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黒斑山 / アソビビトのお姉さん

黒斑山 / アソビビトのお姉さん

このコラムは、1年前に"アソビビト"さんと初めて登山に行った時の話です。


今年はアソビさんと3回山に登りました。来年もよろしくという気持ちも込めて今回コラムにまとめます。

その時の動画はこちらです。

01 | 黒斑山

今シーズン初雪山。しかも憧れのアソビビトのお姉さんと。絶対に寝坊しないんだから…!という強い意思とは裏腹に、前日に先輩に誘われたカラオケが鬼楽しく途中で抜けるなどできず。2時に「あ〜明日絶対起きるぞぉ〜」と言いながらなんの準備も完了せずに就寝した。
朝5時前にジュンから電話が来てその電話で起きたのに、
私「おはよう!ついた?」
ジュン「あと10分くらいかな〜」
私「了解!」
ジュン「ん?起きてた?」
私「ん、今起きた!」
とこの電話で起きたとは信じられないくらい爽やかにハキハキと電話で応対し、死ぬ気で準備して風呂にも入ったのに8分待たせるだけで家から出られたの奇跡だと思う。真っ暗だったから、手探りと勘でザックに荷物詰めまくった。

アソビビトのお姉さんちまで、家から15分だった。めちゃくちゃ近いとこに住んでいる。てか「アソビビトのお姉さん」って、客観的に聞いててやばいお姉さんみたいですよね、ということで「アソビさん」と呼ぶこととした。可愛い。
私は例によって、仲良くなりたい人のパーソナルな情報を探ってしまう癖があるので、行きの車で根掘り葉掘り品なく質問攻めにした。「東京ではやりたいことがちゃんと受け入れられる」話が1番好きだった。

みんな2回ずつくらい黒斑山登ったことある、って言ってて、「私だけ初めてじゃぁ〜ん」と思っていたけど、「あ、でも3年前の冬に浅間付近の山行ってんだけど、これどこかな?」と2人に写真見せたら「うん。黒斑です。」と言われて超恥ずかしかった。脳のメモリーに山フォルダをつくらずひたすら記憶破棄してたころの経験なので許して欲しい。
最近アンチみたいなコメントしてくる人いるんですよぉ〜と言ったら「え、すごいじゃん。アンチつくくらい知名度ついたってことだね」とさらりと言われて嬉しかった。自分たちでもそう思っていたけど、アソビさんに言われると本当にそうだと思えた。

日の出の瞬間からめちゃくちゃ晴れで、「サイコー!」と言っていたら、インターのところからめちゃ霧が出ていて、「え…山変えする…?」と言っていたんだけど、アソビさんが一切経山行ったときもこうだった、と自信をつけてくれたので信じて進んだ。そしたら登山口に向かっていく坂道で雲を抜けた!街の方を見たら一面雲海の大海原になっていて、あの中にいたから曇ってたのか!!!となって、疑ってごめんな、とみんなで言った。めちゃくちゃきれいだったな。登山口までの道、凍ってなくてよかった!

登山口着いて準備をしていたら、登山靴の中敷きを忘れていたことに気づいた。逆にあんなに急いでたのに他に何も忘れてないのすげえ(ポジティブ)

02 | 静かな雪山の森

森に入ったところからもう雪が積もっていて、1年前が懐かしい〜!となった。雪山って、雪のつき方とか凍り方で普段の植物がそれぞれ違う形になって、それが絶妙にオシャレ頑張ってる感じになって可愛いんだ。しょっちゅう足を止めて、これはトッポだ、これはカニの身だなどと盛り上がった。


アソビさんは山に入ったらすごく元気になった感じがして(別に車の中で元気がなかったわけではない)、私たちと同じように、すごいものに「すげーーーー!!!」と言って、きれいなものに「キレーーー!!!」と言っていた。ついつい山ではリアクションがでかくなってしまう私たちだけど、アソビさんもそこにすごく馴染んでいて、私たちずっと3人で登ってきたんだっけ?と思った。とにかく居心地が良かった。

土日の割に人がいなくて空いていた。雪山特有の、雪に音が吸い込まれて「しん…」となってる感じが、これが雪山だぁー!と思い出された。と、喜んでいたらジュンに「叫んでみれば?」と言われたので叫ぼうとしたらすかさずジュンが「青いよー!」と叫んだ。私が鳥海山の動画の中で言った「青いよ」を一生いじってるんだけど、定番のいじりでケタケタ笑っていたらアソビさんに何も伝わってなくて「今なんて言ったの?韓国語かと思った」と言われててウケた。

ジュンが今「ワンナイトカーニバル」にはまっているっていう謎マイブームの話がおもろかった。1日中「俺んとこ来ないか?」の練習して、私に指導までしてきておもろかった。ダンスを私に伝授した後、「俺んとこ来ないか?」のセリフを体を捻って後ろにいるアソビさんにしていて、急にばっちり目があって、アソビさん困惑して爆笑してた。曲のスタート時後ろ向きなんて知らないじゃん。

