶景パノラマ。皆さまもぜひ裏巻機渓谷とセットでお楽しみください。
■巻機山キャンプ場
金城の里 で汗を流した後は巻機山キャンプ場で幕営もお勧めできます。もちろん裏巻機渓谷の入口、五十沢キャンプ場は素晴らしいキャンプ場ですが、誰もいないキャンプ場でゆっくり、ひっそりと楽しみたいならこちらでしょう。割引沢の雄大な懐に抱かれるキャンプ場なのにマジで人がいなくて怖いくらい。でも洗い場・トイレはしっかり整備されキャンプ場としての不安はいっさいありません。
そんなキャンプのおともにHEXAR UL1.5 が活躍すること請け合いです。軽さ48gとテント泊のために開発したランタンですが、トレッキングポール、太めのタープポールでも巻き付いて固定する利便性は「どこでも吊るせる・照らせるランタン」。発売以来人気で在庫無くなっちゃいましたが、11月半ば以降ににサードロット入荷予定、ご検討ください。
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