昨今のバックパックーーー
やれDCFだ、やれULTRAだ、エコパックだと。。
ここではあえて失礼を承知で言うが、ガレージブランドはもう似たようなモノばかりで全くチェックしなくなってしまった。
食傷気味で面白みに欠けている印象もあり、暫くはマスメーカーのモノばかり見ている。
マスメーカーも流行をしっかりと捉え、ウルトラライト系バックパックの要素を取り入れて丁度中間のような「いいとこドリ」バックパックが増えてきており、個人的には非常に面白い話題のひとつだ。
そこで最近見つけて、今個人的に注目のバックパックを2点紹介しよう。
■ミレー パルマラン25・35
いかにもウルトラライト系の見た目だが、さすがマスプロダクト。
ガバッと開くフロントジッパー、ロールトップ式のシュラウドが使いやすい。
前後の調整のみならず、左右に可変が可能なロードリフターに今や当たり前となった取り外し可能なウエストベルトはサイドからも締め込みが出来てフィット感に貢献するなど随所に作り込まれたギミックが光る。
どちらも3mmほどのナイロンコードなので軽量化や破損時の交換の容易さ、あえて色を変えて個性を出すなど他の商品との差別化を際立てる。
個人的にはサイドの細引きをバンジーコードにしてより使用感を高めたい。
ラインアップは25リットルと35リットルの2サイズ展開。
オススメは25リットルだ。
■パーゴワークス ZENN25・35・45
今期一番の注目バックパック。
変幻自在のギミックが特徴的なパーゴワークスらしい逸品。
エクストラパック、通称「小亀」がアイコニック。
取り外して既存のショルダーハーネスを取り付けてアタックザックにしたり、使わない場合は取り外して軽量化にも貢献。
名作「バディ」シリーズから更に進化した背面システムがとにかく秀逸。
自身の身体に合わせた最高のフィット感を体験できるだろう。
調整可能な背面長、大きく開くサイドジッパー、必要に応じて可変できるウエストベルトと今欲しい機能が盛りだくさん。
背負ったままアクセスが容易なサイドポケットは、ボトルを入れるには容量が心許ないショルダーポケットの弱点を補う。
→ショルダーポケットの控えめなサイズはデメリットに見えるが、見た目がスッキリしているのでバランスがいい。
サイズ展開は25リットル、35リットル、45リットルの3サイズ。
オススメはやはり25リットルだが、ヒップベルトの使用感をより実感するなら35リットル以上も良いだろう。
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全ての欲求を満たす道具は存在しない。
どんな道具でも過渡期が最も楽しい時期です。
"ありきたりなバックパック"に見飽きて、軽量化にも快適性にも妥協したくない諸兄姉の皆さん。
是非マスプロダクトに再び目を向けてはいかがだろうか。