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サンカクスタンド秋の感謝祭〈前編〉

サンカクスタンド秋の感謝祭〈前編〉

01 | サンカクスタンド秋の感謝祭

もじゃまるさん、秋の感謝祭のイベントに参加させていただいた。
実はこのイベントには一つエピソードが。昨年ボランティアスタッフが募集されていた時に、「タイミングが合えば参加しようか〜?」とジュンと話していたのだが、私らがノロノロしている間にあっという間に締め切られ、タイミングが合えばなんてぬるいことを言っている人気ではないんだな、と思ったことがあった。
登山YouTuberであるもじゃまるさんが、ご自身が経営されるアウトドアショップ、サンカクスタンドの2階ではじめたこのイベント。年々出展の規模も参加者の規模も増え、登山YouTuberの中でも、そのファンの方たちの中でも、年に1度の貴重な交流の場になっているそうだ。
ボランティアとしての参加のエントリーすらできなかった時、「まあ、いずれ出店者として呼ばれたいね」と言いながら、参加できなかった事実を自分たちの中でうやむやにしていた。そんなことがあったのを、1年越しに思い出したのは、ありちゃんからのお誘いだった。

ありちゃんとは、登山の漫画家「ありを」さん。このコラムにも何度か登場しているが、私はありちゃんが過去にやっていたYouTubeの視聴者で、そこから漫画家に転身するところをSNSで見届けていた。そして彼女が出版した本のサイン会で初対面、なんやかんやあって、今お友達だ。ありちゃんとの出会いは、こちらの記事にまとめています。

ありちゃん(とその相方のリョータくん)は、大人になってできた大事なお友達。そしてそのありちゃんから「11月3日、もじゃまるさんのイベントに出店することになったんだけど、山歩きJPの2人お手伝いに来てくれないかな?」と打診があった。そんなの「行く」に決まってる。
イベント自体元々興味があったのはもちろん。大好きなありちゃんのお役に立てる機会だなんて、そんなお誘い嬉しいに決まっている。
ありちゃんとリョータくん、ジュンと私の4人で作戦会議を重ね、私たちも一部グッズを置かせてもらうことになったりするなどありながら、当日を迎えることとなった。

02 | 今日のテーマ

今回の私たちの目標は「出店者の中で1番目立つこと」。その上で、今回の私たちの圧倒的アドバンテージは2つ。1つ目は、ありちゃんの等身大(?)パネル。そして2つ目は、ブースとして使うタープがとてもでかいと言うことだ。
1つ目に関して、ありちゃんは「絵描き」なので、可愛いイラストをたくさん生み出すことができる。ありちゃんのイラストと、パネルの相性が抜群だった。ありちゃんのアイコンから、くまやオコジョのイラスト、花やキノコにまで可愛く命が吹き込まれ、それをブースのそこらじゅうに散りばめた。遠くから見ても、世界観が確立しており、絵本の中の世界みたいだった。


2つ目に関して、元キャンプ業界のジュンのアドバンテージが存分に生かされていた。全長9mのタープを私物で持ってるって、どゆこと?4人で作戦会議をしている時、ありちゃんに「今、イベントで使うテントを買おうと思ってるんだけど、目立つ可愛いやつが良くて、どんなのがいいか相談に乗って欲しいんだ」と聞かれたのに対し「私9mのタープ持ってるけど」とサラッと言うジュンさすがに頼り甲斐ありすぎてかっこよかった。「出店者の中で1番目立つこと」という目標にマッチしすぎていて、逆にこのイベント以外でのこのタープの使い道がわからなかったので「逆になんで今までこのタープ持ってたの?」と聞いたら「目立って女子を喜ばせたいから。」と即答されて、男前だった。「え、じゃあ今までこのタープで女子を喜ばせて来たってこと?」時いたら「いや、今まで女子いるところで使ったことない」と言われ、ちょっと謎ではあったが。とにかく、一番目立つという目標に対し、「デカさ」っていう物理の打ち手をとっているのが、ウヴォーギン的な圧倒的強さで好きだった。私は身長が人より高いおかげで、大抵のムカつくことは「色々言ってるけど私の方がでかいからな」で自尊心を保つことに成功しているので、デカさでねじ伏せる考え方はめちゃくちゃ好み。

