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ウルトラライトな装備でファストハイクを楽しむのに適した軽量ザック「ブラックダイヤモンド ディスタンス22」

ウルトラライトな装備でファストハイクを楽しむのに適した軽量ザック「ブラックダイヤモンド ディスタンス22」

ブラックダイヤモンドのディスタンスシリーズは長距離レースに的を絞ったミニマムなベストタイプ「ディスタンス4ハイドレーションベスト」、トレイルランニングに適したコンパクトなモデル「ディスタンス8」、長距離のトレイルランニングや日帰り登山に適した「ディスタンス15」、ウルトラライトな装備を持ち歩いてファストハイクを楽しむのに適した「ディスタンス22」と、4つの容量から自分に適したアクティビティをベースにして選ぶことができます。

今回紹介するディスタンス22は超軽量な道具を持ち歩いて縦走登山、いわゆるファストハイクを楽しむのに適したザックです。今回はディスタンス22のスペックとデザインを紹介し、使い心地についてレビューをしていきます。

ブラックダイヤモンド「ディスタンス22」のスペックとデザイン

登山用ザックとランニングザックの中間的な位置づけという特徴的なザックです。トレイルランニングを楽しみたい、登山を楽しみたいと目的がはっきりしている人にとっては、中途半端なザックと考えられなくもないのですが、トレイルランニングのように素早い動きで長距離を移動したい、さらに縦走登山のように山の中で宿泊して1泊以上行動したいといったファストハイクと呼ばれるアクティビティには適したデザインで使い心地に優れています。

価格は税込みで¥34,100です。

重量とサイズ展開

S、M、Lの3サイズ展開でMサイズで重量は424gです。容量は製品名にもあるように22リットルです。

10リットル前後のトレイルランニング用ザックがおおよそ300g前後、日帰り登山用の20リットル前後のザックで軽量なものが500g前後と考えるとちょうど中間的な重量と言えます。

使用している素材

ザックの多くの部分で使用されている外側の素材はUHMWPE200dリップストップです。UHMWPEとは超高分子量ポリエチレンのことで、耐摩耗性に優れており耐久性が高い素材なのにも関わらず比重が低いためとても軽い特徴があります。メインコンパートメントに使用されている素材は100デニールのナイロンです。

ショルダーハーネスと背面の体に接触する部分は通気性に優れており、汗をかきづらく、また汗をかいても乾きやすい素材が使用されています。そして背面部分には肉抜きされたクッション性の高い素材で背中に優しくフィットします。このクッション素材は少し硬めで、フレームのような役割にもなっています。

ランニングパックのフォーマットを取り込んだデザイン

トレイルランニングザックのように背面から側面に掛けてフィット感の高い一体構造で、ベストのようなデザインです。ウエストベルトはなく着用する感覚のザックで、ショルダーハーネスにはソフトフラスクやスマートフォン、行動食やジェル、日焼け止めなどの小物を収納することができます。

背負った時に脇の下に位置するベルト部分にもストレッチメッシュポケットが備わり、行動食で出たゴミやウインドブレーカーなど様々なものを収納して行動することができます。

使い心地に優れたメインコンパートメント

メインコンパートメントは素早く開閉することができる機構が備わっています。メインコンパートメントの中はハイドレーションボトルを収納することができるポケットとクリップ、そして貴重品を収納するのに適したメッシュ素材のジッパーポケットとキークリップが備わっています。

上部には雨蓋があり、メインコンパートメントの中に雨が入らないようにデザインされています。

またメインコンパートメントと外側のUHMWPE200dリップストップの間にはポールスリーブが設けられており、テントポールやトレッキングポールを収納することができます。収納した後はサイドにジグザグのコンプレッションが備わっているのでザックの中の装備をザック全体で固定することができます。

サクッとものの出し入れに優れたフロントメッシュポケット

フロントにはかなりの容量を収納することができるストレッチ性に優れたメッシュポケットが備わっています。このポケットの中には素早く取り出したいレインウェアやウィンドシェルなどを収納するのに適しています。最も背中から離れた位置にあるので重いものは入れないように注意しています。

外付け可能なデザイン

このザックを背負って雪山に出かける時はメタルフック付きのアイスツールピックポケットでアックスを外付けすることができます。またザックのボトム部分のサイドと、ショルダーハーネスの上部と本体の設置部分にストラップが設けられておりこの箇所にトレッキングポールを素早く脱着できるキャリーシステムを取り付けることができます。

ブラックダイヤモンド「ディスタンス22」の使い心をレビュー

軽さ、背負い心地、収納力、フィット感、汗の溜まりにくさという5つのポイントをバランスよくデザインしたザックだと思います。もっと軽いザックを選択すると、例えばふにゃふにゃな素材と背面で背負い心地が悪かったり、もっと価格を抑えたザックをセレクトすると、素材が安っぽく、それによって汗をかいた時の気持ち悪さが生じるなど、不満を感じることがありました。

背負い心地を分解すると、フィット感と汗をかきづらいデザインに分けて考えています。

フィット感の良さと汗抜けする素材

フィット感においてはさすがブラックダイヤモンドと感じる、ショルダーハーネスの幅、厚み、形状はよくできていると感じます。背負っているというよりかは着用しているという感じにとても近い印象です。

汗抜けの良さもよく、背中の汗は効率よく乾くようにメッシュ素材と、立体的な構造を備えたクッション素材が使用されています。そしてショルダーハーネスもほぼ全てメッシュ素材で、前から風が当たった時に空気が直接体に当たるように考えられています。これはショルダーハーネスのポケットの中に何を入れるかによって変わるので、非常に気温が高い時は、あえてポケットに物を入れないようにするということで気持ちよく行動することができます。

ショルダーハーネスのポケットの使い心地

ショルダーハーネスのポケットはソフトフラスクを収納することが前提に作られている、高い位置に備わった縦型のポケットと、そのポケットの上から重なるように多くの容量を収納することができるショルダーベルトストレッチポケット、このポケットの上から覆いかぶさるように側面からファスナーの開閉でアクセスすることができるポケットと3つの層で成り立っています。

側面に行動食やゴミの収納、はたまたコンパクトなウィンドブレーカーを収納しておくのに適したストレッチポケットが備わっています。

左右対称のデザインです。

個人的にソフトフラスクは使用することが少ないので、このポケットには500mlのペットボトルを収納しています。ボトルの形状によっては収納しづらいということがあること、またボトルは1本しか使わない僕にとって、もう片方のポケットにはスマートフォンを収納するのですが、スマートフォンが多くの方に収納されてしまってグローブをしている状態だと取りづらいと感じることがあります。

またペットボトルを収納した側のショルダーベルトストレッチポケットに入れたものが、ボトルが邪魔して取りづらい、ボトルが邪魔してスマートフォンの収納ができなくなるといったことがあり、収納するものと収納する位置に頭を悩ますことがあります。一度ルールを決めてしまえば良いのですが、最初は考察が必要です。

フレームレスだけど背負い心地はGOOD

フレームレスだけどザックの中に収納したアイテムはブレづらく背負った状態で行動しやすいと感じます。例えば5kgほどの荷物を背負って走っても、ザックがブレて行動しづらいということが極端に少ないと感じます。これは背面に備わった比較的固めのクッション素材がフレームのような役割を担っているということ、また側面のジグザグのコンプレッションベルトで、メインコンパートメントの中に空間をなくすことができることが大きな要因だと思います。

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