私たちの今日の圧倒的失態は、アソビビト手拭いを忘れたこと。普段あんなに使っているのに、今日忘れたっていうのはだいぶ大罪である。アソビさん、首に巻いてるのかわいかった。
冬の服ってコーデ組むのむずいと思っていたけど、アソビさんの服は全部可愛かった。ファッション的にむずいんですよね〜とウジウジしてたら「でも今日の格好可愛いよ!色味同じだね!」と褒められ、「え??そうすか?」と簡単にご機嫌になった。シミラールックということで写真撮った。


アソビさんをいじるために「いいよいいよ〜」「可愛いよ〜」と2人で連呼してんの楽しかった(どこをいじってるかはここでは内緒)

私ら2人は登山天気アプリに課金して絶対の信頼をおいていたけど、アソビさんは見晴らしを教えてくれるサイトに課金していて、いろんな情報源があるんだなと思ったし、はっきり言ってアソビさんのやつの方が実際の天気の正解に近かったから、ちょっと悔しかった。
ずっと曇ったり晴れたりしていて「なんかさっきより明るくなった気がする!」と希望を口から出すのだけど、暗くなった時みんな見て見ぬ振りして何も言わないから、永遠に「なんかさっきより明るい!」と繰り返してて、途中でふと「さっきよりをこんだけ繰り返してたら流石にもう晴れるやろ」とセルフツッコミを心の中でした。

03 | ガトーショコラ

トーミの頭は母が以前滑落事故を目撃したポイントなのでなんだかすごく怖くなってしまって、あまり端にいかなかった。トーミの頭のときは混んでいたのと、曇っていてガトーショコラ見えなかった。


山頂まで登って休憩している時に、前掛山がキレーーーに出てきて!周りに何もないから山の際までよーーーく見えて、圧巻だった!さっきまで雲被ってたからか、雪がしっかり付いていて、ガトーショコラではなかった。ミルクプリンだね、と話した。
ちょうど山頂のタイミングで見えて、「ナイスタイミングだったね」と話したけど、でもあんまりラッキーとは思わなかった。この3人で来たら、絶対に晴れるんだろうな、っていう気がしてた。不思議なことに、全く心配してなかった。案の定晴れて、「うん、まあ晴れるよね〜」って感じだった。なんだろうね。

山頂でアソビさんがくれたお茶、ものすごく美味しかった!お茶の季節ですなぁ〜。山歩きJPのYouTubeみたよ、って芋味の羊羹もくれた。芋の羊羹この日も朝セブンで探していたくらいだから、普通にもらえて嬉しいのと、YouTube見てくれてる…!っていう嬉しさと、それを私たちのために用意してきてくれたことの嬉しさ、3段で嬉しかった。釘パンチみたい(トリコ参照)
お茶と羊羹の相性良すぎて、空飛んだ。

山頂までの道の林、枝に雪が積もったり凍ったりしてるんだけど、雪の重みで枝が垂れ下がっていて、枝がいつもより近くに感じられて、トンネルを通っている感覚だった。葉っぱがある枝は、その上に雪が積もるから、裏から見ると魚の骨みたいになっていておもろかった。

04 | 帰り道まで楽しい

山の時はしっかり晴れてて、水蒸気に太陽が当たってキラキラしていた。冬だった。
温泉に行って、地元の定食屋で油タプタプな唐揚げを3人ともヒーヒー言いながら食べた。
一回ローソンに寄ってアソビさんがトイレに降り、車内にジュンと2人きりになった時、急にでかい声で「はぁ〜〜〜ん!!!やっぱユウ(初対面コミュニケーションが)うめぇな〜〜〜〜!!!」と叫んで急に今日の自分の行動の反省会始めたのおもろすぎた。めちゃくちゃ反省してたくせいに、アソビさん帰ってきた後の帰りの車内で全力ワンナイトカーニバル熱唱してたから、あの反省があった上でこの感じなんだとしたら超絶おもしれぇ女だなこいつ、と思った。

アソビさんに、「2人は性格とか全然違うのに、なんで似てるって言われるのかねぇ」と言われたの、結構嬉しかった。ジュンと似てると言われるのが嫌、というのはもちろんないしむしろ光栄で、最初の頃は「似てるね」と言われるのが嬉しかったけど、最近はとはいえ結構違うよな、と思っていて、私たち2人のことを一段受け入れた上で個性の部分を見に行ってくれてるんだ、と思って、それが嬉しかった。

アソビさんは私たちより年上だけど、「アソビビト」と名乗るだけあって、人生を、遊びを楽しんでいる、と思った。なかなか私たちお姉様のお友達が周りにいなくて、自分たちが数年後どういうふうになるのかって想像できないし、こうなりたいみたいなロールモデルもなかったから、アソビさんの存在は私たちにとって大きい、と思った。
新しいことに挑戦していて、これから新しく作るものも作りたいものもあって、そんで毎月山に行って、家でも好きなことして、ちゃんと大人になりながらもちゃんと山で開放していて。オシャレで可愛くて。なんか私は、こういう大人になりたい、というロールモデルを見つけた気になった。
そんな人に出会えたことが嬉しいし、仲良くなれたことも嬉しい。これからもよろしくお願いしますと言いたいけど、恥ずかしいから本人には言わないでおく。

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