■南牧の地に麗しの至宝
群馬県は南牧村、千余年の歴史重ねた不動寺の霊山。そこは展望良い観音岩、九十九谷の岩壁、馬ノ背渡り、鷹ノ巣山の絶壁。規模は小さいながら山の魅力と程ほどのリスクが凝縮された盆栽の趣き。何より不動寺の歴史が醸す本物の重みに、真紅の輝きが重なる晩秋の景色には感嘆。群馬の秘境、限界集落と言われる南牧の地に麗しの宝石を見る思い。皆様に是非とも勧めしたい場所の一つ。
例年、境内の紅葉見頃は11月20日頃ですが、今年は10日ほど遅れ11月下旬-12月初頭、つまり今週末11月30、12月1日頃に上州最後にして最高の晩秋の輝きとなりそうです。11月24日現在、週末の群馬中部は晴れ予報。
■黒滝山:ちょいとデンジャラス、スリル満点の登山道
黒滝山は歴史と豊かな自然が調和、喧騒とは無縁の静寂な空間が広がる山です。標高870メートルの山頂からは、雄大な山々のパノラマが広がり、四季折々の美しい風景を楽しむことができます。険しい岩場や切り立った崖が点在するルートは、スリルも求める登山好きにはたまらない魅力が。山頂からは360度の大パノラマが臨めますよ。
■黒瀧山不動寺:歴史と神秘に満ちた山岳信仰の聖地
黒瀧山に抱かれる黒瀧山不動寺。上州の奥ノ院とも称され、江戸時代徳川五代綱吉公が帰依した1675年潮音禅師によって中興開山され、厄除け不動の霊場として千余年の歴史を有します。四季折々の美しい風景で訪れる人を魅了しますが、特に秋には、境内や登山道が紅葉で染まり、絵画のような絶景が広がります。境内には、本尊の金躰不動明王像をはじめ、県指定天然記念物の大杉や、霊験あらたかな黒瀧泉など、小さな山寺ながら見どころ満載です。
■所在地:群馬県甘楽郡南牧村大塩沢1267-1
■電話:0274-87-3037
■開門時間:08:00~16:00
■上信越自動車道下仁田ICより下仁田の信号を左に曲がり、国道45号を経て約30分。
■上信電鉄下仁田駅からタクシーにより約20分。
■晩秋の黒滝山を巡る素晴らしき日
【このレポートはアーカイブ、2021年11月22日の山行記録です】
寺より少し下に駐車場とトイレがあります。
徳川家ゆかりだけあり、本物の重みを醸す社殿の造り、寺社彫刻は細部の技巧も素晴らしく。
こんなに美しい紅葉はなかなか見ることは無いでしょう。
艶やかな紅葉と歴史のコラボを頂いた後はお寺の管理錬脇より登山開始です。
歩き始めて間もなく岩稜帯の分岐、左右がスパっと堕ちた馬ノ背の岩稜帯にビビりますがここは手すりと鎖をつたって歩む限り危険はありません。
眼前にそそり立つ梯子は登りはともかくトップが超怖い、黒瀧山一番の難所でしょう。
ここさえクリアすればあとは普通のスリルです。
お寺周囲より上はすっかり葉が落ちてます。全山の見頃は2週前でした。
西上州の山々を360度見渡せる観音岩と見晴台(御嶽神社)
山頂を下ると次に現れるのがこの岩壁、何故かロープも鎖もありません。九十九谷の岩壁を横に眺めながらバランス取りつつ進みます。
これで難所はオールクリア。達成感と共に頂く青空ランチは旨い、ほんと旨い!
里山に降りて田園風景の中を歩んだ後は少し登り返して不動寺に戻ります。
ここの鐘は「誰でも自由に突けます」
■「道の駅 オアシスなんもく」:豊かな自然と地元の味を楽しめる道の駅
下山後はオアシス南牧で一息つきましょう。「道の駅 オアシスなんもく」は、清流南牧川沿いの美しい自然に囲まれた道の駅。地元の新鮮な野菜や特産品、そして温かいおもてなしが魅力のスポットです。
■星尾温泉:秘境の古民家で味わう、源泉かけ流しの湯
群馬県南牧村の奥深い山中に佇む星尾温泉 木の葉石の湯は、古民家を改装した小さな日帰り温泉施設です。築200年の古民家を、地元住民の手によって丁寧に再生し、昔ながらの温泉の風情を再現しています。場所は「上州のドロミテ」ともいわれる立岩の麓、黒滝山よりも南牧村最深部に位置します。
星尾温泉の囲炉裏端にHEXAR CL6 、キャンプ用として開発したプロダクト。大光量でもい優しい光、折りたたんでスマートに収納できることを特徴とします。そのモダンなフォルムは和の空間にも違和感なく溶け込みます。
■下仁田の「コロムビア」で逸品すき焼き!
群馬県下仁田町にある「コロムビア」は、地元で愛される老舗のすき焼き店。新鮮な地元産の食材をふんだんに使用したすき焼きは絶品。下仁田ネギの甘みと香りが味をさらに引き立てます。昭和の雰囲気漂う店内でいただくすき焼きは、まさに至福の時間ですよー。
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