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アクティブインサレーション vs フリース・ダウン|何が違う?登山に最適な中間着を解説

アクティブインサレーション vs フリース・ダウン|何が違う?登山に最適な中間着を解説

今回は、登山やハイキングで「ずっと着ていられる中間着」として注目されている、アクティブインサレーションについて解説します。

「動いても暑くなりすぎず、止まっても冷えにくい」

通気性と保温性を兼ね備えた、次世代の保温着がアクティブインサレーションです。

特に「PolartecAlphaDirect」や「Octa」など、中綿素材だけで構成されたアクティブインサレーションは、ウィンドシェルと組み合わせることで、通気性と保温性のバランスを自在にコントロールできるのが大きな魅力。そんなアクティブインサレーションの特徴や使い方、従来のフリースやダウンとの違い、そして注目の素材「AlphaDirect」の種類と選び方まで、しっかり解説していきます。

アクティブインサレーションとは?

一言でいうと「動いても暑くなりすぎず、止まっても冷えにくい」保温着。

従来の保温着(フリースやダウン)だと、行動中は暑くなりすぎたり、汗や湿気がこもって風に当たると冷えてしまうことがありました。アクティブインサレーションは、通気性・速乾性・保温性のバランスをとったミドルレイヤーにもアウターにも使え、体温調整をしやすくすることを目的に開発されています。

アクティブインサレーションの特徴まとめ

特徴内容
通気性が高い風を通すことで、行動中のオーバーヒートを防ぐ
湿気を逃がす汗を素早く排出し、汗冷えを防止
適度な保温力薄手の中綿が体温を適度に保持
レイヤリングに最適シェルやレインジャケットの下に着て快適
着っぱなしでOK休憩中でも着替える手間が少ない
装備の軽量化
軽いから持ち歩くのも苦にならない

中綿の素材と種類

主に以下のような素材が有名で知られています。

●PolartecAlpha(ポーラテック・アルファ)
▶通気性と速乾性が高く、代表的なアクティブインサレーション素材。
▶軽量かつ保温力もある。

●Octa(オクタ)(TEIJIN製)
▶内部構造が中空で、軽くて蒸れにくい。
▶通気性と汗抜けに優れ、寒暖差の激しい山岳環境に強い。

●PrimaLoft(プリマロフト)
▶インサレーション全般に使われる高機能中綿。動的用途には通気性の高いバリエーションが使われる。

使用シーン・おすすめの使い方

  • 高所登山・縦走登山
  • 冬のハイキング・トレイルランニング
  • スキーやバックカントリー
  • 春秋の肌寒い行動着

**「ずっと着ていられる快適な保温着」**として、寒暖差や発汗量の激しいアクティビティに最適です。

従来の中間着との違い

比較アクティブインサレーションフリース
ダウン・化繊インサレーション
通気性◎非常に高い○高い(薄手)
△低い(蒸れやすい)
保温性○適度△薄いものは低い◎高い
速乾性◎速い○そこそこ△やや遅い
着たまま行動◎最適○シーンによる
×暑くなりすぎることが多い

アクティブインサレーション

ポーラテック・アルファやオクタなどを使った、通気性と適度な保温性を両立した次世代ミドルレイヤー。
●通気性:◎非常に高い
ムレにくく、汗をこもらせずに外に逃がしてくれます。

