カテゴリーから探す

山のモノ Wear / Gears

山のコト Experiences

シュラフ
2025.04.26
全体ボックスキルト構造のシュラフで世界最軽量モデル!ウエスタンマウンテニアリング「フライライト」

全体ボックスキルト構造のシュラフで世界最軽量モデル!ウエスタンマウンテニアリング「フライライト」

登山用シュラフとして保温性と軽量性を兼ね備えたシュラフは様々ありますが、今回紹介するウエスタンマウンテニアリングのフライトはシュラフ全体にボックスキルト構造を採用したモデルの中では世界最軽量モデルです。

テント泊登山では3シーズン幅広く使用することができるモデルで、寒がりな人にも安心です。先日は200gのダウンパンツ、270gのダウンジャケット、160gのダウンブーツを履いて、氷点下5度の環境で寒さを感じず就寝することができました。

今回はウエスタンマウンテニアリング「フライライト」の特徴を他のシュラフと比較してどのような点に優れているのか紹介していきます。

ボックスキルト構造を採用したモデルの中では世界最軽量

シングルキルトボックスキルト
構造
軽量性軽い重い
保温力低い高い
価格安い高い

シュラフの構造にはボックスキルト構造とシングルキルト構造の2種類が存在します。シングルキルト構造はシュラフの表地と裏地を直接縫い合わせた非常にシンプルで重量を抑えることができる構造なのに対し、ボックスキルト構造はダウンの保温性能を活かすために表地と裏地の間に隔壁を作った構造です。

それぞれメリットとデメリットがあります。
ポイントは使用する生地の量による重量と、コールドスポットのありなしによる保温性の違いです。

ウエスタンマウンテニアリングのフライライトはシュラフ全体でボックスキルト構造を備えながらも重量は身長180cm向けのレギュラーサイズで395gです。そしてダウン重量は200gです。

そして表生地には10デニールのナイロンタフタが使用され、織密度が高いためシュラフの抜けはほとんどなく、表生地が結露で濡れても中の段を濡らしづらいDWR加工で軽さと保温性を兼ね備えたシュラフに仕上げています。

同じダウン量でもシングルキルト構造かボックスキルト構造かで、保温力にはかなりの違いが出ると実感しています。

トップカラー&ドラフトチューブの存在

コールドスポットがないボックスキルト構造に合わせて、就寝中に首を覆うトップカラーと、ジッパーの内側に備えられたドラフトチューブで、徹底的に冷気をシュラフの中に入り込ませないような構造です。冷気が入らないということはシュラフの中にたまった熱がシュラフ外に出づらいということにもつながります。

850+フィルパワーのホワイトグースダウン

ウエスタンマウンテニアリングのシュラフは東ヨーロッパから独自に仕入れたホワイトグースダウンを使用しており、シュラフからのダウン抜けの少なさ、またシュラフに潜り込んだ瞬間のフワフワとしており、たくさんの空気をため込んでいることがわかるダウンの嵩高は、ウエスタンマンテニアリングならではと感じます。

ウエスタンマウンテニアリングが公表する850+フィルパワーとは現実的に評価した値で、フィルパワーの試験方法は、厳密に定められています。ウエスタンマウンテニアリングのフィルパワー測定については、公式サイトで紹介されているので気になる方は是非ご覧ください。

さらに撥水加工を施さなくともガチョウ由来の油分により水をはじきロフトを保つ高品質なダウンを使用しているため、半永久的に撥水性を保ちます。ダウンへの撥水加工は期待するほどのパフォーマンスは得られず、逆に製品寿命に影響を及ぼすと判断した経緯がオフィシャルサイトで書かれています。

バッグの中で羽毛を移動させ、保温性の調整が可能

僕が知っているダウンシュラフの中で、バッグの中で羽毛を移動させ保温性の調整が可能なモデルというのはウエスタンマウンテニアリング以外で知りません。僕の場合は横を向いて寝ることが多いので、この機能はあまり使用する機会に恵まれないのですが、上を向いて寝る方であれば、背中側のダウンをお腹側に移動させて保温力を調整することが可能です。

逆に暑い時は背中側にダウンを移動させて適度な通気性で涼しく寝ることができます。

使用温度域は2度

3月の中旬に妙高へバックカントリースキーに出かけ、山の中で一泊したのですが、最も低い気温で氷点下5度でした。さすがにウエスタンマウンテニアリングのフライライトでは寒くて目が覚めてしまうのではないかと懸念していたので、ダウンジャケット、ダウンパンツ、ダウンブーツを履いて就寝しましたが寒さを感じず寝ることができました。

比較的寒がりな方なのですが、いわゆる冬山登山で400gほどのシュラフで就寝することができたというのは、かなり驚いています。

就寝そして翌日起きるまで、内心は少々不安を感じていたので、次回は550〜600gぐらいのシュラフを持っていこうと考えていますが、1つテストをした結果として共有させていただきます。

Youtube「山旅旅チャンネル」でチェックする

Topics

注目記事

Ranking

週間ランキング

Contents

山旅旅のコンテンツ

カテゴリーから探す

SNS

オンラインショップ

Online Shop Yamatabitabi

山旅旅がセレクトする、軽量で使い勝手がいい、普段使いもできるアウトドア用品を扱うオンラインショップです。