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無印良品の軽量ダウンジャケットは登山に使えるか!?

無印良品の軽量ダウンジャケットは登山に使えるか!?

今回は、わずか税込5990円で手に入れることができる、無印良品の最軽量ダウンジャケット「軽量ダウンノーカラージャケット」を購入したので、登山での使用に適しているかという点について、レビューをしていきたいと思います。まずはスペックとデザインの特徴を紹介し、ユニクロやモンベルのダウンと比較して、どのような点が異なるのか、更に僕なりに考える登山での使用方法について紹介をしていきます。

スペックとデザインの特徴

触った瞬間に非常に柔らかく、表生地には独特な光沢感があり、税込5990円は他のダウンジャケットと比較してみて驚きの価格です。
カラー展開も豊富で、6色展開です。僕が手に入れたカラーはグレイッシュブラウンです。

サイズはメンズでS,M,L,XL展開で、同じデザインでは女性展開はありません。女性はベストタイプを選ぶことができます。僕は身長180cm、体重65kgでlサイズを着用しています。

重量はLサイズで169gと非常に軽量です。軽さの理由は襟がないノーカラータイプであること以外に、750フィルパワーのダウンを使用していること、また憶測ですが表素材には15〜20デニールのナイロン素材を使用しています。この素材はリップストップではないので、山で着用している時に木に引っ掛けるなどして破れてしまったら、止まることなく破れてしまうのでダウンが一気に抜けてしまうので注意が必要です。

表地には撥水性が施されており少しの雨であればそのまま着用していてもすぐにダウンが濡れてしまうということがありません。

裏地は静電気発生を抑制するナイロン素材を使用しており、脱ぎ着が多く、乾燥している冬の時期の登山シーンでパチパチと嫌な音がしないのは良い点です。

ダウン量は触った感じ非常に少ない印象ですが、着用すると暖かく感じ、必要最低限の保温力を備えたダウンジャケットという印象です。

フロントにはジッパーではなくスナップボタンを採用し、ハンドウォーマーポケットにも開口部分中心にスナップボタンが備えられています。左右のポケットはどちらもポケッタブル機能を備え、ポケットをひっくり返しながら本体を全て収納することでコンパクトにすることができます。

内側にも左右に縦型のポケットが備わり幅19cm、深さ21cmの収納力があります。なので冷やしたくないグローブをを収納するのに便利で、比較的厚みのあるタイプのものまで収納することができます。

ポケッタブルした後のサイズは約15×15×9cmでふわふわとした状態でコンパクトになるので、ザックの隙間に収納するのに便利だと思います。またループが備わっているのでカラビナでカバンなどに引っ掛けておくこともできます。

袖口には平型のゴムが内蔵されています。バインディングなどが何もないので、1cmほどの縫い代が手首に当たって少し気持ち悪く感じることがあります。裾はゴムなどは何もないシンプルな構造です。あまり大きなサイズを選ぶと冷気の侵入が気になります。

ユニクロやモンベルのダウンと比較して、どのような点が異なるのか?

最も異なるのが、ノーカラータイプで首を温めるのには適していないということ。またフロントはジッパーではなくスナップボタンが採用されているという、この2点です。

その分非常に軽量に仕上がっています。

ブランド製品名重量※フロントフィルパワー素材
ユニクロウルトラライトダウンジャケット¥6,990215g(M)ありジップ750憶測
15〜20デニール
ユニクロウルトラライトダウンジャケット/NANODESIGN¥6,990228g(M)ありジップ750憶測
15〜20デニール
無印良品軽量ダウンノーカラージャケット¥5,990169g(L)なし(ノーカラー)スナップボタン750憶測
15〜20デニール
モンベルスペリオダウンジャケット¥18,150190gありジップ80010デニール・リップストップ

このように表で比較してみると、ノーカラーであり、スナップボタンを使用しているのにもかかわらずモンベルのスベリオダウンジャケットと比較して約20g程度しか変わらないのは、素材のデニール数の違いが大きな要因であることがよくわかります。

無印のダウンジャケットのみポケッタブル機能がついており、ユニクロとモンベルのダウンジャケットは別でスタッフバッグが付いています。登山に持っていく保温着として考えた時にはポケッタブル機能が付いていると便利だと思うことが多いので、この点無印良品のダウンジャケットは良いと感じます。

また「スペックとデザインの特徴」で話しましたが、袖口にバインディングが付いていない、ダウン量が少なく感じる点は価格の安さの理由を感じてしまうところで残念に感じました。その点ユニクロやモンベルは価格の安さを感じさせない、よく考えられたデザインだと思います。

もっと詳しいダウンジャケットの比較はまた別に行います。

登山での使用方法

アウターという位置付けの保温着として考えると、ノーカラータイプで首を温めるのには適しておらず、フロントはスナップボタンなので冷たい空気の侵入が気になります。実際に着用していて、冷たい風に当たると、首が冷えると体幹が冷え、ダウンジャケットの下が薄手だと寒いと感じます。

このことからも上にシェルジャケットを羽織ることを前提にして考える使い方が適していると感じます。いわゆるインナーダウンです。3シーズンの中でも暖かい季節の登山であればバックアップとして無印のダウンジャケットを加えるのも良いと思います。

僕はこのデザインを有効活用して体幹をしっかり温めることを目的としたインナーダウン使いが良いと思います。レイヤリングをした時に首回りがすっきりとすること、スナップボタンによって好きな箇所を開けて換気調整が容易に行えること、またシルエットがゆったりしていて動きやすいことなどが良い点です。

使うシーンとしてはスキー、雪山登山、運動量が少ない冬のハイキングなどで、軽量なミドルレイヤーと組み合わせて保温調整を容易にするのが良いと考えています。こうすることで暑ければ脱いで発汗量を抑え、寒ければ着用して保温力をブーストさせることが可能です。

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