28リットルの容量で僅か420gと超軽量で、機能をミニマムに絞ったシンプルなザックが、今回紹介するブラックダイヤモンドのブリッツ28です。ブラックダイヤモンドのザックの中でもかなり尖ったこのシンプルなザックをどのように使用しているのか、まずはスペックを紹介し、おすすめの使い方を紹介します。ザックの選び方も学べる内容となっておりますので最後まで是非ご覧ください。
ブラックダイヤモンドブリッツ28のスペック
ブラックダイヤモンドのブリッツ28の基本スペック

- 容量:28リットル
- 素材:100dUHWMPEミニリップナイロン、200dPEボディファブリック
- 重量:420g
- サイズ:1サイズ
ポケットの数とデザイン
ポケットは




- 深さ約56cmのメインコンパートメント
- メインコンパートメントの中に幅26cm、ジッパーからの深さが約12cmのジッパー付きポケット
- トップの雨蓋に止水ファスナー付きの三角形のポケット
があります。
素材

ザックのデザインにもなっている全体で使用されている素材は100デニールのUHWMPEミニリップナイロンです。この素材は高い耐久性が備わっているので岩場に擦れても破れづらく、それでいて軽量な安心感のある素材です。
背面部は200デニールの素材が使用されています。
背負い心地を左右するベルトとクッション性


ショルダーハーネスは厚み約0.4cmほどのクッション素材が備わっていて、肩の部分は約6cmの幅があり、重い荷物を背負っても肩に食い込みづらい背負い心地の良さがあります。
チェストベルトは位置の調整をすることができるシンプルな構造です。
ウエストベルトは腰荷重するためのベルトではなく、体から離れないようにするためのシンプルなベルトです。このようなデザインなので背面長の調整などが必要なく、1サイズで様々な背の高さの人が背負っても問題がありません。
背面のフォームパッド

背面はフラットな素材なので汗が溜まりやすいことが挙げられます。また取り外し可能なフォームパッドが備わっていて、これを取り外すことで37g軽量化できます。
外付けが可能なデザイン


クライミングザックとしての相性が良いデザインで、メタルフック付きのアイスツールピックポケットでアックスを外付けすることができ、またトップにはロックストラップによってロープを固定することができます。

ショルダーハーネスにボトルホルダーやスマホポーチなどのショルダーポケットを取り付けるのにも相性が良いデザインです。
ブラックダイヤモンドブリッツ28の使い方
日帰り登山用のザックと比較してみると
- サイドポケット
- ウエストベルトポケット
- フロントポケット
- コンプレッションベルト
など省かれています。これにはちゃんとした理由があって、山を登っている最中引っかかりがないのでクライミングでとても使いやすいデザインと言えます。



またグローブを装着している状態でも物を取り出しやすいシンプルな構造なので雪山や高所登山で使いやすいザックです。例えば雨蓋についているジッパータブはグローブを装着している状態でも滑りづらい素材とサイズのものが使用されています。


またメインコンパートメントの開閉はワンアクションでできるデザインで、素早く取り出し片付けることが可能です。
素材においては耐久性が高いだけでなく、雨や雪が付着しづらく、また保水することがないので重くならないのも良い点です。
汎用性のある使い方が可能


背面のフォームパッドを取り外すことで37g軽量化でき、さらにロール状にして持ち歩くことができます。なので縦走登山用のアタックザックとして使用することができます。ベースキャンプを張って様々な山に登る時、例えば長衛小屋(ちょうえいごや)をベースに、仙丈ヶ岳と木曽駒ヶ岳に上るようなプランなどで相性が良いと思います。

収納が下手だとダイレクトに背中にものが当たるし、弾力のあるフォームパッドはザックの型崩れを抑える役割もあるので、これがないことで背負いごこちに差が出ます。なので背負う時はできるだけフォームパッドを使用するようにしています。
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