●保温性:○適度
強すぎない保温力で、動いていても暑くなりすぎない絶妙なバランス。

●速乾性:◎非常に速い
汗をかいてもすぐに乾きやすく、冷えにくい。

●着たまま行動:◎最適
脱がずに動けるので、頻繁な着脱が不要。登山中のストレスが減ります。

フリース

定番の中間着。軽くて扱いやすく、日帰り登山や春秋シーズンに人気です。

●通気性:○高め(特に薄手タイプ)
空気を適度に通すので、温かさとムレにくさのバランスがいい。

●保温性:△薄手は低め
温かいが、気温が低すぎると少し物足りない場合も。

●速乾性:○普通
ある程度早く乾くが、風がないとやや時間がかかることも。

●着たまま行動:○シーンによる
風がある日などはウィンドシェルとの組み合わせが必須。

ダウン・化繊インサレーション

寒冷地や休憩時の保温着として定番の中綿入りジャケット。
●通気性:△低め(蒸れやすい)
風を通さず保温力は高いが、行動中には暑く感じやすい。

●保温性:◎非常に高い
厳冬期や停滞時、稜線での強風などでも体をしっかり温めてくれる。

●速乾性:△遅め(特にダウン)
濡れると乾きづらく、化繊タイプはややマシだが注意が必要。

●着たまま行動:×暑くなりすぎることが多い
基本的には休憩時や停滞中に着ることを想定。

通気性が欲しいなら「軽量アクティブインサレーション」がおすすめ

最近のアクティブインサレーションの中には、従来の化繊ジャケットのように表地(シェル)+中綿が一体化しているものとは違って、あえて中綿だけを単体で着る設計になっているものがあります。
たとえば、

  • Polartec Alpha Direct(ポーラテック・アルファダイレクト)
  • Octa(オクタ)
  • Primaloft Active(プリマロフト・アクティブ)

などがそれにあたります。
こうした中綿素材はとにかく通気性が段違い。行動中に汗がこもらず、ムレずに暖かい。
そしてそこにウィンドシェルを一枚加えるだけで、驚くほど高い保温力が手に入るんです。

組み合わせで変幻自在。使い方は3通り

この中綿素材のみのアクティブインサレーションのすごいところは、とにかく使い方が自由なこと。
①アクティブインサレーション1枚だけで着る
➡通気性に優れたアウター感覚。気温の高めな稜線や行動時にぴったり。

②ウィンドシェル1枚だけで着る
➡体の熱を程よくウェア内に閉じ込めつつ、汗は逃がす。風をしっかり防いでくれるのでスピードハイクや春秋に◎。

③アクティブインサレーション+ウィンドシェル
➡化繊ジャケットのような保温力に早変わり。しかも、ジッパーの開閉で通気調整も可能。行動中〜休憩中まで快適。
これ、つまり「一体型化繊ジャケット」を、用途や気温に応じて自分で作れるってことなんです。
シーンに応じて組み合わせるだけで、軽さも汎用性も段違いになります。

PolartecAlphaDirect:通気性の王様、その魅力

特に注目なのが、PolartecAlphaDirect(アルファダイレクト)。
この素材のすごさは、通気性と保温力を見事に両立していること。しかも毛足のあるフリース状の構造なので、直接肌やベースレイヤーの上から着ても気持ちいい。そして、このAlphaDirectには厚みの違いによって複数のタイプがあるんです。

タイプ厚さ特徴
AlphaDirect60超薄手春・秋や運動量の多い日、アウターにも最適
AlphaDirect90標準通年使えるバランス型。迷ったらまずこれ
AlphaDirect120厚手冬山や停滞時、寒がりな人向け。上に風よけを着れば無敵

自分の行動量や季節に合わせて最適な厚みを選べるのがPolartecAlphaDirect(アルファダイレクト)の大きな魅力。
これが一枚あるだけで、レイヤリングの幅がぐっと広がるんです。

まとめ:軽量な「分解型」アクティブインサレーションが1枚あると山行が自由になる

登山で「ウィンドシェルは必携」という方なら、その下に着る一枚をこの軽量・通気性抜群の中綿ジャケットにするだけで、
休憩中も行動中も、気温の変化に柔軟に対応できるレイヤリングシステムが完成します。

  • 重ねて保温
  • 単体で通気
  • ジップで調整

「脱がない中間着」から「調整できる中間着」へ。
AlphaDirectを始めとする分解型アクティブインサレーションは、今後ますます登山ウェアの主役になっていく存在です。
まだ持っていないなら、今季こそぜひ試してみてください!

山旅では今年、ポーラテックアルファダイレクト60のジャケットが登場します。そして秋冬にはポーラテックアルファダイレクト90のジャケットが登場します。現在はそれぞれのサンプルセールを直営店で行っていますので、気になる方は遊びに来てください。

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