冬の登山では行動食が凍ってしまって硬く食べづらかったり、硬くなって美味しくないなどが考えられます。今回は雪山に出かけていくつかの行動食を実際に試してきました。この記事を見ていただくことで、寒い時期の登山に出かける時の行動食選びの参考になれば幸いです。
きなこねじり&干し梅
甘すぎず食べ応えのある「きなこねじり」が冬の登山に限らず1年中の登山で取り入れることが多いです。大豆イソフラボンが豊富でタンパク質も摂取できるし、甘すぎずエネルギー補給となる三温糖も好みです。
干し梅はクエン酸による疲労回復効果とミネラル補給ができ発汗量が多いアクティビティで必ず持ち歩いている行動食の一つです。
僕はこのきなこねじりと、干し梅を一緒に食べるのが最近のお気に入りです。塩味と甘みが入り混じって他の行動食にはない味を楽しむことができ、一口で様々なエネルギー補給ができるのでおすすめです。
冬の登山でも固くなることもなく、味が落ちることもなく1年中活用することができる行動食です。
まんじゅう&あんぱん
雪山登山の行動食として人気の食材にあんぱんがあると思います。あんぱんは冬の登山でも固くなって食べづらいということもなく、あんこも硬くなりません。あんこに含まれるポリフェノールやタンパク質、イソフラボンなどは登山に最適な栄養素です。普通に糖分を取るよりあんこは腹持ちが良いように思います。
あんぱんも良いのですが、僕が特におすすめしたいのが友人に教えてもらったしっとりした饅頭です。しっとりしたまんじゅうはパサパサすることもなく、あんぱんよりも美味しく食べることができます。だからどら焼きなどもおすすめです。
チョコレート含有の行動食
チョコレート含有の行動食で定番なのがプロテインバーやSOYJOY、ナッツバーなどです。これらは暑い季節では溶けてしまってベタベタして食べづらいことがあるのですが、寒い場所ではサクサクとした食感で味が落ちることもなく重宝する行動食です。
僕は雪山では暖かいミルクティーを飲むことが多いのでその時に食べるものとしてチョコレートを使用したベルギーワッフルが好きでよく持っていきます。寒い場所でもサクサクとして美味しく楽しむことができます。
スニッカーズは雪山登山に限らず寒い季節の登山ではキャラメル部分がカチカチになって歯が折れてしまうのではないか?というくらいに硬くなってしまいます。スニッカーズを行動食に加える方は注意しましょう。
チーズやナッツなどの塩味
甘い行動食が多い場合、味の変化のためにナッツやチーズがあると飽きがなくおすすめです。今のところプロセスチーズは寒い場所でも美味しく食べることができると思っています。ダメなのは避けるチーズで、寒い場所で裂くことは可能なのですが裂く時に先端が硬くグローブを取らなければいけないこと、また裂けても少しパサパサ固くてあまり美味しくありません。
グミ・そのまんま甘夏
山の中に入るとフルーティーな味わいを欲することがあります。そんな時に美味しいと感じるのがグミです。グミは中がとろっとしているタイプは雪山でシャリっとした食感があってとても美味しく、タフグミは噛むことによる満足感が豊富でおすすめです。
友人はそのまんま甘夏をおすすめしていて、僕ももらったことがあるのですが、苦味と酸味と甘みのバランス、本物の果物を食べている満足感が高くてとても美味しいです。
井村屋のようかん
手を汚さず食べることができる「スポーツようかん」「片手で食べられる小さなようかん」は登山やトレイルランニングで人気の行動食の一つです。しかしこれ寒い場所だととても硬くなってしまって「ここを押す」という部分を親指で押しても先端から出てこないことが多いです。
また寒いことでようかんが硬くてあまり美味しく感じませんので、雪山登山ではおすすめしません。
ジェルやゼリー飲料
高カロリーでコンパクトに持ち歩くことができることからエナジージェルを行動食に取り入れる方も多いと思います。僕はエナジージェルの強い甘みが苦手で、アスリチューンを取り入れています。これはエナジージェルのように甘すぎず、ベタベタしていないゼリー飲料です。
それでいてしっかりと疲労物質の分解や代謝促進ができ、筋肉ダメージの回復、即効性が高いエネルギー補給が可能です。エネルギー不足で動けなくなった時にアスリチューンがあると安心で、僕は行動食にもファーストエイドにも加えています。