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200g未満の軽量インサレーション!ミドルレイヤーの選び方

200g未満の軽量インサレーション!ミドルレイヤーの選び方

軽量なインサレーションの代表格としてポーラテックのアルファダイレクト、OctaCPCP、プリマロフトアクティブが注目されています。今回はこれらインサレーションの特徴と種類比較、代表的なアイテムの比較、そして選び方について紹介をします。

この動画をご覧いただくことで、登山やトレイルランニング、スキーにおける賢いミドルレイヤー選びができるようになります。

軽量インサレーションの特徴と種類比較

男性Mサイズで200g以内のミドルレイヤーを作ろうと考えた時に選ばれる素材に

  • ポーラテックのアルファダイレクト
  • 帝人のOctaCPCP
  • プリマロフトのアクティブ

が挙げられます。いずれも通気性、軽量性、適度なストレッチ性、保温性を備えた化選素材です。これらの素材は、本来化繊インサレーションで使用される中綿なのですが、行動中に着用しても蒸れづらいように中綿だけで着用できるようにデザインされた素材です。

だから各素材はデッドエア(動かない空気)を溜め込むことができるようにふわっとした起毛が備わっています。

ポーラテックのアルファダイレクトにおいては綿が沢山抜けてしまうとか、洗濯すると綿が取れて他のウェアに付着してしまうといった誤解をしている方がいらっしゃいますが、そのようなことはありません。

帝人のOctaCPCPは基材と中わたが一体構造になっているので、洗濯などによる抜け落ちが少ないのが特徴です。

プリマロフトのアクティブは最初は繊維の抜け落ちが顕著に生じてしまいますが、洗濯を繰り返すことで落ち着いてきます。

いづれの素材も高い耐久性はないので、起毛部分がヘタレづらいように僕は洗濯する時は洗濯ネットに入れるようにしています。

このように化繊綿のみなので、表生地と裏生地を省くことができ、軽量なウェア作りが可能になった訳で、レイヤリングをした時に動きやすく、また寒暖差があっても通気調整がしやすいことから注目を浴びています。

この3種類の素材を通気性の高い順に並べてみると

  1. アルファダイレクト60
  2. OctaCPCP=アルファダイレクト90
  3. アルファダイレクト120
  4. プリマロフトアクティブ

という順番で最も通気性が高いのがアルファダイレクト60だと感じています。これはスペック上明快にされていないこと、各ウェアのデザインによって差が生まれることはご理解いただき参考程度と考えていただければと思います。

代表的なアイテムの比較

次に200g未満の軽量なインサレーションを挙げてみました。比較的自由度が高い少数先鋭なメーカーが、これら軽量なミドルレイヤー作りに参入していることが分かります。

ブランド製品名重量(Mサイズ)価格素材タイプハンドポケットフード
山旅ポーラテック アルファダイレクト90 ULジャケット124g¥18,990アルファダイレクト90フルジップなしなし
Senchi DesignsALPHA 90 HOODIE130g¥27,500アルファダイレクト90ジッパーありプルオーバーなしあり
STATICアドリフト プルオーバー フーディ130g¥17,600Octa CPCPプルオーバーなしあり
RIDGE MOUNTAIN GEARAlpha Full Zip Hoodie139g¥23,000アルファダイレクト60フルジップありあり
山と道Active Pullover148g¥18,000Primaloft Active Evolve 100/㎡ジッパーありプルオーバーなしなし
Karrimormountain zip-up約160g¥11,000Octa CPCPフルジップなしなし
Foxfireオクタライトフーディ約170g¥17,600Octa CPCPフルジップなしあり
マイルストーンクラウド フーディー191g¥21,000アルファダイレクトフルジップありあり
OMMCore Fleece Jacket195g¥24,200Primaloft Active NEXT 125/㎡フルジップありなし

ここで掲載しているブランド以外ではノローナ、アークテリクス、マウンテンハードウェア、Patagonia、HOUDINI、THENORTHFACE、ティートンブロス、モンベル、ファイントラックなども確認しましたが、200g未満というミドルレイヤーはリリースされていませんでした。

インサレーションの選び方

これらのジャケットの表を見ながらどのようにこれらの軽量なインサレーションを選べば良いのか説明をしていきます。

脱ぎ着を行うか?

まずはじめにこれらのウェアをミドルレイヤーとして着用しようと考えた時に脱ぎ着を行うか、そうでないかを考えていきましょう。

標高差がある山に登る
├樹林帯から森林限界と風の強さが変わる
├標高を上げることで気温が下がる

ファストハイクやトレイルランニングを行う
├スタート時は寒い
├動くと熱くなる
├休憩すると寒くなる

このようなアクティビティで使用するミドルレイヤーであれば着脱が多いでしょう。

標高差の少ないハイキング
├風も気温も一定

ゲレンデスキーや厳冬期登山
├ずっと寒いことが想定できる

このようなアクティビティで使用するミドルレイヤーであれば着脱が少ないかもしれません。

このように考えるとプルオーバーよりもフルジップタイプの方が着脱がしやすいでしょう。

ミドル?アウター?

これらのウェアをミドルレイヤーとして着用することが多いのか、アウターとして着用することが多いのかを考えてみましょう。

ミドルレイヤー
├ポケットはなくて良い
├フードがアウターにあれば必要ない
├軽くて動きやすいことが重要

アウター
├ポケットがあると便利(パンツのポケットを使う?グローブがあればOK?)
├フードがあると便利(フードが必要なぐらい寒い場合はウィンドシェル、ダウンなどを着用する?)

このようにレイヤリングアイテムのどの位置付けとして考えるかで、ハンドウォーマーポケットとフードの必要性を検討してみましょう。ミドルレイヤーとしてもアウターとしても使いたいと考えると、何が必要か決めづらくなってしまうので、どちらで利用することが多いのかを考えることが重要です。

また現在お持ちのウィンドシェルやパンツ、ダウンジャケットやハードシェルなどと組み合わせて使用する時に、それらのウェアにフードが付いているのかポケットがあるのか?なども確認することも重要です。レイヤリングした時にフードばかりになってしまうと、ハンドウォーマー付きのポケットが付いているウェアばかりを重ね着しているということになりがちなので、ウェアを購入する時には単体ではなく組み合わせで考えるようにしましょう。

僕の場合は、軽量なアクティブインサレーションは、登山やスキーではミドルレイヤーとして考えることが多いです。またトレイルランニングではアウターとして活用することが多いです。この2種類の使い方を考えてみると、

  • ポケットは必要ない
  • フードは必要ない
  • 脱ぎ着を頻繁にするのでフルジップが便利
  • 持ち歩く時に軽いと装備の軽量化になる

これらのことから山旅のポーラテックアルファダイレクト90ULジャケットが最も良い選択肢だと考えています。だからこそこのウェアを開発したわけです。皆さん全てに当てはまることではないと思いますので、ご自身が楽しまれるアクティビティと照らし合わせて考えるようにしましょう。

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