なんてったってとてもでかいので、タープを張るのはジュンと私とリョータくん3人の役目になり、それ以外のパネルなどを設置するのはありを店長のお仕事となった。が、当然「タープってなんだろ〜」から今日が始まっているので、ジュンの指示をもらわないと何もできないわけで。今日は1人ではなく、リョータくんと2人でジュンからの指示待ち人間を徹底した。リョータくんは「今から私と同じ動きして」など、私は「ユウちゃんはペグを持って私のあとをついてきて」などと、明らかに何もわかっていない人向けの明快な指示をたくさんもらうおかげで、堂々と仕事をすることができた。


3−1で会場設営を進め、レジ周りなど整理したら、10時前には私たちの今日のブースが完成。隣のアドさん、アンザイさんのところにはみ出しそうになって、何度も謝りに行ったり幅を直しりした。ごめんなさい。

03 | イベントに関わってくださるみなさん

会場の外には、1時間前からお客さんが長蛇の列をなしていた。会場には山旅旅の柳原さんがいたり、アソビビトのお姉さんがいたり、オガワンドの小川さんがいたり、私たちが今まで仲良くさせてもらってきたいろんな方が集結していた。他にも、個人的に面白くて大好きな高倉さんとかも、また会えて嬉しい。私はこういうイベントがめちゃくちゃ楽しい。「大人の本気の文化祭」って感じで超楽しい。私は高校時代の文化祭で自己顕示欲が爆満たされる経験をしてしまっているためか、文化祭みたいな雰囲気に逆コンプレックスのようなものを感じてしまっている。つまり自分が自分でない感覚になるくらい、めちゃくちゃハイテンションになっちゃう。
ほぼスキップしながら「やっなさ〜ん!ちっす〜!」って感じで、柳原さんに挨拶しにいった。忙しいのに対応してくれた。あと、新作のキャップを2人で被って宣伝してよ、と渡してくれた。柳原さんほんとギバーで好き。アドさんとアンザイさんは初めましてだったけど、挨拶したら山歩きJPを知っていてくださったらしく、嬉しかった。一瞬しか話してないけど、2人ともほわほわしていて好き。
たっかーさんたちも初対面で挨拶したのだけど、一緒にいらしてたもんちゃんが、私の会社の同じGの女の子に似ていて、明るくて大好きになった。
そんなことをしながら、完成した自分たちのブースを遠目でみたら、どっからどうみても「ありを商店世界観爆誕」してて、それもさらに私のハイテンションになっちゃうから困っもんだ。圧倒的脇役を徹底するため、うちにあった服の中で一番スタッフ感が出せるようにパーカーを着ていくことにしていたのに。脇役らしからぬテンション感になってしまったので必死に隠そうとしていた(多分隠せてない)。

プレオープンの時間が1時間ほどあった。その時間でのんびりレジ周りについて確認したり、他の出店者さんの雰囲気をちら〜と見に行こうと思っていたのだが、ここで嬉しい誤算が。ボランティアスタッフさんや他ブースの方などが会いにきてくれて、プレオープンの時点でショップがちょいと忙しくなった。そりゃそうだ、他の店を見に行っていいのは全員同じ条件。なんで私らだけが他の店自由に回れると思っていたんだろう。(そう思ってたのは私だけだとは思う)

今回、山歩きJPとしての出店での目玉は、ジュンがこのイベントのために間に合わせてくれた、「山歩きカレンダー2025」。カレンダーは2年前にも2023年バージョンを販売していたが、忙しさにかまけて2024年はだせなかった。満を持しての2025年、そして今年は迎えてくださる視聴者さんのお顔が直接見えるということで、とても楽しみだった。


そのカレンダー、プレオープンの時に買ってくださったお客さんがいた。ステッカーを買っていただけるのも嬉しいけど、一番気合を入れて作っているカレンダーを買ってもらえると嬉しさが倍増する。


こうして、プレオープンの時間からいろんな方と交流していたら、あっという間に時間に。
北海道からきたお客さんが一目散にありをブースに向かってきてくれているのをみながら、「すぐに場所がわかるくらいありちゃんの世界観のブース」にできているのかな、そしてそこに山歩きJPも馴染んでいますように、と思った。

続きはまた書きます。

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